【2026年3月期決算配当まとめ】エンジニア投資家の高配当株投資、131銘柄・税引後270,622円+貸株配当金相当額39,919円=合計310,541円を受け取った軌跡

はじめに

2026年3月期決算企業の配当支払いが、6月下旬〜7月上旬にかけて一段落しました。エンジニアとして働きながら高配当バリュー株投資を続けているわたしが、この期に受け取った配当の完全集計をまとめます。日々のポートフォリオ記録では日次で追ってきましたが、「3月期決算配当というひとまとまりの季節性イベント」として振り返ると、また違った景色が見えてきます。

結論を先に:

項目 銘柄数 税引前 税引後
通常配当 131銘柄 329,864円 270,622円
貸株配当金相当額 10銘柄 約39,919円
合計 141銘柄 約310,541円

3月期決算配当だけで、税引後30万円超のキャッシュフロー——これがバリュー株を長期で持ち続けた成果です。以下、詳しく見ていきます。

全体サマリー

通常配当(131銘柄)

  • 受渡日: 2026年5月25日〜6月30日(約1ヶ月間)
  • 税引前合計: 329,864円
  • 税引後合計: 270,622円
  • 実質税率: 約17.96% (貸株分の一部は所得税15.315%源泉のため、平均税率が20.315%より低くなる)

貸株配当金相当額(10銘柄)

わたしは証券会社の貸株サービスを一部の銘柄で利用しています(貸株制度については後述の解説で)。貸株期間中の配当は”配当金相当額”として受け取る仕組みで、こちらは通常配当とは別集計になります。

  • 受渡日: 2026年6月2日〜7月3日
  • 銘柄数: 10銘柄
  • 合計: 約39,919円

合計と背景

通常配当270,622円 + 貸株配当金相当額39,919円 = 合計310,541円——これが2026年3月期決算配当として受け取った金額です。評価額約3,300万円のポートフォリオに対して、税引後利回りは約0.94%(3月期分のみ)——年換算(中間+期末=2倍)すれば約1.88%が期待される受取利回り、というのが現時点の姿です。

日別入金推移

まずは「いつ・何銘柄・いくら」入金があったのかを日別で見てみます。

受渡日 銘柄数 税引後
2026/5/26 1 7,969円
2026/5/27 2 1,354円
2026/5/28 1 200円
2026/5/29 2 9,563円
2026/6/1 5 26,013円
2026/6/2 4 9,063円
2026/6/3 3 12,073円
2026/6/4 4 4,402円
2026/6/5 5 3,698円
2026/6/8 7 29,306円
2026/6/9 5 8,549円
2026/6/10 4 4,564円
2026/6/11 2 759円
2026/6/12 1 168円
2026/6/18 5 17,994円
2026/6/19 2 790円
2026/6/22 7 30,153円
2026/6/24 10 20,494円
2026/6/25 10 6,226円
2026/6/26 21 17,823円
2026/6/29 25 40,692円 ← 単日最高
2026/6/30 5 18,769円
合計 131 270,622円

傾向

  • 5月下旬〜6月上旬は「早期支払い企業」からの入金が始まる: 1日あたり数千円〜1万円台
  • 6月中旬は中堅企業の支払いが増える: 1日あたり1〜2万円台
  • 6月下旬は3月期決算配当のピーク: 1日あたり2〜4万円
  • 6/29(月)がピーク: 25銘柄・税引後40,692円が入金

単日最高は6/29の40,692円——「1日で4万円の配当」というのは、初心者投資家から見ると別世界の数字かもしれませんが、「地味に高配当バリュー株を積み上げてきた成果」として、少しずつでも近づいていける水準です。

銘柄別TOP15(税引後受取額)

131銘柄の中で、受取額が大きい上位15銘柄をランキング形式でご紹介します。

順位 銘柄名 コード 保有株数 税引前 税引後
1 SBIホールディングス 8473 200株 15,000円 11,953円
2 丸紅 8002 200株 11,500円 9,164円
3 東京海上ホールディングス 8766 100株 11,250円 8,966円
4 オリックス 8591 178株 11,097円 8,844円
5 三井住友フィナンシャルグループ 8316 140株 11,060円 8,814円
6 三井住友トラストグループ 8309 100株 10,500円 8,367円
7 三菱商事 8058 190株 10,450円 8,328円
8 トヨタ自動車 7203 200株 10,000円 7,969円
9 三井物産 8031 165株 9,900円 7,889円
10 住友商事 8053 120株 9,600円 7,650円
11 リコーリース 8566 100株 9,500円 7,571円
12 小松製作所 6301 100株 9,500円 7,571円
13 三菱HCキャピタル 8593 370株 8,880円 7,077円
14 稲畑産業 8098 130株 8,450円 6,734円
15 竹内製作所 6432 40株 8,400円 6,694円

TOP15合計だけで税引後122,591円——131銘柄全体270,622円の45パーセントを占めます。「主力銘柄を大きく持つ」ことの意義がよく分かります。

特徴

  • 金融(SBI・東京海上・三井住友FG・オリックス・三井住友トラスト・リコーリース・三菱HC)がTOP15の約半分
  • 5大商社(丸紅・三菱・三井物産・住友商事)がまとめてランクイン
  • 単元株(100〜200株)がほとんどで、”少額分散”より”中核銘柄への集中投資”が配当額を押し上げている

これは「銀行・商社などの高配当バリュー株を長期でしっかり保有する」というわたしの投資戦略の結果そのものです。

セクター別内訳

131銘柄をセクター別(証券コードの上2桁分類ベース)にざっくり集計してみると、「どの業種が配当を稼いでくれているか」が一目瞭然になります。

セクター 銘柄数 税引後 全体構成比
金融(銀行・リース・保険) 12 63,229円 23.4%
商社(5大商社・地方商社) 9 46,819円 17.3%
電機・自動車 17 25,704円 9.5%
機械・電機 15 20,575円 7.6%
証券・保険・不動産 6 20,060円 7.4%
素材・鉄鋼 14 17,402円 6.4%
化学・医薬 15 16,731円 6.2%
通信 4 16,126円 6.0%
その他(REIT・食品等) 7 13,146円 4.9%
建設 8 8,551円 3.2%
電力・ガス 2 7,486円 2.8%
食品・消費 8 6,676円 2.5%
運輸・倉庫 6 3,625円 1.3%
サービス・小売他 8 4,492円 1.7%

分析

  • 金融+商社の2セクターだけで全体の40.7%——「日本の高配当バリュー株投資といえば銀行・商社」という王道が数字で証明
  • **電機・自動車・機械の製造業3セクターで24.7%**——日本の輸出主力業種からも安定的な配当
  • セクター数は14カテゴリ超——8つ以上の業種分散が実現できている
  • 単一セクターに40%を超える集中はない——「1つの業種が急落してもポートフォリオ全体は守られる」分散設計

「業種分散が効いている」というのが、こういう集計で改めて確認できます。

貸株配当金相当額の10銘柄

貸株サービスを利用している10銘柄からは、「配当金相当額」という形で入金がありました。全銘柄をリストアップします。

入金日 銘柄名 コード 保有株数 1株配当相当額 入金額
2026/06/02 南海辰村建設 1850 100株 6.77円 677円
2026/06/09 住友化学 4005 100株 6.35円 635円
2026/06/10 東ソー 4042 100株 42.34円 4,234円
2026/06/12 セブン銀行 8410 200株 4.65円 931円
2026/06/12 三菱HCキャピタル 8593 200株 20.32円 4,064円
2026/06/26 伊藤忠商事 8001 300株 18.63円 5,589円
2026/07/01 IHI 7013 100株 8.46円 846円
2026/07/02 ENEOS ホールディングス 5020 400株 14.39円 5,758円
2026/07/02 センコーグループホールディングス 9069 200株 21.17円 4,234円
2026/07/03 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 300株 43.18円 12,956円
合計 約39,924円

単日最大は7/3の三菱UFJ・12,956円——地銀・大手金融株を大量に保有していると、貸株からも大きな金額が入ります。

📚 貸株制度と「配当金相当額」の仕組み

貸株のリストを見て「貸株ってなに? 配当金相当額と通常配当は何が違うの?」と疑問に思われた方向けに、簡単に解説します。

貸株サービスとは

貸株(かしかぶ)サービスとは、投資家が保有している株を証券会社に貸し出し、代わりに「貸株金利」を受け取るというサービス。証券会社は借りた株を、信用取引の投資家や機関投資家に又貸しして利益を得ます

投資家(=あなた)側のメリット:

  • 保有しているだけで金利がもらえる(年利0.1%〜1%程度、銘柄による)
  • 売却は普通にできる(貸株を止める処理が入るだけ)

「配当金相当額」って何?

