【2026年3月期決算配当まとめ】エンジニア投資家の高配当株投資、131銘柄・税引後270,622円+貸株配当金相当額39,919円=合計310,541円を受け取った軌跡

はじめに

2026年3月期決算企業の配当支払いが、6月下旬〜7月上旬にかけて一段落しました。エンジニアとして働きながら高配当バリュー株投資を続けているわたしが、この期に受け取った配当の完全集計をまとめます。日々のポートフォリオ記録では日次で追ってきましたが、「3月期決算配当というひとまとまりの季節性イベント」として振り返ると、また違った景色が見えてきます。

結論を先に:

項目 銘柄数 税引前 税引後
通常配当 131銘柄 329,864円 270,622円
貸株配当金相当額 10銘柄 約39,919円
合計 141銘柄 約310,541円

3月期決算配当だけで、税引後30万円超のキャッシュフロー——これがバリュー株を長期で持ち続けた成果です。以下、詳しく見ていきます。

全体サマリー

通常配当(131銘柄)

  • 受渡日: 2026年5月25日〜6月30日(約1ヶ月間)
  • 税引前合計: 329,864円
  • 税引後合計: 270,622円
  • 実質税率: 約17.96% (貸株分の一部は所得税15.315%源泉のため、平均税率が20.315%より低くなる)

貸株配当金相当額(10銘柄)

わたしは証券会社の貸株サービスを一部の銘柄で利用しています(貸株制度については後述の解説で)。貸株期間中の配当は”配当金相当額”として受け取る仕組みで、こちらは通常配当とは別集計になります。

  • 受渡日: 2026年6月2日〜7月3日
  • 銘柄数: 10銘柄
  • 合計: 約39,919円

合計と背景

通常配当270,622円 + 貸株配当金相当額39,919円 = 合計310,541円——これが2026年3月期決算配当として受け取った金額です。評価額約3,300万円のポートフォリオに対して、税引後利回りは約0.94%(3月期分のみ)——年換算(中間+期末=2倍)すれば約1.88%が期待される受取利回り、というのが現時点の姿です。

日別入金推移

まずは「いつ・何銘柄・いくら」入金があったのかを日別で見てみます。

受渡日 銘柄数 税引後
2026/5/26 1 7,969円
2026/5/27 2 1,354円
2026/5/28 1 200円
2026/5/29 2 9,563円
2026/6/1 5 26,013円
2026/6/2 4 9,063円
2026/6/3 3 12,073円
2026/6/4 4 4,402円
2026/6/5 5 3,698円
2026/6/8 7 29,306円
2026/6/9 5 8,549円
2026/6/10 4 4,564円
2026/6/11 2 759円
2026/6/12 1 168円
2026/6/18 5 17,994円
2026/6/19 2 790円
2026/6/22 7 30,153円
2026/6/24 10 20,494円
2026/6/25 10 6,226円
2026/6/26 21 17,823円
2026/6/29 25 40,692円 ← 単日最高
2026/6/30 5 18,769円
合計 131 270,622円

傾向

  • 5月下旬〜6月上旬は「早期支払い企業」からの入金が始まる: 1日あたり数千円〜1万円台
  • 6月中旬は中堅企業の支払いが増える: 1日あたり1〜2万円台
  • 6月下旬は3月期決算配当のピーク: 1日あたり2〜4万円
  • 6/29(月)がピーク: 25銘柄・税引後40,692円が入金

単日最高は6/29の40,692円——「1日で4万円の配当」というのは、初心者投資家から見ると別世界の数字かもしれませんが、「地味に高配当バリュー株を積み上げてきた成果」として、少しずつでも近づいていける水準です。

銘柄別TOP15(税引後受取額)

131銘柄の中で、受取額が大きい上位15銘柄をランキング形式でご紹介します。

順位 銘柄名 コード 保有株数 税引前 税引後
1 SBIホールディングス 8473 200株 15,000円 11,953円
2 丸紅 8002 200株 11,500円 9,164円
3 東京海上ホールディングス 8766 100株 11,250円 8,966円
4 オリックス 8591 178株 11,097円 8,844円
5 三井住友フィナンシャルグループ 8316 140株 11,060円 8,814円
6 三井住友トラストグループ 8309 100株 10,500円 8,367円
7 三菱商事 8058 190株 10,450円 8,328円
8 トヨタ自動車 7203 200株 10,000円 7,969円
9 三井物産 8031 165株 9,900円 7,889円
10 住友商事 8053 120株 9,600円 7,650円
11 リコーリース 8566 100株 9,500円 7,571円
12 小松製作所 6301 100株 9,500円 7,571円
13 三菱HCキャピタル 8593 370株 8,880円 7,077円
14 稲畑産業 8098 130株 8,450円 6,734円
15 竹内製作所 6432 40株 8,400円 6,694円

