今日のサマリー
日経平均はマイナス486円58銭・マイナス0.73パーセントの65,877円62銭で、6日ぶりに反落しました。9月16日から続いていた連騰は、5日で止まったことになります。
TOPIXはマイナス16.59・マイナス0.40パーセントの4,112.00。東証プライムでは値下がり1,039銘柄に対して値上がり468銘柄と、約6割が下げた一日でした。売買代金は8兆2,028億円です。
下げの理由として伝わっているのは、3つでした。ひとつは、5連騰で3,000円近く上げたあとの利益確定売り。ふたつめは、半導体株の比重が大きい韓国株の下落。そしてみっつめが、長期金利の上昇で、3.1パーセントに迫る水準まで来ていて、株の割高感が意識されたと報じられています。イビデン、アドバンテスト、キオクシア、ファーストリテイリング、中外製薬、第一三共などが売られた一方で、SCREEN、荏原、みずほFG、東京海上などは買われていたようです。
そして今日は、3月期決算企業の中間配当の権利付最終日でもありました。今日の大引けで株を持っていれば、9月末の中間配当を受け取れる——高配当株を194銘柄持つわたしにとっては、半年に一度の大事な日です。
わたしのポートフォリオは、マイナス219,597円・マイナス0.62パーセントでした。
対日経はプラス0.11パーセントポイント。勝ったとはいえ、わずか0.11ポイントです。対TOPIXはマイナス0.22パーセントポイントで、こちらには負けています。
今日のトピックは:
- 中間配当の権利付最終日に、日経平均は6日ぶり反落のマイナス0.73パーセント。5連騰の利益確定売り、韓国株安、長期金利の上昇が重なった
- わたしのポートフォリオはマイナス0.62パーセントで対日経プラス0.11ポイント。上昇TOP5と下落TOP5を合計するとマイナス13,515円なのに、全体はマイナス219,597円——ランキングに載らない184銘柄が、薄く広く下げた一日だった
- 上昇TOP5首位はPILLAR(6490)のプラス3.29パーセント。配当を確かめ直したら、年間配当は188円から245円に増えていて、取得利回りは7.37パーセントになっていた
- 北海道電力(9509)は9月25日の業績予想の上方修正を消化してプラス2.20パーセント。インソース(6200)は前営業日のマイナス7.02パーセントから、プラス3.11パーセントで反発
主要指数とポートフォリオの比較
| 指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 私のポートフォリオ | 37,536,113円 | -219,597円 | -0.62% |
| 日経平均 | 65,877.62円 | -486.58円 | -0.73% |
| TOPIX | 4,112.00 | -16.59 | -0.40% |
日経平均に対してプラス0.11パーセントポイント、TOPIXに対してマイナス0.22パーセントポイント。
日経平均の下げには、アドバンテストやファーストリテイリングといった値がさ株の下落が効いています。値がさ株の比重が小さいぶん、日経に対してはわずかに勝てた。ただ、市場全体を映すTOPIXには負けている——つまり、わたしの194銘柄は、市場平均よりほんの少しだけ多めに売られたということです。
権利付最終日なので、高配当株には買いが入ってもおかしくない日でした。それでも市場平均より下げたのは、前営業日25日にしっかり上げたぶんの反動もあったのだと思います。
58日累計で対日経+15.42pptへ
| 日付 | 日経平均 | TOPIX | ポートフォリオ | 対日経差 |
|---|---|---|---|---|
| 7/2〜7/30 | -8.56%累計 | -0.94%累計 | +5.20%累計 | +13.76ppt累計 |
| 7/31(木) | +4.03% | +1.29% | +0.06% | -3.97ppt |
| 8/3(月) | -0.94% | -1.08% | -1.22% | -0.28ppt |
| 8/4(火) | +0.32% | +0.04% | -0.49% | -0.81ppt |
| 8/5(水) | +3.66% | +2.13% | +1.20% | -2.46ppt |
| 8/6(木・記事なし) | -0.93% | +0.19%(推計) | +1.17% | +2.10ppt |
| 8/7(金) | -0.12% | +0.47% | +0.70% | +0.82ppt |
| 8/10(月) | +2.08% | +0.63% | -0.09% | -2.17ppt |
| 8/12(水) | +0.83% | +0.94% | +0.61% | -0.22ppt |