ここが重要です。株を貸している間に権利確定日を迎えた場合、株主名義は借り手側になるため、配当は借り手に払われますしかし、貸株契約上、証券会社が”配当金相当の金額”を投資家に代わりに支払う——これが「配当金相当額」です。

配当金相当額の税務上の扱い

ここが要注意ポイントです。

項目 通常の配当金 配当金相当額
所得区分 配当所得 雑所得
源泉徴収 20.315% (所得税15.315%+住民税5%) 15.315%のみ(所得税分)
確定申告 特定口座源泉あり=原則不要 原則必要(雑所得として)
配当控除 使える 使えない
損益通算 上場株式の損失と可 不可

実質的に”税制上不利”なのが配当金相当額の特徴。ただし、貸株金利が別途もらえるので、「金利分を含めた合計収益で判断」するのが基本です。

わたしの運用ルール

わたしの場合、以下のルールで貸株を活用しています:

  1. 配当利回りが低めの銘柄は貸株ON——金利メリットのほうが大きい
  2. 高配当銘柄(利回り3%超)は貸株OFF——配当税制上有利な扱いを維持
  3. 株主優待狙いの銘柄は貸株OFF——株主名義が変わると優待がもらえない場合あり

なお、今回の集計では「貸株配当金相当額」も”3月期決算配当キャッシュフロー”の一部として扱いました。税務上の性質は違いますが、投資家として受け取ったキャッシュの合計としては合算すべきというのがわたしの整理です。

3月期決算配当集計の意義

131件の入金を1件1件記録して集計する作業は、正直、地味で骨が折れる作業です。それでも毎期きちんとやる意味はあります:

1. 「見える化」で自分の戦略が正しかったか検証できる

  • 金融+商社で40%超——「バリュー中心の戦略が正しく機能している」証拠
  • セクター分散が14カテゴリ——リスク管理も適切

2. 年間配当の予測ができる

  • 3月期分×2(中間+期末)で年間受取額を試算
  • 貸株分も含めて年約62万円(税引後) が概算

3. 「地味に積み上げる」を数値で実感できる

  • 1銘柄あたり平均税引後2,065円
  • 単日最高40,692円(6/29)
  • **”派手さはないが着実に貯まる”**バリュー投資の本質

4. 節税・貸株最適化のヒントが得られる

  • どの銘柄を貸株ONにすべきか(利回り基準で判定)
  • 損出しの検討材料(実現益と実現損の通算前提)

次の入金ピーク(9月末〜10月上旬)に向けて

3月期決算企業の期末配当は今回で一段落しました。次のイベントは:

時期 イベント 対象
7〜8月 大型銘柄の第1四半期決算発表 3月期決算企業
9月末 中間配当の権利確定日(3月期決算企業) 中間配当対象
10月〜12月上旬 中間配当の入金ピーク ほぼ全ての3月期決算企業
12月末 12月期決算企業の期末配当権利確定日 12月期決算企業
翌2〜3月 12月期決算企業の配当入金 12月期決算企業
翌3月末 3月期決算企業の期末配当権利確定日 ここが最大のイベント
翌5〜6月 3月期決算企業の期末配当入金ピーク(今回と同じ) 今回のリピート

わたしは3月末に権利確定日を迎える銘柄が多いので、次の大型配当は今年10月〜12月上旬の”中間配当ラッシュ”。今回とほぼ同規模の入金が期待できます。

まとめ

2026年3月期決算配当の集計として、131銘柄・税引後270,622円 + 貸株配当金相当額10銘柄・約39,919円 = 合計141銘柄・約310,541円を受け取ることができました。

ハイライト 数字
単日最高受取額 40,692円 (2026/6/29)
単日最多銘柄 25銘柄 (2026/6/29)
1銘柄最大 11,953円 (SBIホールディングス)
セクター1位 金融 63,229円 (全体の23.4%)
セクター2位 商社 46,819円 (全体の17.3%)
セクター分散 14カテゴリ

「派手さはないが、地味に、着実に積み上がる」——これがわたしのバリュー株長期投資の実感です。株価の含み益(現在プラス1,137万円)も嬉しいですが、”実現している”配当キャッシュフローの重みは、また違った意味合いを持ちます。

日々のポートフォリオ記録では日次の値動きに一喜一憂しがちですが、こうやって「3月期決算配当」というひとつの季節性イベントとして俯瞰すると、長期投資の”本当の成果”が見えてきます。

次の10月〜12月上旬の中間配当ラッシュでも、同規模の集計記事を公開する予定です。「エンジニアがコツコツ積み上げる高配当バリュー株投資」の記録を、これからも淡々と続けていきます。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録・振り返りであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。税務上の扱いは制度改正で変更される場合があります。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月10日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|日経+813円続伸、AI半導体+バリューの両者上昇でポートフォリオは-0.15%と持ち直し、ETF分配金換金売りが上値抑制(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月10日(金)の東京株式市場は、日経平均がプラス813.88円・プラス1.20パーセントの68,557.73円で続伸、TOPIXはプラス15.71・プラス0.39パーセントの4,036.08と小幅高——「日経平均が引き続き強い、TOPIXは控えめ」という基調は変わりませんが、日経平均は寄り付き後に一時プラス1,600円超まで急伸したものの、買い一巡後は伸び悩むという展開でした。理由は明確で、決算日を迎えた上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う換金売りが需給の重石になったこと。キオクシアも午前は上昇していましたが、後場に下落に転じるなど、AI半導体の勢いも一巡感が出始めています(詳細は📚解説で)。

わたしのポートフォリオはマイナス0.15パーセント・マイナス49,819円——日経平均をマイナス1.35パーセントポイント・TOPIXをマイナス0.54パーセントポイントでアンダーパフォームしましたが、昨日7/9のマイナス0.27パーセントより下げ幅が縮小含み損益率はプラス50.94パーセント含み損益額はプラス1,137万円台をキープしました。

今日の相場で特に注目したいのは、「AI半導体もバリューも同時に上がった」という緩和局面へ移行した点です。上昇TOP5には、AI半導体・素材(PILLAR・ツガミ・信越化学)とバリュー・金融(SBI・GMOFHD)が同居——「循環物色でどちらかしか買われない」というこれまでのシーソー相場から、「両方の資金が回っている落ち着いた状態」への移行を感じさせます。AI半導体からバリュー株への”換金売り”は、7/2〜7/6の頃と比較すると明らかに減少している——というのが、体感としても数字としても表れた一日でした。

本日は取引ゼロ(購入・売却ともになし)「相場の方向感が転換期にあるときは、動かず様子を見る」という基本方針を貫きました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 33,702,084円 -49,819円 -0.15%
日経平均 68,557.73円 +813.88円 +1.20%
TOPIX 4,036.08 +15.71 +0.39%

日経平均とTOPIXの差はプラス0.81パーセントポイント——引き続きAI半導体が日経平均を引き上げる構図ですが、昨日(1.03ppt)より縮小。「AI半導体一極から、AI半導体+バリューの両方が回る状態」への移行が数字にも表れています。

バリュー株優位相場からの移行を7日累計で見る

日付 日経平均 TOPIX ポートフォリオ 対日経差
7/2(水) -2.47% +0.09% +1.50% +3.97ppt
7/3(木) +1.47% +1.24% +1.08% -0.39ppt
7/6(月) -0.01% +0.92% +1.54% +1.55ppt
7/7(火) -2.12% -0.97% -0.07% +2.05ppt
7/8(水) -2.11% -1.37% -0.62% +1.49ppt
7/9(木) +1.38% +0.35% -0.27% -1.65ppt
7/10(金) +1.20% +0.39% -0.15% -1.35ppt
7日累計 -2.66% +0.65% +3.01% +5.67ppt

7日累計で日経平均マイナス2.66パーセントに対してポートフォリオはプラス3.01パーセント対日経通算プラス5.67パーセントポイント——バリュー優位相場のアウトパフォームは維持していますが、直近2日は連続でアンダーパフォームに転じました。「今週前半のバリュー買われすぎの巻き戻し」+「AI半導体反発」の両方が進行中、というのが現状の姿。

【考察】「循環物色の緩和」——今日の相場から読み取れること

ご質問いただいた「AI半導体は強いが、以前ほどバリューも弱くない」という観察は、まさに今日の相場の本質を突いています。整理すると、以下のような「シーソー相場からの緩和」という現象が起きています。

シーソー相場と緩和局面の違い

局面 相場の姿 わたしのポートフォリオ
シーソー相場(7/2〜7/8) AI半導体売り→バリュー買い、または逆 極端に勝つ日/負ける日が交互
緩和局面(7/9〜7/10?) AI半導体もバリューも同時に動く アンダーパフォームは小幅化

今日の上昇TOP5の顔ぶれを見ると、AI半導体系(PILLAR・ツガミ・信越化学)3銘柄+金融・バリュー系(SBI・GMOFHD)2銘柄——両方向に資金が回っているのが明確です。これは「相場全体がリスクオンに戻りつつあり、AI半導体への集中投資も一巡して、資金が広がり始めた」という成熟局面への移行を示唆します。

AI半導体からの換金売り”減少”の背景

7/2〜7/6のバリュー優位相場は、「AI半導体を売って得た資金でバリューを買う」という換金売りが背景にありました。しかし、7/9・7/10と2日連続でAI半導体が反発する中、バリュー株の下落は小幅にとどまっている——これは以下のような理由が考えられます:

  1. 7/2〜7/6でバリューに移った資金の多くが、まだバリューを持ち続けている
  2. AI半導体に戻ってきた資金は、新規のリスクマネー(=バリューから引き剥がしていない)
  3. 循環物色が”どちらか一方の集中”から”分散”に変わりつつある

つまり、「AI半導体一極相場」も「バリュー一極相場」も、どちらもピークを過ぎている可能性——「双方に資金が回る成熟したマーケット」に移行しつつある、と読めます。

長期投資家として今の局面をどう活かすか

「循環物色の緩和」局面は、実は分散ポートフォリオにとって最も安定した相場です。シーソー相場ではどちらかに賭ける必要がありますが、緩和局面では両方持っていれば両方が動くからです。

わたしのポートフォリオはAI半導体系(PILLAR・信越化学・NGK・トーカロなど)バリュー・金融系(三菱UFJ・十六FG・SBI・GMOFHDなど) の両方を保有しているので、今の局面は最も居心地の良い相場——実際、含み損益額プラス1,137万円台をキープ大きな下落もなく安定的に推移しています。

「動かないことの価値」が最も高い局面、というのが今の相場の性格。だから本日も取引ゼロを選択しました。

本日の取引

購入・売却ともにゼロ「相場の方向感が転換期にあるときは、動かず様子を見る」という方針を貫きました。

なぜ買わなかったか:

  1. 相場の方向感が読みにくい——AI半導体一極でもバリュー一極でもない、緩和局面
  2. ETF分配金の換金売りが金曜日以降も続く可能性、押し目リスクあり
  3. 含み益プラス1,137万円のクッションがあり、慌てて動く必要がない

なぜ売らなかったか:

  1. 緩和局面は分散ポートフォリオが最も報われる相場
  2. 今日の下落TOP5に食品ディフェンシブ(日清食HD・キリンHD)が入ったが、これは短期の巻き戻し
  3. 長期保有の中核銘柄を売る理由なし

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
PILLAR(6490) 5 3,325円 10,130円 +460(+4.76%) +34,025円 1.86%
ツガミ(6101)【決算】 2 3,115円 7,810円 +350(+4.69%) +9,390円 1.25%
信越化学(4063) 78 4,086円 7,320円 +310(+4.42%) +252,252円 1.45%
SBI(8473)【決算】 208 1,735円 2,800円 +98(+3.63%) +221,520円 3.04%
GMOFHD(7177) 50 995円 1,067円 +32(+3.09%) +3,600円 5.13%

AI半導体3銘柄+バリュー金融2銘柄の”混在”が今日の上昇TOP5——まさに冒頭で述べた「緩和局面」の教科書的な姿です。

上昇1位はPILLAR(6490)がプラス4.76パーセント——半導体製造装置向けシール材の高シェア企業で、5株保有で含み益プラス34,025円・プラス204.66パーセントという驚異的な水準。AI半導体相場が戻ってきた恩恵を最も受ける銘柄の一つです。

2位ツガミ(6101)がプラス4.69パーセント【決算】——昨日プラス6.42%上昇の続き、決算好感の勢いが継続。3位信越化学(4063)がプラス4.42パーセント——78株保有・含み益プラス252,252円・プラス79.15パーセントというポートフォリオの中でも屈指の主力銘柄。先週の決算好感からじわじわ買われ続けている、まさに”信越化学一強”の状態。

4位SBI(8473)がプラス3.63パーセント【決算】——208株保有・含み益プラス221,520円・プラス61.38パーセントという金融の主力銘柄。決算好感で金融セクター内でも独り勝ちの展開。5位GMOFHD(7177)プラス3.09パーセントは、6/26に買い増しした銘柄が引き続き堅調。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
OKI(6703)【決算】 5 2,058円 3,375円 -130(-3.71%) +6,585円 1.93%
日清食品HD(2897) 4 2,879円 2,794.5円 -101.5(-3.50%) -338円 2.50%
東京海上ホールディングス(8766) 100 4,207円 7,609円 -261(-3.32%) +340,090円 3.22%
ほぼ日(3560)【決算】 2 3,435円 4,510円 -135(-2.91%) +2,150円 2.00%
キリンHD(2503) 100 2,063円 2,837円 -83.5(-2.86%) +77,400円 2.68%

下落TOP1OKI(6703)がマイナス3.71パーセント【決算】——7/9の決算発表後に売られる展開、市場評価が分かれた形。7/6の下落TOP1(マイナス7.17%)、7/8の上昇TOP4に続いて、決算後の再下落——OKIは連日ジェットコースター相場が続いています。

2位日清食品HD(2897)マイナス3.50パーセントは、昨日の上昇TOP2(プラス2.27%)から反落——食品ディフェンシブが「行って来い」のパターン。3位東京海上HD(8766)マイナス3.32パーセントは、100株保有・含み益プラス340,090円・プラス80.87パーセントという金融の主力銘柄。7/2の上昇TOP1(プラス5.61%)からの利食い売りが続く形。

4位ほぼ日(3560)マイナス2.91パーセント【決算】——昨日の上昇TOP4から反落、5位キリンHD(2503)マイナス2.86パーセントは日清食HDと同じく食品ディフェンシブ。「バリュー全体」ではなく「一部のディフェンシブ・金融が利食いされる」という選別された下落が今日の特徴。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
33,702,084円 +11,373,407円 +50.94% -49,819円 -0.15%

含み損益率はプラス50.94パーセント(昨日+51.16%から0.22ppt低下)、含み損益額はプラス1,137万円台をキープ。節目の50パーセントは維持、下げ幅は昨日より縮小しています。

📚 初心者向けワンポイント解説:「ETF分配金の換金売り」とは

今日の日経平均が一時プラス1,600円まで急伸したのに、買い一巡後は伸び悩んだ——その背景にあったのが「ETF分配金捻出に伴う換金売り」というニュース。マーケットニュースでよく出てくるけれど、初心者には意味が分かりにくい概念なので、ここで整理しておきます。

ETFとは(復習)

ETF(上場投資信託)とは、特定の指数(日経平均・TOPIX・特定業種など)に連動するように運用される投資信託で、株式のように証券取引所で売買できる商品のこと。個人投資家にも人気で、代表例として**日経平均連動ETF(1321)・TOPIX連動ETF(1306)**などがあります。

ETFの「分配金」とは

ETFも投資信託の一種なので、投資先の株から入る配当金を、投資家に「分配金」として支払います。ETFの分配金は、多くの場合、年に1〜4回、特定の決算日に支払われるという仕組みです。

  • 決算日: 分配金の権利が確定する日
  • 分配金支払日: 実際にお金が振り込まれる日

今日7月10日は、日経平均連動ETF・TOPIX連動ETFなど、多くの主要ETFの決算日にあたっていました。

なぜ「換金売り」が発生するのか

ここが重要です。ETFは自分では現金を持たず、株式で保有しています。分配金を支払うには、その原資となる現金が必要——そこで、ETFは分配金を支払う前に、保有している株を売って現金化する必要があります。これが「換金売り」です。

具体的なフローは以下:

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①ETFの決算日が近づく(7月10日)

②分配金の総額を計算(たとえば1,000億円)

③その1,000億円を捻出するため、ETFが保有株を売却

④「日経平均連動ETF=日経平均を構成する銘柄」を保有

⑤よって、日経225銘柄がまとめて売られる(需給悪化)

⑥特に売買代金の大きい大型株(=AI半導体・値嵩株)に影響

影響を受けやすい銘柄

日経平均連動ETFの規模は、日銀の買い入れ分も含めて数十兆円規模——分配金捻出の換金売りは、市場に大きな影響を与えます。特に影響を受けやすいのは:

  • 日経平均寄与度の高い値嵩株(ソフトバンクG・東京エレクトロン・アドバンテスト・キオクシア)
  • 売買代金上位の大型株(ファーストリテイリング・キーエンスなど)
  • 今日の場合、キオクシアが午前上昇→午後下落したのは、換金売りが直撃した典型例

事前予告される「季節性イベント」

ETF換金売りは、決算日が事前に分かっている「予測可能なイベント」です。7月上旬・10月上旬・1月上旬・4月上旬(四半期末後の分配日)などに集中する傾向があり、プロの機関投資家はスケジュールを把握して対応しています。

個人投資家としても知っておくと便利な理由:

  1. 「日経平均が朝は強かったのに、後場に伸び悩んだ」日は、ETF換金売りの可能性
  2. 翌営業日にはリバウンドしやすい——一時的な需給要因なので
  3. 保有銘柄がETF連動対象なら、決算日前後の値動きは”見送り”が無難

今後の注目

日銀のETF買い入れは2022年頃から抑制的になり、プライベート(民間)のETFが主流に。分配金の総額は毎年増える傾向で、換金売りの影響も年々大きくなるというのが現状です。**7月・10月・1月・4月の第1週前後は、注意すべき”季節性リスク”**として意識しておくと、こういう日の相場の動きが理解しやすくなります。

配当情報

7月10日は配当の入金はありませんでした。3月期決算配当は6月末で概ね一段落しました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事を公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 7/11(月)の米国市場動向とドル円。週明けの寄り付きが今週の締め
  • キオクシア(285A)の反発持続性。オーバーハング解消の勢いが継続するか
  • 信越化学(4063)の続伸有無。ここ数日+4〜6%の連続上昇、そろそろ調整があるか
  • 決算シーズン第2週。良品計画、安川電機、イオンなど大型決算が続く
  • バローHD(9956)の公募増資発行価格決定。7/8〜7/13期間、そろそろ発表タイミング
  • 銀行株の再上昇有無。7/9〜7/10の利食い売りが終わり、再びリスクマネーが向かうか

まとめ

今日7月10日は「AI半導体+バリューの両者上昇」で、緩和局面への移行を感じさせる一日——日経平均が続伸プラス813円、TOPIXもプラス0.39パーセント上昇。日経平均は寄り付き後に一時プラス1,600円まで急伸したものの、ETF分配金捻出の換金売りが上値を抑制、キオクシアも午後に下落に転じました。

7/10
日経平均 +1.20% (68,557円、続伸)
TOPIX +0.39%
わたしのポートフォリオ -0.15%

わたしのポートフォリオはマイナス0.15パーセント・マイナス49,819円で、日経平均をマイナス1.35パーセントポイント・TOPIXをマイナス0.54パーセントポイントでアンダーパフォーム——ただし昨日のマイナス0.27パーセントより下げ幅は縮小7日累計対日経通算プラス5.67パーセントポイントを維持。含み損益率もプラス50.94パーセント、含み損益額プラス1,137万円台をキープしました。

今日の最大の特徴は、上昇TOP5に「AI半導体系(PILLAR・ツガミ・信越化学)3銘柄+バリュー金融(SBI・GMOFHD)2銘柄」が同居したこと——「シーソー相場から緩和局面への移行」を示唆する動きです。7/2〜7/6の”バリュー優位相場”のような一極集中ではなく、両方に資金が回る成熟したマーケットへの転換期にあると考えています。

