今日のサマリー
今日7月2日(木)の東京株式市場は、日経平均がマイナス1,741.81円・マイナス2.47パーセントの68,733.15円と7万円台割れ、TOPIXはプラス3.48・プラス0.09パーセントの4,014.98でほぼ横ばい——「日経平均だけが極端に売られ、TOPIXは変わらず」という、これまでとは真逆のねじれが発生した一日でした。
わたしのポートフォリオは、プラス1.50パーセント・プラス489,125円の大幅上昇。日経平均をプラス3.97パーセントポイントでアウトパフォーム、TOPIXもプラス1.41パーセントポイントで上回りました。含み損益額はプラス1,086万円まで大きく膨らみ、上半期の下落分をあっさりと取り戻しました。
背景は明確で、AI半導体・値嵩株の急落と、バリュー・大型株への資金回帰が同時に発生したセクターローテーションの典型例。下落TOP5にはPILLAR(マイナス8.42パーセント)・ツガミ(マイナス4.52パーセント)・フジミインコーポレーテッド(マイナス3.57パーセント)・NGK(マイナス3.50パーセント)・トーカロ(マイナス3.39パーセント)と、5銘柄すべてが半導体・素材関連。一方、上昇TOP5は東京海上HD(プラス5.61パーセント)・IHI(プラス4.79パーセント)・前澤HD(プラス4.66パーセント)・高速(プラス4.57パーセント)・ホンダ(プラス3.70パーセント)と、保険・防衛・自動車・鉄鋼といったオールドエコノミー/バリュー銘柄がずらり。「AI半導体一極相場が完全に崩れた瞬間、バリュー集中ポートフォリオが真価を発揮する」——先週金曜6/26に続く、まさにその典型日となりました。
そして今日のバリュー・商社株への強力な追い風となったのが、米バークシャー・ハサウェイ(ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社)が日本の大手商社株を段階的に買い増しているという報道。特に三井物産(8031)と丸紅(8002)の保有比率をそれぞれ10パーセント超まで引き上げたことが明らかになりました。バフェット氏は2020年に「5大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅)への投資」を発表して以来、日本の商社株を長期保有していますが、今回の10パーセント超え報道は「バフェット氏が日本のバリュー・高配当株を評価し続けている」という強いメッセージとして市場に受け止められました。わたしのポートフォリオは三井物産・住友商事(500株達成済み)・伊藤忠エネクスなど5大商社系を複数保有しているため、この追い風も含み益拡大に貢献しています。
そして今日の唯一の取引は、NTT(9432)の損出し(100株×2回=計200株を144.6円で売却)のみ。詳細は📚解説で述べますが、終値は146.1円まで戻したため、「もう少し待てば1.5円高く売れた」という少しの後悔も残る一日となりました。
主要指数とポートフォリオの比較
| 指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 私のポートフォリオ | 33,198,488円 | +489,125円 | +1.50% |
| 日経平均 | 68,733.15円 | -1,741.81円 | -2.47% |
| TOPIX | 4,014.98 | +3.48 | +0.09% |
日経平均とTOPIXの差はマイナス2.56パーセントポイント——TOPIXがほぼ横ばいなのに日経平均だけがマイナス2.47パーセントも下げたのは、日経平均の寄与度上位のAI半導体株(ソフトバンクG・東京エレクトロン・アドバンテスト)が集中的に売られた証拠。プライム市場全体で見れば、実は今日は「そこまで悪くない一日」だった、というのがTOPIXの数字から読み取れます。
本日の取引
本日は新規買い増しはゼロ、NTT(9432)の損出し売却のみを実施しました。
NTT(9432)の損出し(現売200株)
| 銘柄 | 取引 | 株数 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| NTT(9432) | 現売 | 100 | 144.6円 | 14,460円 |
| NTT(9432) | 現売 | 100 | 144.6円 | 14,460円 |
| 合計 | — | 200 | — | 28,920円 |
売却前の平均取得単価は約151円なので、推定実現損は約1,280円((151-144.6)×200株)。少額とはいえ、上半期の実現益と通算するための布石として、無事に損失を確定できました。
「もう少し待てば良かった」——NTTの後悔