| 8/13(木) | +1.16% | +0.89% | +0.48% | -0.68ppt |
| 8/14(金) | +0.59% | +0.51% | +0.28% | -0.31ppt |
| 8/17(月) | +0.74% | -0.31% | -0.42% | -1.16ppt |
| 8/18(火) | -2.54% | -1.05% | -0.15% | +2.39ppt |
| 8/19(水) | -3.16% | -3.09% | -2.47% | +0.69ppt |
| 8/20(木) | +1.36% | +1.18% | +1.35% | -0.01ppt |
| 8/21(金) | -0.30% | +0.19% | +1.02% | +1.32ppt |
| 8/24(月) | -0.74% | +0.15% | +0.28% | +1.02ppt |
| 8/25(火) | +0.50% | +0.50% | +0.31% | -0.19ppt |
| 8/26(水) | +0.62% | +0.42% | +0.21% | -0.41ppt |
| 8/27(木) | -0.20% | +0.15% | +0.14% | +0.34ppt |
| 8/28(金) | +0.41% | +0.72% | +0.28% | -0.13ppt |
| 8/31(月) | -0.14% | +0.23% | +0.22% | +0.36ppt |
| 9/1(火) | -0.15% | +0.62% | +1.46% | +1.61ppt |
| 9/2(水) | -2.85% | -2.40% | -1.68% | +1.17ppt |
| 9/3(木) | -0.17% | +0.50% | +0.71% | +0.88ppt |
| 9/4(金) | +1.26% | +0.03% | -0.55% | -1.81ppt |
| 9/7(月) | +2.12% | +0.55% | +0.03% | -2.09ppt |
| 9/8(火) | -1.70% | -1.83% | -1.22% | +0.48ppt |
| 9/9(水) | -0.19% | -0.09% | +0.00% | +0.19ppt |
| 9/10(木) | +0.20% | +0.20% | -0.07% | -0.27ppt |
| 9/11(金) | -1.93% | -0.65% | -0.24% | +1.69ppt |
| 9/14(月) | -0.81% | +0.74% | +0.92% | +1.73ppt |
| 9/15(火) | -0.01% | -0.52% | -0.65% | -0.64ppt |
| 9/16(水) | +0.69% | +0.61% | +0.63% | -0.06ppt |
| 9/17(木) | +0.33% | +0.80% | +0.99% | +0.66ppt |
| 9/18(金) | +1.38% | -0.07% | -0.71% | -2.09ppt |
| 9/24(木・記事なし) | +0.76%(推計) | -0.39%(推計) | -0.65%(推計) | -1.41ppt |
| 9/25(金) | +1.30% | +1.31% | +1.04% | -0.26ppt |
| 9/28(月) | -0.73% | -0.40% | -0.62% | +0.11ppt |
| 58日累計 | -5.86% | +2.02% | +9.56% | +15.42ppt |
58日累計は日経平均マイナス5.86パーセントに対してポートフォリオはプラス9.56パーセント、対日経通算プラス15.42パーセントポイントです。
9月に日経平均が下げた日だけを、下げ幅の大きい順に並べてみます。
| 日付 | 日経平均 | ポートフォリオ | 対日経差 |
|---|---|---|---|
| 9/2(水) | -2.85% | -1.68% | +1.17ppt |
| 9/11(金) | -1.93% | -0.24% | +1.69ppt |
| 9/8(火) | -1.70% | -1.22% | +0.48ppt |
| 9/14(月) | -0.81% | +0.92% | +1.73ppt |
| 9/28(月) | -0.73% | -0.62% | +0.11ppt |
| 9/9(水) | -0.19% | +0.00% | +0.19ppt |
| 9/3(木) | -0.17% | +0.71% | +0.88ppt |
| 9/1(火) | -0.15% | +0.62% | +1.61ppt |
| 9/15(火) | -0.01% | -0.65% | -0.64ppt |