下落TOP5はOKI【決算】・日清食品HD・東京海上HD・ほぼ日【決算】・キリンHD——「バリュー全体の売り」ではなく「食品ディフェンシブ+一部金融」の選別売りという特徴。全銘柄が含み益プラス数10〜200%以上のクッションがあるので、長期保有には全く影響なし。

本日は取引ゼロ——「緩和局面は分散ポートフォリオが最も報われる相場」として、動かず様子見を選択しました。8月上旬の決算シーズン第2週+バローHDの公募増資決定日+ETF換金売りの余波——複数の材料が来週以降も入り混じる中、含み益プラス1,137万円のクッションを大切に、パニック買い/売りには乗らないという方針を貫きます。

来週も、地味に、着実に。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月9日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|日経4日ぶり反発+924円、AI半導体戻りでバリューは軟調、キオクシアはベイン売却完了で+11%(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月9日(木)の東京株式市場は、日経平均がプラス924.80円・プラス1.38パーセントの67,743.85円で4日ぶりに大幅反発、TOPIXはプラス13.94・プラス0.35パーセントの4,020.37と小幅な戻り——「日経平均だけが大きく上がる、TOPIXは控えめ」という、まさにAI半導体一極相場が戻ってきた姿の一日でした。日経平均は寄り付き後に一時プラス1,600円超まで急伸する場面もあり、アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアの3銘柄だけで日経平均を約900円押し上げた——という極端な値嵩株主導の反発でした。

背景は、前日の米国市場でAI半導体関連が買い戻されたこと。7/7・7/8で日本にも波及したサムスンショックが「一時的な材料出尽くし売り」だった可能性が高まり、AI半導体関連にリバウンドの資金が集中しました。さらにキオクシア(285A)は、米投資ファンドのベインキャピタルが同社株を全売却完了したとのブルームバーグ報道を受け、「需給重し(オーバーハング)の解消」が好材料となり一時プラス11パーセント高まで急伸(詳細は📚解説で)。

一方で、わたしのポートフォリオはマイナス0.27パーセント・マイナス90,987円——日経平均をマイナス1.65パーセントポイント、TOPIXもマイナス0.62パーセントポイントでアンダーパフォームバリュー株優位相場が5営業日連続で続いた後の6日目に、ついに逆転しました。「7/2以降続いていた循環物色が、AI半導体側に戻る流れ」というのが今日の相場の本質です。

含み損益率はプラス51.16パーセント(昨日+51.57%から0.41ppt低下)、含み損益額はプラス1,142万円台をキープ。5日連続のバリュー優位で稼いだアウトパフォームのわずかな返上分に留まっており、通算では今週+7.02ppt(6日累積対日経差)を維持——バリュー分散ポートフォリオの真価は、日々の勝ち負けではなく、中長期の累積で評価するべきとあらためて感じさせる展開でした。

本日は取引ゼロ(購入・売却ともになし)「バリューへの利益確定売りが加速する日は動かない」という基本方針を貫きました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 33,752,043円 -90,987円 -0.27%
日経平均 67,743.85円 +924.80円 +1.38%
TOPIX 4,020.37 +13.94 +0.35%

日経平均とTOPIXの差はプラス1.03パーセントポイント——「AI半導体がTOPIXから日経平均を引き離す」構造は昨日の逆方向に。プライム市場全体では上がり幅が控えめで、AI半導体関連の値嵩株だけが極端に買われたという、これまで何度も見てきた「AI半導体一極相場」の再現です。

バリュー株優位6日連続の記録、ついに終了

日付 日経平均 TOPIX ポートフォリオ 対日経差
7/2(水) -2.47% +0.09% +1.50% +3.97ppt
7/3(木) +1.47% +1.24% +1.08% -0.39ppt
7/6(月) -0.01% +0.92% +1.54% +1.55ppt
7/7(火) -2.12% -0.97% -0.07% +2.05ppt
7/8(水) -2.11% -1.37% -0.62% +1.49ppt
7/9(木) +1.38% +0.35% -0.27% -1.65ppt ← 逆転
6日累計 -3.86% +0.26% +3.16% +7.02ppt

6日累計で日経平均マイナス3.86パーセントに対してポートフォリオはプラス3.16パーセント対日経通算でもプラス7.02パーセントポイント——今日1日のアンダーパフォーム(マイナス1.65ppt)は、これまでの累積からすると許容範囲です。「バリュー優位相場は終わったのか、それとも短期的な巻き戻しか」は明日以降の展開次第で、今の時点で判断するのは危険。

【考察】今日の相場の読み解き方

今日の相場を、5日連続バリュー優位からの反転という視点で整理します。

なぜ今日、AI半導体が反発したのか

複数の要因が重なっています:

  1. サムスンショックの「一時的売り」化——2日連続のパニック売り後、「決算内容は過去最高だった」という事実が再評価され、押し目買いが集中
  2. 前日の米国市場でハイテク株高——ナスダック・SOX指数が反発、東京市場に波及
  3. キオクシアのオーバーハング解消——ベインキャピタルの全売却完了で、「今後大量売却リスクなし」という材料
  4. 短期売買の反転——7/7・7/8で下げすぎたAI半導体銘柄に、逆張りの機関投資家の買い戻しが入った

なぜバリュー株が売られたのか

「5日連続で買われすぎた反動」——これに尽きます。7/2以降、銀行・エネルギー・内需・インフラの銘柄がまとめて買われたため、短期的な高値警戒感が広がり、利益確定売りが集中したと見ています。下落TOP5にランクインした東京きらぼしFG(マイナス4.61%)・IHI(マイナス2.73%)は、いずれも7/6〜7/8で上昇TOP入りしていた銘柄——「行って来い」の典型的なパターンです。

「循環物色」の本質

7/2以降の6営業日を俯瞰すると、「AI半導体売り→バリュー買い→AI半導体買い戻し→バリュー利食い」という循環が明確に見えます。「どちらが本流でどちらが調整か」を短期で判断するのは不可能——長期投資家として大事なのは、この循環自体を利益に変える分散を持っていることです。

わたしのポートフォリオは、AI半導体関連銘柄(PILLAR・NGK・信越化学・トーカロなど)バリュー・内需銘柄(三菱UFJ・十六FG・INPEX・インフロニアHDなど) の両方を保有していて、循環のどちらの局面でも「相対的に強い銘柄」が支える構造。今日はAI半導体側が上がりバリュー側が下がる中でも、含み損益率マイナス0.41ppt(51.57%→51.16%)の下落に収まったのは、双方向の分散の効果です。

本日の取引

購入・売却ともにゼロ——「バリュー株への利益確定売りが加速する日は動かない」という基本方針を貫きました。

なぜ買わなかったか:

  1. バリュー株の高値警戒感——短期的に買われすぎた反動が出やすい局面
  2. AI半導体反発の持続性が不透明——明日10日にはETF分配金捻出売りも想定される
  3. 含み益プラス1,142万円のクッションがあり、慌てて動く必要がない

なぜ売らなかったか:

  1. バリュー株の押し目は”買い増しの候補”であって、”利食いの候補”ではない
  2. 今日下落した銀行株・IHIは、いずれも含み益率200〜633パーセント——長期保有の中核で売る理由なし
  3. 「AI半導体反発日にバリューが下がる」のは一時的な巻き戻しの可能性が高い

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
ツガミ(6101)【決算】 2 3,115円 7,460円 +450(+6.42%) +8,690円 1.31%
NGK(5333)【決算】 20 1,976円 7,051円 +195(+2.84%) +101,500円 1.50%
日本ケアサプライ(2393)【決算】 20 1,490円 4,240円 +105(+2.54%) +55,000円 1.75%
ほぼ日(3560) 2 3,435円 4,645円 +115(+2.54%) +2,420円 1.94%
メタウォーター(9551)【決算】 24 3,294円 3,260円 +80(+2.52%) -816円 2.45%

今日の上昇TOP5は5銘柄中4銘柄に【決算】マーク——決算好感による反発が主役の一日でした。相場全体はAI半導体主導ですが、個別銘柄では決算の中身が明確に評価される、決算シーズンらしい動きです。

上昇1位はツガミ(6101)がプラス6.42パーセント【決算】——7/7の下落TOP2(マイナス10%ストップ安)から強く反発含み益プラス8,690円・プラス139.49パーセントの水準まで戻しました。工作機械の中堅で、決算内容が予想を上回ったと見られます。

2位NGK(5333)がプラス2.84パーセント【決算】——20株保有・含み益プラス101,500円・プラス256.83パーセントという主力銘柄。化学素材大手で、こちらも決算好感。3位日本ケアサプライ(2393)プラス2.54パーセント【決算】は介護福祉、4位ほぼ日(3560)プラス2.54パーセントは糸井重里氏率いる出版・EC企業、5位メタウォーター(9551)プラス2.52パーセント【決算】は7/3に損出しを試みた上下水道インフラ大手。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
東京きらぼしフィナンシャルグループ(7173) 80 237円 1,738円 -84(-4.61%) +120,080円 1.73%
住友林業(1911) 244 1,200円 1,321円 -39(-2.87%) +29,524円 3.79%
大同メタル工業(7245) 20 910円 1,417円 -40(-2.75%) +10,140円 2.54%
IHI(7013) 200 1,543円 2,813円 -79(-2.73%) +254,000円 0.82%
DIC(4631) 22 3,670円 4,667円 -118(-2.47%) +21,934円 3.00%

下落TOP1東京きらぼしFG(7173)がマイナス4.61パーセント——7/8の上昇TOP2だった地銀が、まさに「行って来い」で急落。含み益率プラス633.33パーセントという驚異的な水準を維持していますが、短期の利食い売りが集中しました。

4位IHI(7013)マイナス2.73パーセント——7/6の上昇TOP1(プラス7.02%)だった防衛関連の代表格が、こちらも「行って来い」。200株の含み益プラス254,000円・プラス82.31パーセントなので、長期保有には全く影響なし。