正直に告白すると、今日はタイミングを外しました。売却時の144.6円に対して、終値は146.1円——200株×1.5円=300円分、含み評価額としては損した形に。売った直後にじわじわ戻り始めるNTTを見ながら、「今日でなくて明日にしていれば」「もう少し引き付けて売れば」という気持ちが正直あります。
ただ、損出しは「株価が上がってから売る」がセオリーとはいえ、当日中の株価変動は誰にも読めないもの。100パーセントのタイミングは実現不可能なので、「実現損の絶対額はきちんと計上できたのだから、税務戦略としては成功」と割り切ります。
なお、昨日7/1の日本製鉄の損出しは現売+現買のクロス取引で保有株数を維持しましたが、今日のNTTは現売のみで、買い戻しはしていません。理由は、NTTを最近1週間で計300株(6/25に100株、7/1に200株)積み増したばかりで、200株分の保有株数を減らすことに抵抗がなかったから。買い戻すかどうかは、明日以降の株価動向を見つつ判断します。
私の高配当株ポートフォリオ実績
上昇TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 平均取得単価 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京海上HD(8766) | 100 | 4,207円 | 7,511円 | +399(+5.61%) | +330,400円 | 3.26% |
| IHI(7013) | 200 | 1,543円 | 2,801.5円 | +128(+4.79%) | +251,700円 | 0.82% |
| 前澤HD(575A) | 108 | 1,658円 | 1,481円 | +66(+4.66%) | -19,116円 | 2.03% |
| 高速(7504) | 20 | 2,071円 | 3,545円 | +155(+4.57%) | +29,480円 | 3.39% |
| ホンダ(7267) | 160 | 1,358円 | 1,527円 | +54.5(+3.70%) | +27,040円 | 4.58% |
上昇1位は東京海上ホールディングス(8766)がプラス5.61パーセント——メガ損保の代表格で、100株の含み益プラス330,400円・プラス78.54パーセントという驚異的な水準を維持しつつ、今日も勢いよく上昇しました。金融セクター、特に損保業界は日銀の金利上昇政策の恩恵を最も受けるセクターの一つ。
2位IHI(7013)プラス4.79パーセントは、防衛・航空エンジンの重工大手。200株で含み益プラス251,700円・プラス81.56パーセント——地政学リスクの高まりで防衛関連への評価が続いています。
3位前澤HD(575A)プラス4.66パーセントは、6/26にも購入した銘柄。108株を平均取得1,658円で保有していて、まだ含み損マイナス19,116円ですが、今日の上昇で損の幅がかなり縮小しました。
5位ホンダ(7267)プラス3.70パーセントは自動車大手。160株を平均1,358円で保有、含み益プラス27,040円・プラス12.44パーセント——AI半導体一極相場の反動で、自動車株にも見直し買いが継続しています。
下落TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 平均取得単価 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PILLAR(6490) | 5 | 3,325円 | 10,330円 | -950(-8.42%) | +35,025円 | 1.82% |
| ツガミ(6101) | 2 | 3,115円 | 7,810円 | -370(-4.52%) | +9,390円 | 1.25% |
| フジミインコーポレーテッド(5384) | 30 | 1,905円 | 4,455円 | -165(-3.57%) | +76,500円 | 1.73% |
| NGK(5333) | 20 | 1,976円 | 7,392円 | -268(-3.50%) | +108,320円 | 1.43% |
| トーカロ(3433) | 30 | 1,619円 | 3,275円 | -115(-3.39%) | +49,680円 | 2.63% |
下落TOP5は5銘柄すべて半導体・素材関連というすさまじい統一感です。1位PILLAR(6490)がマイナス8.42パーセントで、半導体製造装置向けシール材の高シェア企業。それでも含み益プラス35,025円・プラス210.68パーセントという驚異的な水準は維持。
2位ツガミ(6101)マイナス4.52パーセントは工作機械、3位フジミインコーポレーテッド(5384)マイナス3.57パーセントは半導体研磨剤の世界トップシェア、4位NGK(5333)マイナス3.50パーセントは化学素材(自動車触媒/電池)、5位トーカロ(3433)マイナス3.39パーセントは溶射加工——すべてAI半導体テーマの中核銘柄です。