正確には、9月15日のマイナス0.01パーセントの日だけは負けていますが、これは日経がほぼ横ばいの日です。日経がはっきり下げた日には、9月は全勝になります。
ただ、今日のプラス0.11ポイントは、その中でいちばん小さい勝ち幅でした。日経の下げの中身が、半導体や値がさ株だけではなかった——東証プライムの6割が下げる全面安寄りの一日だったので、分散していても逃げ場が少なかったのだと受け止めています。
本日の取引
今日は、取引なしです。
権利付最終日なので、「今日買えば中間配当がもらえる」という日ではあります。ただ、前回の記事でも書いたとおり、権利取りだけを狙った駆け込み買いは、わたしはやらないと決めています。明日の権利落ちで、配当とほぼ同じだけ株価が下がるなら、差し引きはゼロに近い——しかも配当には税金がかかるので、権利取りだけが目的なら、むしろ分が悪いくらいです。
「何もしない」も立派な投資判断。今日はそういう日にしました。
私の高配当株ポートフォリオ実績
上昇TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 平均取得単価 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 年間配当金 | 取得利回り | 現在利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PILLAR(6490) | 5 | 3,325円 | 10,690円 | +340(+3.29%) | +36,825円 | 245円 | 7.37% | 2.29% |
| インソース(6200) | 300 | 652円 | 696円 | +21(+3.11%) | +13,200円 | 35円 | 5.37% | 5.03% |
| 高速(7504) | 20 | 2,071円 | 4,560円 | +115(+2.59%) | +49,780円 | 120円 | 5.79% | 2.63% |
| GMOFHD(7177) | 50 | 995円 | 1,213円 | +29(+2.45%) | +10,900円 | 57.04円 | 5.73% | 4.70% |
| 北海電力(9509) | 30 | 1,033円 | 1,140円 | +24.5(+2.20%) | +3,210円 | 33円 | 3.19% | 2.89% |
上昇TOP5の首位でも、プラス3.29パーセント。6割が下げた日らしく、上げ幅はどれも控えめです。5銘柄とも含み益でした。
PILLAR(6490)——年間配当は、188円ではなく245円になっていた
首位はPILLAR(日本ピラー工業)のプラス3.29パーセントです。半導体製造装置向けの精密部品を手がける会社で、今日はSCREENや荏原といった半導体製造装置の一角が買われていたので、その流れに乗ったのだと思います。5株・平均取得単価3,325円に対して終値10,690円、含み益率はプラス221.50パーセント。9月9日にはプラス186.62パーセントでしたから、そこからさらに伸びています。
今日いちばんの収穫は、株価より配当のほうでした。
わたしの手元の配当メモでは、PILLARの年間配当は188円になっていました。7月下旬に書き留めた数字です。ところが、今日あらためて確かめると、会社予想の年間配当は245円。予想配当利回り2.29パーセントも、終値10,690円に対してちょうど245円で計算が合います。
第1四半期の決算で業績が大きく伸び、通期予想の上方修正とあわせて増配が予定されている、という流れのようです。わたしはその増配を、2カ月近く見落としていたことになります。
| 以前のメモ | 今日確認した会社予想 | |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 188円 | 245円 |
| 取得利回り(YOC) | 5.65% | 7.37% |
| 現在利回り | — | 2.29% |
| 5株での年間受取(税引前) | 940円 | 1,225円 |
取得利回りは、5.65パーセントから7.37パーセントへ。増配は、何もしなくても取得利回りを押し上げてくれる——9月25日の記事で「取得利回りが動くのは、増配か買い増しのときだけ」と書いた、そのとおりの例です。金額にすれば、5株で年285円の差にすぎません。でも、この数字を正しく持っているかどうかは、記録を続けるうえでは大事だと思っています。
インソース(6200)——下方修正の翌営業日に、プラス3.11パーセントで反発
2位はインソース。前営業日25日は、通期予想の下方修正を受けてマイナス7.02パーセントでした。今日はプラス21円・プラス3.11パーセントで、51円下げたうちの21円、約4割を取り戻したことになります。