下落TOP5のうち3銘柄(東京きらぼしFG・IHI・大同メタル)は、今週前半に上昇TOP入りしていた銘柄——バリュー株利益確定売りの典型パターンが明確に見えます。それでも全銘柄が含み益プラス10〜633パーセントの分厚いクッションがあるので、日常的な調整の範囲内

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
33,752,043円 +11,423,366円 +51.16% -90,987円 -0.27%

含み損益率はプラス51.16パーセント(昨日+51.57%から0.41ppt低下)、含み損益額はプラス1,142万円台をキープ。節目の50パーセントは維持、6日累計では引き続きプラス3.16パーセントという優秀なパフォーマンスです。

📚 初心者向けワンポイント解説:「オーバーハング」とは(キオクシア+11%高の背景)

今日のキオクシア(285A)一時プラス11パーセント高の背景にあった「ベインキャピタルの全保有株売却完了」というニュース——これが「オーバーハング解消」という材料になった、と冒頭で書きました。オーバーハング(overhang)という言葉は少し専門的ですが、初心者投資家として知っておくと「なぜ大株主の売却完了で株価が上がるのか」が理解できるようになります。

オーバーハングとは

オーバーハングとは、「大株主が大量の株式を保有していて、いつでも売り出す可能性がある」状態のこと。「頭上に売り圧力が”垂れ下がっている(overhang)”」というイメージから来ています。

大株主が「まだ売る予定の株を大量に持っている」と、他の投資家は以下のような心理になります:

  1. 「大株主がいつ大量売りするか分からない」→ 株価下落リスク
  2. 「大量売却が出れば需給が悪化する」→ 短期的に株価下がる
  3. 「その心理的重荷があるうちは、株価は上値が重い」

これが「オーバーハングによる株価抑制効果」です。大株主保有=常に売り予備軍という意味合いになります。

キオクシアのケース

キオクシア(旧東芝メモリ)は2018年にベインキャピタル主導のコンソーシアムが180億ドルで買収した会社。2024年末に東証にIPO(新規上場)しましたが、ベインキャピタルは大株主として引き続き保有していました。上場後、ベインは段階的に株式を売却:

時期 売却規模 状態
2025年11月 20億ドル超売却 まだ多く保有
2026年2月 35億ドル超売却 まだ保有継続
2026年7月9日 残り全部売却完了 オーバーハング解消

「ベインがいつ次の売却をするか」という不透明感が、これまでキオクシアの株価上値を抑える要因になっていました。それが今日、「全売却完了」で完全解消——「今後の需給悪化リスクがゼロになった」という強い好材料になった、というわけです。

PEファンドの投資回収と株価の関係

PE(プライベート・エクイティ)ファンド——ベインキャピタルのような投資会社は、5〜10年の期間で企業を買収→改革→再上場→売却というサイクルで利益を出します。投資回収の最終段階上場後の株式売却で、これは:

  • PEファンドにとってのゴール(投資リターンの確定)
  • 株式市場にとっては需給重荷(オーバーハング)

の板挟み状態になります。今回のベインのキオクシア投資は2018年〜2026年(約8年間)で180億ドル→大幅リターンという、PEファンドとして記録的な大成功案件でもありました。

個人投資家として知っておくべきこと

大株主の保有比率が高い会社を買う時は、以下をチェックしましょう:

  1. PEファンド・親会社・創業家など、”売却圧力になり得る大株主”は誰か
  2. その大株主のロックアップ期間(売却禁止期間)はいつ終わるか
  3. すでにどの程度売却が進んでいるか——残りが少ない=オーバーハング解消近い

IPO直後の株や、親子上場銘柄では、こうした需給要因が株価に大きく影響することがあります。「業績は良いのに株価が上がらない」という状況の裏には、しばしばオーバーハングがあります。

わたしのポートフォリオでの類似例

わたしの保有銘柄でも、スカパーJSAT(9412)がSpaceX上場後の換金売りバローHD(9956)が公募増資に伴う需給悪化——といった「需給要因での株価軟調」が今も進行中です。業績は良いのに株価が上値を抑えられている銘柄は、「需給重石」の存在をチェックしておくことが大事です。

配当情報

7月9日は配当の入金はありませんでした。3月期決算配当は6月末で概ね一段落しました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事を公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 7/10(金)のETF分配金捻出売り。市場参加者の多くが想定、日経平均の上値抑制要因
  • AI半導体反発の持続性。キオクシアのオーバーハング解消は好材料だが、他銘柄はどう動くか
  • 銀行株・IHIの下げ止まり有無。今日下落TOP入りした主力銘柄が明日反発するか
  • 決算シーズン第2週。今日ツガミ・NGK・日本ケアサプライ・メタウォーターが決算好感で上昇、明日も注目
  • バローHD(9956)の公募増資発行価格決定。7/8〜7/13期間、そろそろ発表タイミング
  • サムスンショックの完全終了か。3日ぶりの反発で終焉か、それとも下げ再開か

まとめ

今日7月9日は「AI半導体一極相場が戻ってきた」一日——日経平均が4日ぶり反発でプラス924円・プラス1.38パーセントの67,743円まで戻し、アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアの3銘柄だけで日経平均を約900円押し上げたという、極端な値嵩株主導の反発でした。TOPIXはプラス0.35パーセントの小幅高——「バリューはむしろ売られる」というAI半導体一極相場の典型パターンです。

7/9
日経平均 +1.38% (67,743円、4日ぶり反発)
TOPIX +0.35%
わたしのポートフォリオ -0.27%

わたしのポートフォリオはマイナス0.27パーセント・マイナス90,987円で、日経平均をマイナス1.65パーセントポイント・TOPIXをマイナス0.62パーセントポイントでアンダーパフォーム——バリュー株優位相場が5営業日連続で続いた後、6日目に逆転しました。ただし6日累計では対日経プラス7.02パーセントポイントという優秀な累積は維持、含み損益率もプラス51.16パーセント含み損益額プラス1,142万円台をキープしました。

今日のキーワードは「オーバーハング解消」——キオクシア(285A)がベインキャピタルの全保有株売却完了報道を受けて一時プラス11パーセント高まで急伸。「大株主の売却圧力」が完全になくなったことで需給が改善という、教科書的な材料でした。長期投資家として、「業績は良いのに株価が上値を抑えられている銘柄」の裏に需給重石があるかどうかを意識する良い機会です。

上昇TOP5はツガミ(プラス6.42%)・NGK(プラス2.84%)・日本ケアサプライ(プラス2.54%)・ほぼ日(プラス2.54%)・メタウォーター(プラス2.52%)——5銘柄中4銘柄に【決算】マーク、決算好感の一日となりました。

下落TOP5は東京きらぼしFG・住友林業・大同メタル・IHI・DIC——5銘柄中3銘柄(東京きらぼしFG・IHI・大同メタル)は、今週前半の上昇TOP入り銘柄バリュー株の利益確定売りが典型的に現れました。ただし全銘柄が含み益プラス10〜633パーセントの分厚いクッションがあるので、長期保有には全く影響なし。

本日は取引ゼロ(購入・売却ともになし)——「バリュー株への利益確定売りが加速する日は動かない」という基本方針を貫きました。「バリュー相場は終わったのか、短期的な巻き戻しか」の判断は明日以降の展開次第で、「循環物色の中で、どちらの局面でも相対的に強い銘柄を持ち続ける」というバリュー分散の基本方針を維持していきます。

明日7/10はETF分配金捻出売りが想定される日で、日経平均の上値抑制要因になりそう。含み益プラス1,142万円のクッションを保持しつつ、明日も動かず様子見——というのが今の局面での正解と考えています。

明日も、地味に、着実に。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月8日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|日経3日続落-1,437円で1カ月ぶり安値、サムスンショック2日目でTOPIXも2営業日続落(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月8日(水)の東京株式市場は、日経平均がマイナス1,437.91円・マイナス2.11パーセントの66,819.05円で3日続落6月12日以来約1カ月ぶりの安値水準に。TOPIXもマイナス55.83・マイナス1.37パーセントの4,006.43で2営業日続落(先週金曜まで6連騰していたが7/7・7/8で連続下落)——ついに「AI半導体だけでなくバリューも売られる」という、バリュー優位相場の綻びが見え始めた一日となりました。

背景は、サムスンショックが2日目に持ち越し——7日発表のサムスン電子の暫定決算後の急落を受けて、7/8のアジア市場でも韓国総合株価指数(KOSPI)がサーキットブレーカーが発動するほどの急落。サムスン電子・SKハイニックスの連日安を受けて、東京市場でもキオクシア・東京エレクトロン・アドバンテスト・村田製作所・太陽誘電・フジクラなどAI半導体・電子部品・電線株にまとめて売りが波及しました。単日のパニックではなく、2日連続の売り——これが、「AI半導体一極相場が本格的な調整局面に入りつつある」というシグナルの可能性を、市場が気にし始めた一日でした。加えてバリュー株にも一部利益確定売りが入り、「これまで買われていなかった銘柄まで含めて全面安」という様相を呈しました。

わたしのポートフォリオも、今週初めてはっきりとしたマイナス——マイナス0.62パーセント・マイナス209,431円。それでも日経平均をプラス1.49パーセントポイント・TOPIXをプラス0.75パーセントポイントでアウトパフォームし、含み損益率はプラス51.57パーセント含み損益額はプラス1,151万円台をキープしました。バリュー株優位相場は5営業日連続で継続、対日経通算アウトパフォームはプラス8.67パーセントポイント——「バリュー優位」でも「バリュー全面高」ではないという現実を突きつけられつつも、分散の効果はしっかり出ています。

