【2026年7月10日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|日経+813円続伸、AI半導体+バリューの両者上昇でポートフォリオは-0.15%と持ち直し、ETF分配金換金売りが上値抑制(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月10日(金)の東京株式市場は、日経平均がプラス813.88円・プラス1.20パーセントの68,557.73円で続伸、TOPIXはプラス15.71・プラス0.39パーセントの4,036.08と小幅高——「日経平均が引き続き強い、TOPIXは控えめ」という基調は変わりませんが、日経平均は寄り付き後に一時プラス1,600円超まで急伸したものの、買い一巡後は伸び悩むという展開でした。理由は明確で、決算日を迎えた上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う換金売りが需給の重石になったこと。キオクシアも午前は上昇していましたが、後場に下落に転じるなど、AI半導体の勢いも一巡感が出始めています(詳細は📚解説で)。

わたしのポートフォリオはマイナス0.15パーセント・マイナス49,819円——日経平均をマイナス1.35パーセントポイント・TOPIXをマイナス0.54パーセントポイントでアンダーパフォームしましたが、昨日7/9のマイナス0.27パーセントより下げ幅が縮小含み損益率はプラス50.94パーセント含み損益額はプラス1,137万円台をキープしました。

今日の相場で特に注目したいのは、「AI半導体もバリューも同時に上がった」という緩和局面へ移行した点です。上昇TOP5には、AI半導体・素材(PILLAR・ツガミ・信越化学)とバリュー・金融(SBI・GMOFHD)が同居——「循環物色でどちらかしか買われない」というこれまでのシーソー相場から、「両方の資金が回っている落ち着いた状態」への移行を感じさせます。AI半導体からバリュー株への”換金売り”は、7/2〜7/6の頃と比較すると明らかに減少している——というのが、体感としても数字としても表れた一日でした。

本日は取引ゼロ(購入・売却ともになし)「相場の方向感が転換期にあるときは、動かず様子を見る」という基本方針を貫きました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 33,702,084円 -49,819円 -0.15%
日経平均 68,557.73円 +813.88円 +1.20%
TOPIX 4,036.08 +15.71 +0.39%

日経平均とTOPIXの差はプラス0.81パーセントポイント——引き続きAI半導体が日経平均を引き上げる構図ですが、昨日(1.03ppt)より縮小。「AI半導体一極から、AI半導体+バリューの両方が回る状態」への移行が数字にも表れています。

バリュー株優位相場からの移行を7日累計で見る

日付 日経平均 TOPIX ポートフォリオ 対日経差
7/2(水) -2.47% +0.09% +1.50% +3.97ppt
7/3(木) +1.47% +1.24% +1.08% -0.39ppt
7/6(月) -0.01% +0.92% +1.54% +1.55ppt
7/7(火) -2.12% -0.97% -0.07% +2.05ppt
7/8(水) -2.11% -1.37% -0.62% +1.49ppt
7/9(木) +1.38% +0.35% -0.27% -1.65ppt
7/10(金) +1.20% +0.39% -0.15% -1.35ppt
7日累計 -2.66% +0.65% +3.01% +5.67ppt

7日累計で日経平均マイナス2.66パーセントに対してポートフォリオはプラス3.01パーセント対日経通算プラス5.67パーセントポイント——バリュー優位相場のアウトパフォームは維持していますが、直近2日は連続でアンダーパフォームに転じました。「今週前半のバリュー買われすぎの巻き戻し」+「AI半導体反発」の両方が進行中、というのが現状の姿。

【考察】「循環物色の緩和」——今日の相場から読み取れること

ご質問いただいた「AI半導体は強いが、以前ほどバリューも弱くない」という観察は、まさに今日の相場の本質を突いています。整理すると、以下のような「シーソー相場からの緩和」という現象が起きています。

シーソー相場と緩和局面の違い

局面 相場の姿 わたしのポートフォリオ
シーソー相場(7/2〜7/8) AI半導体売り→バリュー買い、または逆 極端に勝つ日/負ける日が交互
緩和局面(7/9〜7/10?) AI半導体もバリューも同時に動く アンダーパフォームは小幅化