そして、この会社にとって今日は少し特別な日です。インソースは9月期決算なので、今日の権利付最終日は、中間配当ではなく期末配当の権利付最終日にあたります。年間配当35円は、下方修正の開示でも据え置きと明記されていました。配当を取りにいく買いが入った可能性はあると思いますが、反発の理由を一つに決めることはしません。
含み益はプラス13,200円・プラス6.75パーセント。25日のプラス3.53パーセントから、少し余裕が戻りました。現在利回りは5.03パーセントで、今日の10銘柄のなかで最も高い数字です。
高速(7504)・GMOFHD(7177)
3位の高速は、プラス2.59パーセント。包装資材の卸で、物流向けのソリューションが伸びている会社です。20株・平均2,071円に対して終値4,560円で、含み益率はプラス120.18パーセント。取得利回り5.79パーセントは、PILLARの7.37パーセントには抜かれましたが、今日のTOP5では2番目です。
4位のGMOFHDはプラス2.45パーセント。9月18日の記事で取り上げた、年4回配当の会社です。12月期決算なので、9月末は第3四半期配当の基準日にあたるはずです。現在利回り4.70パーセントは、今日のTOP5ではインソースに次ぐ高さになります。
北海道電力(9509)——上方修正を、週明けも消化
5位の北海道電力は、プラス2.20パーセント。9月25日に今期(2027年3月期)の業績予想を上方修正し、営業利益を480億円から610億円へ引き上げたと伝わっています。その材料が、週明けの今日も断続的に買われたようです。
30株・平均1,033円に対して終値1,140円、含み益率はプラス10.36パーセントです。年間配当33円は、今のところ据え置き。利益が大きく上振れたぶん、配当がどう扱われるかは、10月下旬の中間決算で確かめたいところです。
下落TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 平均取得単価 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 年間配当金 | 取得利回り | 現在利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アストロスケール(186A) | 16 | 1,019円 | 1,193円 | -41(-3.32%) | +2,784円 | 0円 | 0.00% | 0.00% |
| 富士フイルム(4901) | 56 | 3,168円 | 3,355円 | -94(-2.73%) | +10,472円 | 75円 | 2.37% | 2.24% |
| グッドパッチ(7351) | 100 | 494円 | 472円 | -12(-2.48%) | -2,200円 | 10円 | 2.02% | 2.12% |
| コマツ(6301) | 100 | 3,618円 | 7,456円 | -184(-2.41%) | +383,800円 | 190円 | 5.25% | 2.55% |
| オプテックスグループ(6914) | 6 | 2,498円 | 3,235円 | -80(-2.41%) | +4,422円 | 76円 | 3.04% | 2.35% |
下落TOP5の1位でも、マイナス3.32パーセント。上昇TOP5と同じで、振れ幅の小さい一日でした。含み損で終わったのはグッドパッチのマイナス2,200円だけです。
コマツは、前営業日25日にプラス5.98パーセントで上昇TOP5の首位でした。シティグループ証券の投資判断引き上げで大きく上げたぶん、今日はマイナス2.41パーセントの反動です。431円上げて184円戻したので、上げ幅の4割強を返した計算になります。それでも含み益はプラス383,800円・プラス106.08パーセント。100株での下落額18,400円は、今日の下落TOP5のなかで群を抜いて大きいのですが、これは株価そのものより、7,456円という株価水準と100株という株数の掛け算です。
アストロスケールはマイナス3.32パーセント。宇宙ごみの除去を手がける会社で、無配です。16株・平均1,019円に対して終値1,193円で、含み益率はプラス17.08パーセント。今日の値動きについては、材料を見つけられませんでした。9月11日の第1四半期決算では赤字が拡大していましたが、手元資金は約350億円ある——ここは、長い目で見るしかない銘柄だと思っています。
富士フイルムはマイナス2.73パーセント。こちらも理由ははっきりしません。56株・含み益率プラス5.90パーセントで、年間配当75円の会社予想は今日も変わっていないことを確認しました。