本日は取引なし(購入・売却ともにゼロ)——下げ相場に対しては「動かない」ことも立派な判断として、静観の一日としました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 33,843,030円 -209,431円 -0.62%
日経平均 66,819.05円 -1,437.91円 -2.11%
TOPIX 4,006.43 -55.83 -1.37%

日経平均とTOPIXの差はマイナス0.74パーセントポイント——日経平均のほうがやや悪いですが、両指数ともにマイナスという点で「循環物色の綻び」が明確です。ただしわたしのポートフォリオはTOPIXよりもプラス0.75パーセントポイント高い水準を維持——「TOPIXの下げより浅い」という守りの姿勢はキープできています。

バリュー株優位5営業日連続の実績と、今日の変化

日付 日経平均 TOPIX ポートフォリオ 対日経差
7/2(水) -2.47% +0.09% +1.50% +3.97ppt
7/3(木) +1.47% +1.24% +1.08% -0.39ppt
7/6(月) -0.01% +0.92% +1.54% +1.55ppt
7/7(火) -2.12% -0.97% -0.07% +2.05ppt
7/8(水) -2.11% -1.37% -0.62% +1.49ppt
5日累計 -5.24% -0.09% +3.43% +8.67ppt

5日累計で日経平均マイナス5.24パーセントに対してポートフォリオはプラス3.43パーセント対日経通算プラス8.67パーセントポイント——驚異的なアウトパフォーム期間が続いています。ただし7/7・7/8はポートフォリオも小マイナス——「バリュー優位」だけでは説明できない「全面安」の兆しが出てきたことは、正直に認識しておく必要があります。

【考察】バリュー優位でも下げる理由と、これからの見通し

ご質問いただいた「バリュー優位でも全体的に状況がよくない」という状況について、エンジニア投資家としての考察を整理します。

今日の下落を分解する

まず、今日の下落を材料別に分解すると、大きく3つのレイヤーが同時に働いていました。

レイヤー 内容 影響を受ける銘柄
レイヤー1: セクター(AI半導体調整) サムスンショック2日目、KOSPIサーキットブレーカー発動 AI半導体・電子部品・電線
レイヤー2: 時間(調整の長期化リスク) 「1日でパニック売り」でなく「2日連続」= 構造的調整の可能性 AI関連の裾野銘柄まで拡散
レイヤー3: 需給(バリューへの利益確定売り) 7/2以降5営業日連続のバリュー優位→短期的な高値警戒 銀行・商社以外のバリュー株にも

7/2〜7/6の「バリュー優位」相場は、AI半導体売り → バリューに資金流入という循環物色のシンプルな構造でした。しかし7/7・7/8はサムスンショックの直接波及が2日連続——単なる調整ではなく、”AI半導体一極相場の終焉”の可能性を市場が意識し始めた形。リスクオフ寄りのモードに移行しつつあり、成長株もバリューも同時に売られる——これが今日の相場の本質です。

それでも、わたしのポートフォリオが日経平均より強い理由

今日、日経平均マイナス2.11パーセントに対してポートフォリオはマイナス0.62パーセントと、1.49ppt浅く済んだ理由は、上昇TOP5を見ると分かります。

  • 十六FG(7380) プラス3.49パーセント——地銀、日銀の追加利上げ観測が追い風
  • INPEX(1605) プラス3.26パーセント——エネルギー、地政学リスク+原油需給
  • インフロニアHD(5076) プラス3.77パーセント——建設・インフラ、内需
  • アサヒGHD(2502) プラス3.10パーセント【決算】——飲料、決算好感
  • 高速(7504) プラス2.18パーセント——機械、独自の伸び

これらは全てAI半導体との相関が薄い「マイペースなバリュー銘柄」です。特に銀行株(十六FG)「AI半導体売り+日銀利上げ観測」の受け皿として、昨日の三菱UFJに続いて今日も上昇。エネルギー(INPEX)原油需給という独自の材料で動くため、AI半導体売りの相場でも底堅い。**インフラ(インフロニアHD)・食品(アサヒGHD)・機械(高速)**も、それぞれ独自のドライバーを持つバリュー銘柄です。

つまり、「バリューの中でも、AI半導体調整と相関が低い銘柄(金融・エネルギー・内需・インフラ)を保有していたこと」が、今日のポートフォリオが日経平均を大きくアウトパフォームできた理由です。

今後の3つのシナリオと備え方

これからの相場を、シナリオ別に整理してみます。

シナリオA: 「AI半導体が自律反発」(30パーセント程度と見ています)

サムスンショックが「一時的な材料出尽くし売り」で終わり、数日〜1週間程度でAI半導体株が反発。AI半導体一極相場に戻る可能性が高く、バリュー株には逆風わたしのポートフォリオはアンダーパフォーム傾向に。

シナリオB: 「AI半導体調整、バリュー本格化」(40パーセント程度)

サムスンショックが「本格的な調整入り」の合図で、AI半導体一極相場が終焉。資金がバリュー(銀行・商社・エネルギー・内需)に本格的にシフト。バリュー優位相場が本格化わたしのポートフォリオは引き続きアウトパフォーム

シナリオC: 「全面リスクオフの調整」(30パーセント程度)

AI半導体売りがバリューも巻き込む全面安に発展。全銘柄が下落する一方、銀行・エネルギー・内需のバリューは相対的に強い。わたしのポートフォリオは絶対値マイナスでも、TOPIX・日経より浅いという守りの展開。

長期投資家としての基本方針

正直、シナリオを100パーセント読み切ることは不可能です。だからこそ、「どのシナリオでも生き残れるポートフォリオ設計」が大事——具体的には:

  1. 業種分散を8つ以上に維持(金融・エネルギー・不動産・建設・食品・通信・化学・機械)
  2. 「AI半導体との相関が低い銘柄」の比率を保つ(内需・金融・エネルギー・インフラ)
  3. 含み益クッションを大切にする(現時点でプラス1,151万円のクッションは、7〜10パーセント程度の全面下落を吸収可能)
  4. 短期の下げに動揺せず、押し目買いのチャンスは慎重に見極める
  5. 損出しなど「税務戦略」でリターンを底上げ

「バリュー優位が5日連続=Bull相場が始まった」と単純化するのは危険——今週はまさに、「バリュー優位からリスクオフ全面安の兆し」への移行局面を目撃している可能性があります。バリュー株投資家として、「自分のポートフォリオが下げる日にも、日経平均よりは浅い」という守りの姿勢を維持しつつ、慎重に押し目を待つのが今の局面での正解と考えています。

本日の取引

購入・売却ともにゼロ——「下げ相場では動かないことも立派な判断」として、今日は静観の一日としました。

なぜ買わなかったか:

  1. AI半導体調整がどこまで続くか読めない(サムスンショック2日連続で本格化リスクあり)
  2. キャッシュポジションを保っておきたい(本格的な押し目が来た時のために)
  3. 含み益プラス1,151万円のクッションがあり、慌てて動く必要がない

なぜ売らなかったか:

  1. 短期の下げに対して長期保有銘柄を売るのは”うろたえ”(基本方針違反)
  2. 含み益銘柄を実現益にしても、税負担が発生するだけ(通算する損がなければ節税効果ゼロ)
  3. バフェット氏の「10年持てないなら10分も持つな」——長期投資家として、こういう日こそ動かない

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
インフロニアHD(5076) 16 2,218円 2,874円 +104.5(+3.77%) +10,496円 3.48%
十六フィナンシャルグループ(7380) 50 459円 2,547円 +86(+3.49%) +104,400円 1.96%
INPEX(1605) 230 1,740円 3,388円 +107(+3.26%) +379,040円 3.19%
アサヒグループHD(2502)【決算】 28 1,608円 1,660.5円 +50(+3.10%) +1,470円 3.13%
高速(7504) 20 2,071円 3,750円 +80(+2.18%) +33,580円 3.20%

今日の上昇TOP5はインフロニアHD(建設・インフラ)・十六FG(地銀)・INPEX(エネルギー)・アサヒGHD(食品)・高速(機械)——業種がバラバラだが、共通するのは”AI半導体との相関が低い純粋なバリュー”という点です。サムスンショック2日目のAI半導体売り相場でも、こういう銘柄には安全資産としての資金流入が続いています。

上昇1位はインフロニアHD(5076)がプラス3.77パーセント——前田建設・前田道路・東洋建設などが統合してできた総合インフラ企業。内需インフラという独自ドライバーが今日の相場では強く評価されました。

2位十六フィナンシャルグループ(7380)プラス3.49パーセント——岐阜の地銀ですが、50株保有・平均取得459円・含み益プラス104,400円・プラス454.90パーセントという驚異的な水準の含み益銘柄。昨日の三菱UFJに続いて、今日は地銀にも資金が流入——日銀の追加利上げ観測が銀行株全体を底上げしている構図です。

3位INPEX(1605)プラス3.26パーセント——230株の含み益プラス379,040円・プラス94.71パーセントというエネルギー最大手。中東地政学リスク・原油需給というAI半導体とは全く別の材料で買われる銘柄で、リスクオフの守り銘柄として最適です。

4位アサヒGHD(2502)は【決算】マーク——プレモルなど飲料の決算内容が好感された模様、含み益は控えめですが引き続き注視。5位高速(7504)プラス2.18パーセント——包装機械の中堅で、含み益プラス33,580円・プラス81.07パーセントを維持。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
バローHD(9956) 12 2,616円 3,250円 -280(-7.93%) +7,608円 2.46%
エスペック(6859) 2 3,320円 3,920円 -195(-4.74%) +1,200円 2.93%
オプテックスグループ(6914) 6 2,498円 3,815円 -160(-4.03%) +7,902円 1.99%
大同メタル工業(7245) 20 910円 1,457円 -60(-3.96%) +10,940円 2.47%
スカパーJSAT(9412) 100 661円 2,556円 -104(-3.91%) +189,500円 1.88%