TOP15合計だけで税引後122,591円——131銘柄全体270,622円の45パーセントを占めます。「主力銘柄を大きく持つ」ことの意義がよく分かります。

特徴

  • 金融(SBI・東京海上・三井住友FG・オリックス・三井住友トラスト・リコーリース・三菱HC)がTOP15の約半分
  • 5大商社(丸紅・三菱・三井物産・住友商事)がまとめてランクイン
  • 単元株(100〜200株)がほとんどで、”少額分散”より”中核銘柄への集中投資”が配当額を押し上げている

これは「銀行・商社などの高配当バリュー株を長期でしっかり保有する」というわたしの投資戦略の結果そのものです。

セクター別内訳

131銘柄をセクター別(証券コードの上2桁分類ベース)にざっくり集計してみると、「どの業種が配当を稼いでくれているか」が一目瞭然になります。

セクター 銘柄数 税引後 全体構成比
金融(銀行・リース・保険) 12 63,229円 23.4%
商社(5大商社・地方商社) 9 46,819円 17.3%
電機・自動車 17 25,704円 9.5%
機械・電機 15 20,575円 7.6%
証券・保険・不動産 6 20,060円 7.4%
素材・鉄鋼 14 17,402円 6.4%
化学・医薬 15 16,731円 6.2%
通信 4 16,126円 6.0%
その他(REIT・食品等) 7 13,146円 4.9%
建設 8 8,551円 3.2%
電力・ガス 2 7,486円 2.8%
食品・消費 8 6,676円 2.5%
運輸・倉庫 6 3,625円 1.3%
サービス・小売他 8 4,492円 1.7%

分析

  • 金融+商社の2セクターだけで全体の40.7%——「日本の高配当バリュー株投資といえば銀行・商社」という王道が数字で証明
  • **電機・自動車・機械の製造業3セクターで24.7%**——日本の輸出主力業種からも安定的な配当
  • セクター数は14カテゴリ超——8つ以上の業種分散が実現できている
  • 単一セクターに40%を超える集中はない——「1つの業種が急落してもポートフォリオ全体は守られる」分散設計

「業種分散が効いている」というのが、こういう集計で改めて確認できます。

貸株配当金相当額の10銘柄

貸株サービスを利用している10銘柄からは、「配当金相当額」という形で入金がありました。全銘柄をリストアップします。

入金日 銘柄名 コード 保有株数 1株配当相当額 入金額
2026/06/02 南海辰村建設 1850 100株 6.77円 677円
2026/06/09 住友化学 4005 100株 6.35円 635円
2026/06/10 東ソー 4042 100株 42.34円 4,234円
2026/06/12 セブン銀行 8410 200株 4.65円 931円
2026/06/12 三菱HCキャピタル 8593 200株 20.32円 4,064円
2026/06/26 伊藤忠商事 8001 300株 18.63円 5,589円
2026/07/01 IHI 7013 100株 8.46円 846円
2026/07/02 ENEOS ホールディングス 5020 400株 14.39円 5,758円
2026/07/02 センコーグループホールディングス 9069 200株 21.17円 4,234円
2026/07/03 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 300株 43.18円 12,956円
合計 約39,924円

単日最大は7/3の三菱UFJ・12,956円——地銀・大手金融株を大量に保有していると、貸株からも大きな金額が入ります。

📚 貸株制度と「配当金相当額」の仕組み

貸株のリストを見て「貸株ってなに? 配当金相当額と通常配当は何が違うの?」と疑問に思われた方向けに、簡単に解説します。

貸株サービスとは

貸株(かしかぶ)サービスとは、投資家が保有している株を証券会社に貸し出し、代わりに「貸株金利」を受け取るというサービス。証券会社は借りた株を、信用取引の投資家や機関投資家に又貸しして利益を得ます

投資家(=あなた)側のメリット:

  • 保有しているだけで金利がもらえる(年利0.1%〜1%程度、銘柄による)
  • 売却は普通にできる(貸株を止める処理が入るだけ)

「配当金相当額」って何?