今日の上昇TOP5の顔ぶれを見ると、AI半導体系(PILLAR・ツガミ・信越化学)3銘柄+金融・バリュー系(SBI・GMOFHD)2銘柄——両方向に資金が回っているのが明確です。これは「相場全体がリスクオンに戻りつつあり、AI半導体への集中投資も一巡して、資金が広がり始めた」という成熟局面への移行を示唆します。

AI半導体からの換金売り”減少”の背景

7/2〜7/6のバリュー優位相場は、「AI半導体を売って得た資金でバリューを買う」という換金売りが背景にありました。しかし、7/9・7/10と2日連続でAI半導体が反発する中、バリュー株の下落は小幅にとどまっている——これは以下のような理由が考えられます:

  1. 7/2〜7/6でバリューに移った資金の多くが、まだバリューを持ち続けている
  2. AI半導体に戻ってきた資金は、新規のリスクマネー(=バリューから引き剥がしていない)
  3. 循環物色が”どちらか一方の集中”から”分散”に変わりつつある

つまり、「AI半導体一極相場」も「バリュー一極相場」も、どちらもピークを過ぎている可能性——「双方に資金が回る成熟したマーケット」に移行しつつある、と読めます。

長期投資家として今の局面をどう活かすか

「循環物色の緩和」局面は、実は分散ポートフォリオにとって最も安定した相場です。シーソー相場ではどちらかに賭ける必要がありますが、緩和局面では両方持っていれば両方が動くからです。

わたしのポートフォリオはAI半導体系(PILLAR・信越化学・NGK・トーカロなど)バリュー・金融系(三菱UFJ・十六FG・SBI・GMOFHDなど) の両方を保有しているので、今の局面は最も居心地の良い相場——実際、含み損益額プラス1,137万円台をキープ大きな下落もなく安定的に推移しています。

「動かないことの価値」が最も高い局面、というのが今の相場の性格。だから本日も取引ゼロを選択しました。

本日の取引

購入・売却ともにゼロ「相場の方向感が転換期にあるときは、動かず様子を見る」という方針を貫きました。

なぜ買わなかったか:

  1. 相場の方向感が読みにくい——AI半導体一極でもバリュー一極でもない、緩和局面
  2. ETF分配金の換金売りが金曜日以降も続く可能性、押し目リスクあり
  3. 含み益プラス1,137万円のクッションがあり、慌てて動く必要がない

なぜ売らなかったか:

  1. 緩和局面は分散ポートフォリオが最も報われる相場
  2. 今日の下落TOP5に食品ディフェンシブ(日清食HD・キリンHD)が入ったが、これは短期の巻き戻し
  3. 長期保有の中核銘柄を売る理由なし

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
PILLAR(6490) 5 3,325円 10,130円 +460(+4.76%) +34,025円 1.86%
ツガミ(6101)【決算】 2 3,115円 7,810円 +350(+4.69%) +9,390円 1.25%
信越化学(4063) 78 4,086円 7,320円 +310(+4.42%) +252,252円 1.45%
SBI(8473)【決算】 208 1,735円 2,800円 +98(+3.63%) +221,520円 3.04%
GMOFHD(7177) 50 995円 1,067円 +32(+3.09%) +3,600円 5.13%

AI半導体3銘柄+バリュー金融2銘柄の”混在”が今日の上昇TOP5——まさに冒頭で述べた「緩和局面」の教科書的な姿です。

上昇1位はPILLAR(6490)がプラス4.76パーセント——半導体製造装置向けシール材の高シェア企業で、5株保有で含み益プラス34,025円・プラス204.66パーセントという驚異的な水準。AI半導体相場が戻ってきた恩恵を最も受ける銘柄の一つです。

2位ツガミ(6101)がプラス4.69パーセント【決算】——昨日プラス6.42%上昇の続き、決算好感の勢いが継続。3位信越化学(4063)がプラス4.42パーセント——78株保有・含み益プラス252,252円・プラス79.15パーセントというポートフォリオの中でも屈指の主力銘柄。先週の決算好感からじわじわ買われ続けている、まさに”信越化学一強”の状態。