下落TOP1はバローHD(9956)がマイナス7.93パーセント——先週7/1にも下落TOP1(マイナス13.99パーセント)だった同銘柄が、また大幅下落。理由は明確で、7/8〜7/13が公募増資の発行価格決定期間であり、大和証券による安定操作取引や需給悪化の思惑が売り圧力になっている形。先週7/1の”適時開示4件同時発表”の希薄化ショックがまだ尾を引いている状況です。ただし、中長期の増配・分割・コーナン商事シナジーの材料は残っているので、慌てず様子見。

下落2位エスペック(6859)マイナス4.74パーセント——半導体試験装置、サムスンショックの直撃を受けています。3位オプテックスグループ(6914)マイナス4.03パーセント——センサー・光学機器、こちらも半導体系。4位大同メタル工業(7245)マイナス3.96パーセント——昨日マイナス13.86パーセントに続く連続下落で、含み益はプラス66.70パーセント→プラス60.11パーセントに縮小。5位スカパーJSAT(9412)マイナス3.91パーセント——それでも含み益プラス189,500円・プラス286.69パーセントの驚異的なクッションを維持。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
33,843,030円 +11,514,353円 +51.57% -209,431円 -0.62%

含み損益率はプラス51.57パーセント(昨日プラス52.51%から0.94ppt低下)、含み損益額はプラス1,151万円台をキープ。節目の50%は依然維持、下げ相場でも大崩れしていないのが現状の姿です。

📚 初心者向けワンポイント解説:「リスクオフ相場」での立ち回り方

今日のような「相場全体が下がる日」——リスクオフ相場で、長期投資家として何をすべきか、何をすべきではないかを整理しておきます。下げ相場の対応の仕方を知っておくと、こういう局面でも冷静に投資判断ができます。

リスクオフとは

リスクオフとは、投資家が「リスク資産(株式など)を減らして、安全資産(現金・国債・金など)を増やそう」とする心理・行動状態のこと。特定のセクターだけでなく、株式市場全体が売られやすいのが特徴です。

対義語はリスクオン——「リスク資産を積極的に買う」心理状態で、株高・成長株優位の局面。

今日7/8は、サムスンショック2日連続 → AI半導体一極相場の終焉懸念 → リスク資産全般への売りという流れで、明確なリスクオフの一日でした。

リスクオフでも「相対的に強い銘柄」の見分け方

同じ日本株でも、リスクオフでの下落幅は業種によって全く違う——これを理解しておくと、こういう局面でも冷静に対応できます。

分類 業種例 リスクオフでの動き
🟥 極端に弱い AI半導体・電子部品・電線 資金流出の主役、急落しやすい
🟧 やや弱い 精密機械・素材 半導体との連想売りで影響
🟨 中立 商社・海運 為替と資源価格で分かれる
🟦 やや強い 化学・食品(内需寄り) 内需依存で影響限定的
🟩 強い 銀行・エネルギー・内需(建設・電力・通信) 独自のドライバーで動く、時に逆行高

わたしのポートフォリオは、実は「リスクオフに相対的に強い銘柄」を多く保有しているのが、今日のアウトパフォームの正体です。十六FG(地銀)・INPEX(エネルギー)・インフロニアHD(建設)・アサヒGHD(食品)・高速(機械)——今日の上昇TOP5は全て緑または黄色ゾーンの銘柄でした。

リスクオフ相場でやってはいけない3つのこと

長期投資家として、リスクオフ相場でやってはいけないことを3つ挙げると:

  1. パニック売り——「まだ下がるかも」と思って優良銘柄を投げ売りするのは、後で買い戻すコストが増えるだけ。相場が反転した時に取り戻せない機会損失に。
  2. 「安いから」と反射的に買い増し——下げ相場の初期は、まだ底が見えていない。安易な押し目買いはナンピン地獄の入口。
  3. 短期指標だけを見て判断——リスクオフは数日〜数週間続くことも。1日単位の下げに反応しないことが大事。

リスクオフ相場でやるべき3つのこと

逆に、やるべきことは:

  1. 含み益クッションを確認——今日時点でわたしはプラス1,151万円のクッションがあり、7〜10パーセントの全面下落を吸収可能。「大丈夫」と思える具体的な数字を確認しておく。
  2. 業種分散が機能しているかチェック——今日は8つ以上のセクター分散が明確に効いた。この機会に自分のポートフォリオの偏りを再確認する。
  3. キャッシュポジションを保つ——本格的な押し目が来た時のために、いつでも動ける現金を確保。慌てて全額投入せず、段階的な仕込みを準備。

長期投資家としての心構え

リスクオフ相場は「投資の腕を試される時期」——「バブル相場で儲かる」のは誰でもできますが、「調整相場で耐える」のは長期投資家の真骨頂です。

「今日の下げは、10年後の含み益から見ればほんの数%の変動」——長期投資の視点を保てるかどうかが、こういう局面での分かれ目です。わたしは今日、取引ゼロで静観することを選びました。「動かないことも、立派な判断」というのが、リスクオフ相場での長期投資家の基本姿勢です。

配当情報

7月8日は配当の入金はありませんでした。3月期決算配当は6月末で概ね一段落しました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事を公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 7/9(木)の米国市場動向とドル円。米ハイテク株の反応、AI半導体の底入れ有無
  • サムスンショックの3日目。7/7・7/8の2日間で半導体売りは相当進んだが、まだ底なのか
  • 日本の主要企業の第1四半期決算開示。特に半導体・電子部品の見通しコメントに注目
  • バローHD(9956)の公募増資発行価格決定。7/8〜7/13期間で、価格決定日に注目
  • 銀行株の底堅さ。三菱UFJ・みずほFG・三井住友FGなどの逆行高が続くか
  • キオクシア(285A)の7万円防衛ライン。7/7に一時マイナス11.75パーセント、7/8も続落なら重要な節目

まとめ

今日7月8日は「サムスンショック2日目」のリスクオフ相場で、日経平均が3日続落(マイナス1,437円・約1カ月ぶりの安値)、TOPIXも2営業日続落(先週金曜まで6連騰していたが7/7・7/8で連続下落)——「AI半導体だけでなくバリューも売られる」というバリュー優位相場の綻びが見え始めた一日となりました。

7/8
日経平均 -2.11% (66,819円、約1カ月ぶり安値)
TOPIX -1.37% (2営業日続落)
わたしのポートフォリオ -0.62%

わたしのポートフォリオはマイナス0.62パーセント・マイナス209,431円で、日経平均をプラス1.49パーセントポイント・TOPIXをプラス0.75パーセントポイントでアウトパフォーム含み損益率はプラス51.57パーセント、含み損益額プラス1,151万円台をキープしました。

上昇TOP5はインフロニアHD・十六FG・INPEX・アサヒGHD・高速——全て”AI半導体との相関が低いバリュー”銘柄(建設・地銀・エネルギー・食品・内需機械)。今日のアウトパフォームの正体は、「AI半導体調整の影響を受けにくい業種への分散」にあります。特に十六FG(地銀)の含み益率プラス454.90パーセント・INPEX(エネルギー)のプラス94.71パーセントという長期保有の成果が、こういう下げ相場で真価を発揮しました。

下落TOP5はバローHD(公募増資期間で需給悪化)・エスペック(半導体試験装置)・オプテックスグループ・大同メタル・スカパーJSAT——バローHDは先週7/1に続く連続大幅下落、7/8〜7/13の公募増資発行価格決定期間の売り圧力が響いている形。ただし全銘柄が含み益プラス18〜286パーセントのクッションがあるため、長期保有には全く影響なし。

本日は取引ゼロ(購入・売却ともになし)——「下げ相場では動かないことも判断」として静観の一日としました。AI半導体調整の底が見えない中、キャッシュポジションを保っておく戦略を選択しています。

考察として、「バリュー優位」は5日連続で続いていますが、これは「バリュー全面高」ではなく「AI半導体売りより浅い下げ」という状態に移行しつつあります。シナリオA(AI半導体自律反発)・B(AI半導体調整・バリュー本格化)・C(全面リスクオフ)の3パターンを想定しつつ、「どのシナリオでも生き残れる分散」を最優先に維持していきます。

含み益プラス1,151万円のクッション、業種8つ以上の分散、関税影響を受けにくいバリュー銘柄——この3つが揃っている限り、「下げ相場でも冷静に、パニック売りには乗らない」を貫きます。明日も、地味に、着実に。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月7日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|サムスンショックで日経-1,480円もポートフォリオは-0.07%で守り抜く、三菱UFJが逆行高で上場来高値更新(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月7日(火)の東京株式市場は、日経平均がマイナス1,480.73円・マイナス2.12パーセントの68,256.96円で大幅続落、TOPIXもマイナス39.70・マイナス0.97パーセントの4,062.26と6連騰でストップ——それでも日経平均の下げ幅マイナス2.12パーセントに対してTOPIXがマイナス0.97パーセントで踏みとどまったというのが今日の相場の最大の特徴です。

背景は、韓国のサムスン電子が発表した2026年4〜6月期の暫定決算をきっかけとする「サムスンショック」サムスン電子の売上高と営業利益はともに過去最高だったにもかかわらず、「材料出尽くし」と見た機関投資家の利益確定売りが集中し、韓国総合株価指数(KOSPI)は一時マイナス8パーセント超まで急落。この影響が日本の半導体株にダイレクトに波及し、キオクシア(285A)は一時マイナス11.75パーセント安、東京エレクトロン・アドバンテスト・ソフトバンクグループなどAI半導体一極相場の主役株がまとめて売り込まれ、日経平均を大きく押し下げました。