ここが重要です。株を貸している間に権利確定日を迎えた場合、株主名義は借り手側になるため、配当は借り手に払われますしかし、貸株契約上、証券会社が”配当金相当の金額”を投資家に代わりに支払う——これが「配当金相当額」です。

配当金相当額の税務上の扱い

ここが要注意ポイントです。

項目 通常の配当金 配当金相当額
所得区分 配当所得 雑所得
源泉徴収 20.315% (所得税15.315%+住民税5%) 15.315%のみ(所得税分)
確定申告 特定口座源泉あり=原則不要 原則必要(雑所得として)
配当控除 使える 使えない
損益通算 上場株式の損失と可 不可

実質的に”税制上不利”なのが配当金相当額の特徴。ただし、貸株金利が別途もらえるので、「金利分を含めた合計収益で判断」するのが基本です。

わたしの運用ルール

わたしの場合、以下のルールで貸株を活用しています:

  1. 配当利回りが低めの銘柄は貸株ON——金利メリットのほうが大きい
  2. 高配当銘柄(利回り3%超)は貸株OFF——配当税制上有利な扱いを維持
  3. 株主優待狙いの銘柄は貸株OFF——株主名義が変わると優待がもらえない場合あり

なお、今回の集計では「貸株配当金相当額」も”3月期決算配当キャッシュフロー”の一部として扱いました。税務上の性質は違いますが、投資家として受け取ったキャッシュの合計としては合算すべきというのがわたしの整理です。

3月期決算配当集計の意義

131件の入金を1件1件記録して集計する作業は、正直、地味で骨が折れる作業です。それでも毎期きちんとやる意味はあります:

1. 「見える化」で自分の戦略が正しかったか検証できる

  • 金融+商社で40%超——「バリュー中心の戦略が正しく機能している」証拠
  • セクター分散が14カテゴリ——リスク管理も適切

2. 年間配当の予測ができる

  • 3月期分×2(中間+期末)で年間受取額を試算
  • 貸株分も含めて年約62万円(税引後) が概算

3. 「地味に積み上げる」を数値で実感できる

  • 1銘柄あたり平均税引後2,065円
  • 単日最高40,692円(6/29)
  • **”派手さはないが着実に貯まる”**バリュー投資の本質

4. 節税・貸株最適化のヒントが得られる

  • どの銘柄を貸株ONにすべきか(利回り基準で判定)
  • 損出しの検討材料(実現益と実現損の通算前提)

次の入金ピーク(9月末〜10月上旬)に向けて

3月期決算企業の期末配当は今回で一段落しました。次のイベントは:

時期 イベント 対象
7〜8月 大型銘柄の第1四半期決算発表 3月期決算企業
9月末 中間配当の権利確定日(3月期決算企業) 中間配当対象
10月〜12月上旬 中間配当の入金ピーク ほぼ全ての3月期決算企業
12月末 12月期決算企業の期末配当権利確定日 12月期決算企業
翌2〜3月 12月期決算企業の配当入金 12月期決算企業
翌3月末 3月期決算企業の期末配当権利確定日 ここが最大のイベント
翌5〜6月 3月期決算企業の期末配当入金ピーク(今回と同じ) 今回のリピート

わたしは3月末に権利確定日を迎える銘柄が多いので、次の大型配当は今年10月〜12月上旬の”中間配当ラッシュ”。今回とほぼ同規模の入金が期待できます。

まとめ

2026年3月期決算配当の集計として、131銘柄・税引後270,622円 + 貸株配当金相当額10銘柄・約39,919円 = 合計141銘柄・約310,541円を受け取ることができました。

ハイライト 数字
単日最高受取額 40,692円 (2026/6/29)
単日最多銘柄 25銘柄 (2026/6/29)
1銘柄最大 11,953円 (SBIホールディングス)
セクター1位 金融 63,229円 (全体の23.4%)
セクター2位 商社 46,819円 (全体の17.3%)
セクター分散 14カテゴリ

「派手さはないが、地味に、着実に積み上がる」——これがわたしのバリュー株長期投資の実感です。株価の含み益(現在プラス1,137万円)も嬉しいですが、”実現している”配当キャッシュフローの重みは、また違った意味合いを持ちます。

日々のポートフォリオ記録では日次の値動きに一喜一憂しがちですが、こうやって「3月期決算配当」というひとつの季節性イベントとして俯瞰すると、長期投資の”本当の成果”が見えてきます。

次の10月〜12月上旬の中間配当ラッシュでも、同規模の集計記事を公開する予定です。「エンジニアがコツコツ積み上げる高配当バリュー株投資」の記録を、これからも淡々と続けていきます。


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免責事項:本記事は個人の投資記録・振り返りであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。税務上の扱いは制度改正で変更される場合があります。投資はご自身の判断と責任で行ってください。