グッドパッチは、8月期決算の会社で、本決算の発表は10月15日の予定です。今日のマイナス2.48パーセントは決算を受けたものではなく、決算発表の前の値動きです。年間配当10円は2026年8月期の予想で、次の期の配当予想は、10月15日の決算で出てくるはずです。
オプテックスグループは6株だけの保有で、マイナス2.41パーセントでも下落額は480円です。
ランキングの合計はマイナス13,515円、それでも全体はマイナス219,597円
今日も、上昇TOP5と下落TOP5の増減額を足してみます。
| 増減額 | |
|---|---|
| 上昇TOP5の合計 | +12,485円 |
| 下落TOP5の合計 | -26,000円 |
| TOP10の合計 | -13,515円 |
| ポートフォリオ全体 | -219,597円 |
| ランキング外の184銘柄 | -206,082円 |
9月17日は、この逆でした。TOP10の合計はマイナス32,112円なのに、全体はプラス368,768円——ランキングに載らない銘柄が、静かに稼いでいた日です。
今日は、ランキングに載らない184銘柄が、静かに削られた日でした。マイナス206,082円を184銘柄で割ると、1銘柄あたり約1,100円。ひとつひとつは目立たない下げが、積み重なって20万円を超えたわけです。東証プライムの約6割が下げた日だったので、わたしの194銘柄でも、同じように多くの銘柄が小さく下げていたのだと思います。
上昇TOP5の首位でもプラス3.29パーセント、下落TOP5の首位でもマイナス3.32パーセント。ランキングだけ見れば「穏やかな一日」に見えますが、全体では22万円近く減っている。ランキングは、全体の一部しか映さない——9月16日に書いたことを、今日は逆の向きから確認したかたちです。
ポートフォリオ全体
| 評価額 | 含み損益 | 含み損益(%) | 前日比 | 前日比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 37,536,113円 | +13,551,493円 | +56.50% | -219,597円 | -0.62% |
評価額は37,536,113円。9月17日の過去最高37,856,978円までは、320,865円に開きました。
含み損益はプラス13,551,493円・プラス56.50パーセントです。
そして明日29日は、権利落ち日です。3月期決算の銘柄を中心に、配当のぶんだけ株価が理屈のうえで下がる日なので、評価額はまとまって削られるはずです。過去最高の更新は、少し遠のくと思います。それでいい、と思っています。明日削られるぶんは、11月から12月にかけて、中間配当として口座に入ってくるのですから。
📚 初心者向けワンポイント解説:「配当再投資の先物買い」——権利付最終日の大引けに、なぜ先物が買われるのか
今日は中間配当の権利付最終日で、明日は権利落ち日です。権利付最終日と権利落ち日の基本は、6月29日の記事で解説しました。今日はその続きとして、この時期によく話題になる「配当再投資の先物買い」を取り上げます。
指数は、権利落ちで下がる
TOPIXや日経平均は、構成銘柄の株価から計算されます。権利落ち日には、多くの銘柄の株価が配当のぶんだけ理屈のうえで下がるので、指数もそのぶん下がりやすくなります。これを「配当落ち」と呼びます。
3月期決算の会社が多い日本では、配当落ちが3月末と9月末に集中します。だから、9月の権利落ち日は、指数が配当落ちのぶんだけ押し下げられやすい日になります。
インデックスファンドが困ること
ここで困るのが、TOPIXや日経平均に連動するインデックスファンドです。
ファンドは、指数と同じように株を持っています。権利落ち日には、ファンドの持つ株も配当のぶんだけ下がります。その代わりに配当を受け取る権利を得るのですが、実際に配当金が入ってくるのは、数カ月先です。
つまり、権利落ち日から配当の入金までの間、ファンドは「配当の権利」というかたちで、株式ではない資産を抱えることになります。そのあいだに相場が上がると、ファンドだけがその上昇に乗り遅れて、指数とずれてしまう。指数どおりに動くことが仕事のファンドにとって、これは避けたいずれです。
そこで、先物を買っておく
このずれを埋めるために、インデックスファンドは権利付最終日の大引けにかけて、受け取る予定の配当金に見合うぶんだけ、株価指数の先物を買うとされています。配当金がまだ手元になくても、先物なら少ない資金で指数の値動きを持てるからです。そして、実際に配当金が入ってきたら、先物を現物株に置き換えていく。
これが「配当再投資の先物買い」です。インデックス運用の資金が大きくなるほど、この買いの規模も大きくなるので、権利付最終日の大引けにかけての相場の下支え要因になると、毎年この時期に話題になります。