面白いのは、下落TOP5の全銘柄が含み益プラス100パーセント以上の超優良銘柄ばかりだということ。長く保有してじわじわ積み上げたポジションなので、1日マイナス3〜8パーセントの調整程度では全く動じません。PILLARのプラス210.68パーセント・NGKのプラス274.04パーセント・トーカロのプラス102.29パーセント・ツガミのプラス150.72パーセント・FUJIMIのプラス133.86パーセント——長期保有の醍醐味を体現する銘柄群です。
ポートフォリオ全体
| 評価額 | 含み損益 | 含み損益(%) | 前日比 | 前日比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 33,198,488円 | +10,860,051円 | +48.62% | +489,125円 | +1.50% |
含み損益率がプラス48.62パーセントに大きく回復。含み損益額は初のプラス1,086万円台に到達し、ポートフォリオの含み益が過去最高水準まで戻ってきました。
📚 初心者向けワンポイント解説:「セクターローテーション」とは
今日の相場を語る上で欠かせないキーワードが、「セクターローテーション(Sector Rotation)」です。長期投資家として理解しておくと、日々の値動きの背景が驚くほどクリアに見えてきます。
セクターローテーションとは
セクターローテーションとは、市場の資金が、業種(セクター)を渡り歩くように移動していく現象のこと。「あるセクターの株が売られ、代わりに別のセクターの株が買われる」——これが典型的な形です。
今日の相場は、まさにその典型例:
| 売られたセクター | 買われたセクター |
|---|---|
| AI半導体・素材 | 保険・銀行・商社 |
| グロース株(値嵩) | バリュー株(大型) |
| 東京エレクトロン・アドバンテスト | 東京海上HD・トヨタ・ホンダ |
短期の資金は「AI半導体一極」から「大型バリュー」へ、一斉に移動した——という景色です。
なぜセクターローテーションが起こるのか
セクターローテーションが起こる主な要因は、以下の3つです。
- 相対的なバリュエーション: あるセクターが買われすぎ(PER・PBRが割高)、別のセクターが売られすぎ(PER・PBRが割安)になると、資金が割安側に流れる
- 金利・為替の変化: 金利上昇で銀行株が買われ、円安でグロース株が売られる、といった連動
- 経済サイクル: 景気拡大期には景気敏感株(素材・機械)、景気減速期にはディフェンシブ株(食品・電力)、と局面で選好が変わる
今日の場合は、「AI半導体株のバリュエーションが伸びすぎた反動」と、「日銀の追加利上げ観測でメガバンク・保険株が買われた」という要因が重なった結果と見ています。
セクターローテーションを長期投資に活かす3つのポイント
セクターローテーションは「予測」するのではなく、「受け入れる」のがコツです。ローテーションを長期投資に活かすため、わたしが意識している3つのポイントを紹介します。
① 業種分散を必ずする
セクターローテーションは「どのセクターが今日買われるか」を事前に読むのはほぼ不可能。ゆえに、複数のセクターに分散して保有することで、どのローテーションが来ても取りこぼしを最小化できます。わたしのポートフォリオは、金融・商社・素材・自動車・通信・不動産・食品・機械など8以上のセクターに分散しており、これが今日のような大逆転日に効果を発揮しました。
② 極端に売られたセクターは押し目買いのチャンス
今日の下落TOP5(PILLAR・ツガミ・FUJIMI・NGK・トーカロ)は、いずれも「AI半導体テーマの中核」銘柄。今日のような日は「AI半導体を安く仕込むチャンス」にもなります。長く保有していれば、次のローテーションでまた買われる日が必ず来ます。
③ セクターの偏り(バリュー集中/グロース集中)は覚悟の上で
「バリュー集中」ポートフォリオは、AI半導体一極相場では置いていかれるが、セクターローテーションが起きた瞬間に強い——という特性を持ちます。逆に「グロース集中」ポートフォリオは、AI半導体相場では強いが、ローテーションでは弱い。「自分がどちらに寄せるか、寄せないか」の設計を最初にしておくことが、日々の値動きに振り回されない鍵です。
💡 今週の相場から学ぶ: 6/23〜7/2の8営業日で、わたしのポートフォリオの対日経平均の差は -4.79ppt(6/25)→+4.54ppt(6/26)→+0.11ppt(6/29)→-1.11ppt(6/30)→-0.91ppt(7/1)→+3.97ppt(7/2)——極端な振れ幅が続きました。これがセクターローテーションの現実で、「1日単位の勝ち負けに一喜一憂しない」ことの重要性を改めて実感します。