4位SBI(8473)がプラス3.63パーセント【決算】——208株保有・含み益プラス221,520円・プラス61.38パーセントという金融の主力銘柄。決算好感で金融セクター内でも独り勝ちの展開。5位GMOFHD(7177)プラス3.09パーセントは、6/26に買い増しした銘柄が引き続き堅調。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
OKI(6703)【決算】 5 2,058円 3,375円 -130(-3.71%) +6,585円 1.93%
日清食品HD(2897) 4 2,879円 2,794.5円 -101.5(-3.50%) -338円 2.50%
東京海上ホールディングス(8766) 100 4,207円 7,609円 -261(-3.32%) +340,090円 3.22%
ほぼ日(3560)【決算】 2 3,435円 4,510円 -135(-2.91%) +2,150円 2.00%
キリンHD(2503) 100 2,063円 2,837円 -83.5(-2.86%) +77,400円 2.68%

下落TOP1OKI(6703)がマイナス3.71パーセント【決算】——7/9の決算発表後に売られる展開、市場評価が分かれた形。7/6の下落TOP1(マイナス7.17%)、7/8の上昇TOP4に続いて、決算後の再下落——OKIは連日ジェットコースター相場が続いています。

2位日清食品HD(2897)マイナス3.50パーセントは、昨日の上昇TOP2(プラス2.27%)から反落——食品ディフェンシブが「行って来い」のパターン。3位東京海上HD(8766)マイナス3.32パーセントは、100株保有・含み益プラス340,090円・プラス80.87パーセントという金融の主力銘柄。7/2の上昇TOP1(プラス5.61%)からの利食い売りが続く形。

4位ほぼ日(3560)マイナス2.91パーセント【決算】——昨日の上昇TOP4から反落、5位キリンHD(2503)マイナス2.86パーセントは日清食HDと同じく食品ディフェンシブ。「バリュー全体」ではなく「一部のディフェンシブ・金融が利食いされる」という選別された下落が今日の特徴。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
33,702,084円 +11,373,407円 +50.94% -49,819円 -0.15%

含み損益率はプラス50.94パーセント(昨日+51.16%から0.22ppt低下)、含み損益額はプラス1,137万円台をキープ。節目の50パーセントは維持、下げ幅は昨日より縮小しています。

📚 初心者向けワンポイント解説:「ETF分配金の換金売り」とは

今日の日経平均が一時プラス1,600円まで急伸したのに、買い一巡後は伸び悩んだ——その背景にあったのが「ETF分配金捻出に伴う換金売り」というニュース。マーケットニュースでよく出てくるけれど、初心者には意味が分かりにくい概念なので、ここで整理しておきます。

ETFとは(復習)

ETF(上場投資信託)とは、特定の指数(日経平均・TOPIX・特定業種など)に連動するように運用される投資信託で、株式のように証券取引所で売買できる商品のこと。個人投資家にも人気で、代表例として**日経平均連動ETF(1321)・TOPIX連動ETF(1306)**などがあります。

ETFの「分配金」とは

ETFも投資信託の一種なので、投資先の株から入る配当金を、投資家に「分配金」として支払います。ETFの分配金は、多くの場合、年に1〜4回、特定の決算日に支払われるという仕組みです。

  • 決算日: 分配金の権利が確定する日
  • 分配金支払日: 実際にお金が振り込まれる日

今日7月10日は、日経平均連動ETF・TOPIX連動ETFなど、多くの主要ETFの決算日にあたっていました。

なぜ「換金売り」が発生するのか

ここが重要です。ETFは自分では現金を持たず、株式で保有しています。分配金を支払うには、その原資となる現金が必要——そこで、ETFは分配金を支払う前に、保有している株を売って現金化する必要があります。これが「換金売り」です。

具体的なフローは以下:

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①ETFの決算日が近づく(7月10日)

②分配金の総額を計算(たとえば1,000億円)

③その1,000億円を捻出するため、ETFが保有株を売却

④「日経平均連動ETF=日経平均を構成する銘柄」を保有

⑤よって、日経225銘柄がまとめて売られる(需給悪化)

⑥特に売買代金の大きい大型株(=AI半導体・値嵩株)に影響

影響を受けやすい銘柄

日経平均連動ETFの規模は、日銀の買い入れ分も含めて数十兆円規模——分配金捻出の換金売りは、市場に大きな影響を与えます。特に影響を受けやすいのは:

  • 日経平均寄与度の高い値嵩株(ソフトバンクG・東京エレクトロン・アドバンテスト・キオクシア)
  • 売買代金上位の大型株(ファーストリテイリング・キーエンスなど)
  • 今日の場合、キオクシアが午前上昇→午後下落したのは、換金売りが直撃した典型例

事前予告される「季節性イベント」

ETF換金売りは、決算日が事前に分かっている「予測可能なイベント」です。7月上旬・10月上旬・1月上旬・4月上旬(四半期末後の分配日)などに集中する傾向があり、プロの機関投資家はスケジュールを把握して対応しています。

個人投資家としても知っておくと便利な理由:

  1. 「日経平均が朝は強かったのに、後場に伸び悩んだ」日は、ETF換金売りの可能性
  2. 翌営業日にはリバウンドしやすい——一時的な需給要因なので
  3. 保有銘柄がETF連動対象なら、決算日前後の値動きは”見送り”が無難

今後の注目

日銀のETF買い入れは2022年頃から抑制的になり、プライベート(民間)のETFが主流に。分配金の総額は毎年増える傾向で、換金売りの影響も年々大きくなるというのが現状です。**7月・10月・1月・4月の第1週前後は、注意すべき”季節性リスク”**として意識しておくと、こういう日の相場の動きが理解しやすくなります。

配当情報

7月10日は配当の入金はありませんでした。3月期決算配当は6月末で概ね一段落しました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事を公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 7/11(月)の米国市場動向とドル円。週明けの寄り付きが今週の締め
  • キオクシア(285A)の反発持続性。オーバーハング解消の勢いが継続するか
  • 信越化学(4063)の続伸有無。ここ数日+4〜6%の連続上昇、そろそろ調整があるか
  • 決算シーズン第2週。良品計画、安川電機、イオンなど大型決算が続く
  • バローHD(9956)の公募増資発行価格決定。7/8〜7/13期間、そろそろ発表タイミング
  • 銀行株の再上昇有無。7/9〜7/10の利食い売りが終わり、再びリスクマネーが向かうか

まとめ

今日7月10日は「AI半導体+バリューの両者上昇」で、緩和局面への移行を感じさせる一日——日経平均が続伸プラス813円、TOPIXもプラス0.39パーセント上昇。日経平均は寄り付き後に一時プラス1,600円まで急伸したものの、ETF分配金捻出の換金売りが上値を抑制、キオクシアも午後に下落に転じました。

7/10
日経平均 +1.20% (68,557円、続伸)
TOPIX +0.39%
わたしのポートフォリオ -0.15%

わたしのポートフォリオはマイナス0.15パーセント・マイナス49,819円で、日経平均をマイナス1.35パーセントポイント・TOPIXをマイナス0.54パーセントポイントでアンダーパフォーム——ただし昨日のマイナス0.27パーセントより下げ幅は縮小7日累計対日経通算プラス5.67パーセントポイントを維持。含み損益率もプラス50.94パーセント、含み損益額プラス1,137万円台をキープしました。

今日の最大の特徴は、上昇TOP5に「AI半導体系(PILLAR・ツガミ・信越化学)3銘柄+バリュー金融(SBI・GMOFHD)2銘柄」が同居したこと——「シーソー相場から緩和局面への移行」を示唆する動きです。7/2〜7/6の”バリュー優位相場”のような一極集中ではなく、両方に資金が回る成熟したマーケットへの転換期にあると考えています。

下落TOP5はOKI【決算】・日清食品HD・東京海上HD・ほぼ日【決算】・キリンHD——「バリュー全体の売り」ではなく「食品ディフェンシブ+一部金融」の選別売りという特徴。全銘柄が含み益プラス数10〜200%以上のクッションがあるので、長期保有には全く影響なし。

本日は取引ゼロ——「緩和局面は分散ポートフォリオが最も報われる相場」として、動かず様子見を選択しました。8月上旬の決算シーズン第2週+バローHDの公募増資決定日+ETF換金売りの余波——複数の材料が来週以降も入り混じる中、含み益プラス1,137万円のクッションを大切に、パニック買い/売りには乗らないという方針を貫きます。

来週も、地味に、着実に。


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免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。