今日の大引けでそれがどれほど効いたのかは、わたしには確かめようがありません。少なくとも、日経平均は6日ぶりに反落し、東証プライムの6割が下げました。下支えの買いがあったとしても、利益確定売りや韓国株安、金利の上昇のほうが勝ったということになります。
わたしにとっての意味
わたしは、インデックスファンドではありません。194銘柄を自分で持っているので、先物でずれを埋める必要もない。
でも、この仕組みを知っておくと、明日の評価額の見え方が変わります。
明日、わたしのポートフォリオは配当落ちでまとまって下がるはずです。それを見て「今日は負けた」と思う必要はありません。インデックスファンドが「配当の権利」を持っているのと同じで、わたしも明日から「配当を受け取る権利」を持っている。それが口座に入ってくるのが、11月から12月というだけです。
評価額だけを見ると損をしたように見えて、実際には形が変わっただけ——配当落ちは、そういう日です。プロのファンドが、わざわざ先物を買ってまで「配当落ちで下がったぶん」を取り戻そうとしているのは、それがただの下落ではなく、あとで戻ってくるお金だと分かっているからなのだと思います。
明日以降の注目ポイント
- 9月29日(火)は権利落ち日。高配当株を194銘柄持っている以上、評価額は配当落ちのぶんだけまとまって削られるはずです。下がっても、それは配当に形を変えただけ——そう言い聞かせておきます
- 9月25日の記事で書いた「銀行株の上げは、権利取りの買いだったのか、利ざや期待だったのか」は、権利落ち後の値動きで答えが出ます。今日はみずほFGが買われていたようなので、利ざや期待の買いはまだ続いているのかもしれません
- 長期金利が3.1パーセントに迫っています。銀行株には追い風ですが、不動産株や、株式全体の割高感には逆風です。9月7日に解説した「不動産株と金利」の話が、また効いてくるかもしれません
- PILLAR(6490)のように、手元のメモより会社予想の配当が増えている銘柄が、ほかにもあるかもしれません。TOP5に登場したときに、ひとつずつ確かめ直していきます
- グッドパッチ(7351)の本決算は10月15日の予定。次の期の配当予想が出てくるので、ここは見ておきたいところです
- 9月30日(水)で、今月の取引は終わり。月間の成績と、9月に受け取った配当の集計をする予定です
まとめ
| 9/28 | |
|---|---|
| 日経平均 | -0.73% |
| TOPIX | -0.40% |
| わたしのポートフォリオ | -0.62% |
日経平均はマイナス0.73パーセントで6日ぶり反落、TOPIXもマイナス0.40パーセント。中間配当の権利付最終日でしたが、5連騰のあとの利益確定売り、韓国株安、そして3.1パーセントに迫る長期金利が重なって、東証プライムの約6割が下げる一日でした。
わたしのポートフォリオはマイナス219,597円・マイナス0.62パーセント、対日経プラス0.11パーセントポイント。日経がはっきり下げた日には9月は全勝のままですが、勝ち幅は9月でいちばん小さく、TOPIXには0.22ポイント負けています。全面安寄りの日には、分散していても逃げ場が少ない——バリュー分散型の防御力にも、限界はあるということです。
上昇TOP5の首位は、PILLAR(6490)のプラス3.29パーセント。そして今日いちばんの収穫は、その配当が188円ではなく245円に増えていたと分かったことでした。取得利回りは5.65パーセントから7.37パーセントへ。インソース(6200)は下方修正の翌営業日にプラス3.11パーセントで反発し、9月期決算の同社にとっては、今日が期末配当の権利付最終日でした。北海道電力(9509)は、25日の上方修正を消化してプラス2.20パーセントです。
下落TOP5は、コマツ(6301)がプラス5.98パーセントの翌営業日にマイナス2.41パーセントの反動。それでも含み益率はプラス106.08パーセントです。含み損で終わったのはグッドパッチ(7351)のマイナス2,200円だけでした。
そして今日は、ランキングの合計マイナス13,515円に対して、全体はマイナス219,597円。ランキングに載らない184銘柄が、1銘柄あたり約1,100円ずつ、静かに削られた日です。
本日の取引はなし。権利付最終日の駆け込み買いはしないと決めているので、「何もしない」を選びました。
明日は権利落ち日です。評価額は下がるはずですが、それは配当に形を変えるだけ。プロのファンドが先物を買ってまで埋めようとしている「配当落ち」を、わたしは11月から12月の入金で埋めることになります。
明日も、地味に、着実に。
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免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。