今日の相場から見る「バリュー集中」の強み
今日のポートフォリオがプラス1.50パーセントで日経平均をアウトパフォームできたのは、わたしのポートフォリオが「大型バリュー中心」だからです。上昇TOP5にランクインした東京海上HD(100株×平均4,207円)・IHI(200株×平均1,543円)・ホンダ(160株×平均1,358円)は、いずれもわたしのポートフォリオでも大きなポジションを持つ主力銘柄——長く積み上げてきた甲斐がありました。
配当情報
7月2日は配当の入金はありませんでした。
なお、6月中の3月期決算配当のピークは概ね終了したと考えられます。今週4営業日(6/25〜6/30)だけで61銘柄・税引き後合計83,510円という大型入金があり、3月期決算配当としては歴代最大規模の受取月となりました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事も公開予定です。
明日以降の注目ポイント
- 7/3(金)の続落/反発。今日の日経平均マイナス2.47パーセントの反動で反発するか、それともAI半導体売りが継続するか
- NTT(9432)の株価動向。今日146.1円まで戻したが、明日以降さらに上昇するか、押し目を作るか。買い戻しのタイミングを見極める
- AI半導体株(ソフトバンクG・東京エレクトロン・アドバンテスト)の下落幅と反発余地。今日の売りが調整の入口か、本格的な高値売りか
- メガバンク・保険株の続伸。日銀利上げ観測が背景にあるので、来週も強い可能性
- バローHD(9956)の需給イベント。公募増資の発行価格決定日(7/8〜7/13)がいよいよ来週。売り圧力vs増配材料のバランスに要注意
- **米雇用統計(7/4金)**。米国は独立記念日で市場休場ですが、指標としては注目
まとめ
日経平均がマイナス1,741.81円・マイナス2.47パーセントの急落で68,733円台——先週の乱高下を彷彿とさせる大幅な下落となりました。TOPIXはプラス0.09パーセントでほぼ横ばい、日経平均との差はマイナス2.56パーセントポイント——今週は連日「日経平均だけが激しく動く」日が続き、株価加重指数の偏りが極端に表面化した週になりました。
| 7/2 | |
|---|---|
| 日経平均 | -2.47% |
| TOPIX | +0.09% |
| わたしのポートフォリオ | +1.50% |
わたしのポートフォリオはプラス1.50パーセント・プラス489,125円の大幅上昇——日経平均をプラス3.97パーセントポイントでアウトパフォーム、TOPIXもプラス1.41パーセントポイントで上回り、含み損益額は初のプラス1,086万円台に突入しました。「AI半導体一極相場が崩れた瞬間、バリュー集中ポートフォリオが真価を発揮する」——先週金曜6/26に続く典型日となりました。
上昇TOP5は東京海上HD(プラス5.61パーセント)・IHI(プラス4.79パーセント)・前澤HD(プラス4.66パーセント)・高速(プラス4.57パーセント)・ホンダ(プラス3.70パーセント)——保険・防衛・鉄鋼・自動車という「典型的なオールドエコノミー」が並びました。加えてバフェット氏率いる米バークシャー・ハサウェイが三井物産・丸紅の保有比率を10パーセント超まで買い増したとの報道が、日本のバリュー・商社株全体への追い風となり、5大商社系を複数保有するわたしのポートフォリオにも波及効果がありました。
下落TOP5はPILLAR(マイナス8.42パーセント)・ツガミ(マイナス4.52パーセント)・フジミインコーポレーテッド(マイナス3.57パーセント)・NGK(マイナス3.50パーセント)・トーカロ(マイナス3.39パーセント)——5銘柄すべて半導体・素材関連という徹底したセクターローテーションの姿。ただし全銘柄が含み益プラス100パーセント以上なので、長期保有の観点では全く動じるレベルではありません。
今日の取引はNTT(9432)の損出し200株のみ。平均取得151円→売却144.6円で実現損約1,280円を確定、上半期の実現益との通算材料になりました。ただ終値は146.1円まで戻したので、「もう少し引き付ければ良かった」という小さな後悔も。とはいえ、当日の株価の完璧なタイミングは誰にも読めないので、税務戦略としては成功と割り切ります。
来週からバローHD(9956)の公募増資に関わる需給イベントが本格化し、AI半導体株の反発有無も気になるところ。短期の指数動向に振り回されず、業種分散されたポートフォリオを淡々と維持する——その基本方針を、明日以降も続けていきます。
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免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。