一方で、銀行株は「逆行高」で堅調——三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は上場来高値を更新しました。日銀の追加利上げ観測+米金利動向+為替の相対的な安定など、AI半導体売りの資金の受け皿として、銀行・金融がクリアに買われた構図。わたしのポートフォリオでも三菱UFJが440株保有・平均取得962円・終値3,446円で含み益プラス1,092,960円・プラス258.21パーセントという驚異的な水準——今日はプラス2.26パーセントの上昇で、上昇TOP3にランクインしました。

わたしのポートフォリオはマイナス0.07パーセント・マイナス22,206円——日経平均をプラス2.05パーセントポイント・TOPIXをプラス0.90パーセントポイントでアウトパフォーム含み損益率はプラス52.51パーセントを維持(昨日+52.57パーセントから微減)し、含み損益額もプラス1,172万円台をキープサムスンショックで日経平均が1,480円下げた日に、ほぼ完全に含み益を守り抜けた——これがバリュー分散ポートフォリオの底堅さです。

そして今日の取引は、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)の損出しクロス取引——含み損を抱えていた太陽光発電インフラ投資法人(いわゆるインフラファンド/REIT)の1株を80,900円で売って、同時に1株を80,900円で買い戻し。約5,560円の実現損を計上して上半期の実現益との通算材料としました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 34,052,461円 -22,206円 -0.07%
日経平均 68,256.96円 -1,480.73円 -2.12%
TOPIX 4,062.26 -39.70 -0.97%

日経平均とTOPIXの差はマイナス1.15パーセントポイント——「日経平均だけが極端に売られる」という、AI半導体一極相場を象徴する日でした。値上がり銘柄数は前引け時点でも比較的多く、バリュー株中心の広範囲な物色は継続しています。

バリュー株優位4営業日連続の記録

日付 日経平均 TOPIX ポートフォリオ 対日経差
7/2(水) -2.47% +0.09% +1.50% +3.97ppt
7/3(木) +1.47% +1.24% +1.08% -0.39ppt
7/6(月) -0.01% +0.92% +1.54% +1.55ppt
7/7(火) -2.12% -0.97% -0.07% +2.05ppt
4日累計 -3.13% +1.28% +4.05% +7.18ppt

4日累計で日経平均マイナス3.13パーセントに対してポートフォリオはプラス4.05パーセント対日経通算プラス7.18パーセントポイント——バリュー集中戦略が完全に報われている期間が今週前半も続きました。

本日の取引

本日はカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)で損出しクロス取引を実施しました。新規買い増しはゼロです。

カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)の損出し

取引 株数 単価 金額
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284) 現買 1 80,900円
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284) 現売 1 80,900円

カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)は、太陽光発電施設に投資する上場インフラファンド(REITと似た仕組み)で、カナディアン・ソーラー本社が組成した日本の太陽光インフラ投資商品。既存で2株を平均取得89,242円で保有していて、**含み損マイナス13,484円(6/29時点)**を抱えていた銘柄です。

損出しクロスの計算プロセスは以下の通り:

項目 内容
損出し前の保有 2株 × 89,242円 = 178,484円
7/7に現買 1株 @ 80,900円 +80,900円 → 3株保有・コスト計259,384円
3株の新しい平均取得単価 259,384 ÷ 3 = 86,461円
7/7に現売 1株 @ 80,900円 売却額80,900円 - 取得原価86,461円 = -5,561円の実現損
損出し後の保有 2株 × 86,461円 = 172,923円

「同じ日に同じ価格で買って売った」のに、移動平均法の計算上、平均取得単価が押し下げられ、その結果として売却が実現損を計上する——これも先週金曜のインソースと同じ、特定口座の移動平均法を活用した節税テクニックです。

下半期の損出し戦績

7/1から今日までの5営業日で、下半期の損出しはこんな感じ:

日付 銘柄 結果
7/1(火) 日本製鉄(5401) ✓ クロス取引成功
7/2(水) NTT(9432) △ 現売のみ
7/3(木) インソース(6200) ⨯ 買った後下げて売れず
7/6(月) インソース(6200) ✓ 持ち越し分を売却成功
7/7(火) カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284) ✓ クロス取引成功

5営業日で4回の実現損を計上、上半期の実現益との通算準備は順調に進んでいます。

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益
ハピネット(7552) 6 2,678円 3,125円 +120(+3.99%) +2,682円
日清食品HD(2897) 4 2,879円 2,975円 +66(+2.27%) +384円
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) 440 962円 3,446円 +76(+2.26%) +1,092,960円
楽天グループ(4755) 100 752円 792.1円 +15.5(+2.00%) +4,010円
シーティーエス(4345) 10 772円 873円 +17(+1.99%) +1,010円

今日の上昇TOP5は銀行(三菱UFJ)・食品(日清食品HD)・玩具(ハピネット)・ネット(楽天G)・IT(シーティーエス)と、明確にAI半導体以外のバリュー・ディフェンシブが並びました。まさに「サムスンショックで半導体売り→銀行・食品・出遅れバリューに資金流入」の教科書的な資金フロー。

上昇1位はハピネット(7552)がプラス3.99パーセント、2位日清食品HD(2897)がプラス2.27パーセント——日清食品HDは即席麺・カップヌードルの王者、まさにディフェンシブの代表格です。

3位の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)がプラス2.26パーセントは今日の相場のシンボル——上場来高値を更新しました。わたしのポートフォリオでは440株保有・平均取得962円・終値3,446円という主力銘柄で、含み益はプラス1,092,960円・プラス258.21パーセントという驚異的な水準。今日1日で含み益がプラス33,440円積み上がった計算です。日銀の追加利上げ観測+AI半導体売りの資金の受け皿+バフェット氏の日本商社関連投資への評価が銀行にも波及——複数の要因が重なった結果です。

4位楽天グループ(4755)プラス2.00パーセント——6/23に打診買いした銘柄が引き続き堅調、5位シーティーエス(4345)プラス1.99パーセント——測量ソフト大手のニッチトップ企業も上昇しました。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益
大同メタル工業(7245) 20 910円 1,517円 -244(-13.86%) +12,140円
ツガミ(6101) 2 3,115円 7,290円 -810(-10.00%) +8,350円
ニレコ(6863) 5 2,083円 2,755円 -240(-8.01%) +3,360円
PILLAR(6490) 5 3,325円 9,700円 -700(-6.73%) +31,875円
トーカロ(3433) 30 1,619円 3,105円 -200(-6.05%) +44,580円

下落TOP1大同メタル工業(7245)がマイナス13.86パーセント——ベアリング大手の中堅で、6月下旬〜7月上旬の急伸局面から一気に値幅調整という形。決算関連の材料一巡+利益確定売りの複合要因と見られます。それでも含み益プラス12,140円・プラス66.70パーセントは維持。

2位ツガミ(6101)マイナス10.00パーセントストップ安、工作機械の中堅で連日のジェットコースター。3位ニレコ(6863)マイナス8.01パーセントは計測機器、4位PILLAR(6490)マイナス6.73パーセントは半導体シール材、5位トーカロ(3433)マイナス6.05パーセントは溶射加工——半導体・精密機械・素材関連が5銘柄すべてという、まさに「サムスンショック直撃の日本半導体関連」という下落TOP5でした。

ただし全銘柄が含み益プラス66〜191パーセントの分厚いクッションがあるため、長期保有には全く影響なし——「持っていれば1日マイナス10パーセント程度の調整は当然」という腹の据わり方が、長期投資家として重要です。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
34,052,461円 +11,723,784円 +52.51% -22,206円 -0.07%

含み損益率はプラス52.51パーセント含み損益額はプラス1,172万円台をキープ日経平均が1,480円下げた日に含み益をほぼ守れた、というのが今日最大の成果です。

📚 初心者向けワンポイント解説:「サムスンショック」と「逆行高」

今日の相場を語る上で欠かせないキーワードが、「サムスンショック」「逆行高(ぎゃっこうだか)」。この2つを理解すると、「決算が最高でも売られる相場心理」「相場全体が下がる中で上がる銘柄の見方」がクリアになります。

サムスンショックとは

サムスン電子は韓国最大の半導体メーカーであり、世界の半導体産業の中心的存在。同社の四半期決算は世界の半導体・AI関連銘柄の株価に大きな影響を与えます。

今日7月7日、サムスン電子は2026年4〜6月期の暫定決算を発表:

項目 結果
売上高 過去最高
営業利益 過去最高
株価反応 急落

「過去最高の業績を発表したのに、株価は急落」——これが今日のサムスンショックの正体です。理由は3つ:

  1. 「業績好調」はすでに株価に織り込み済み——決算前に株価が大きく上昇していた
  2. 「材料出尽くし」と見た機関投資家の利益確定売りが集中
  3. 今後の四半期見通しへの不透明感——AIブームがピークアウトする懸念

この影響は日本にも波及。キオクシア(285A)が一時マイナス11.75パーセント安、東京エレクトロン・アドバンテスト・ソフトバンクグループなどAI半導体関連が軒並み売られ、日経平均を1,480円押し下げました。

「決算が良くても売られる」現象への向き合い方

「良い決算=株価上昇」ではない——これは長期投資家として何度も経験する現実です。株価は「予想を上回ったか」+「今後の見通し」+「すでにいくら株価に織り込まれているか」の3つで動きます。

  • 予想を大幅上回り+良い見通し+織り込み不十分 → 大幅上昇
  • 予想通り+平凡な見通し+株価に織り込み済み → 反応薄or下落
  • 予想を上回っても+慎重見通し+株価に大きく織り込み済み → 今日のサムスン(下落)

「業績が良い=買う」という単純な発想は禁物株価は業績だけでなく、市場の期待値との相対値で動くということを理解しておくと、こういう場面でも冷静でいられます。

逆行高(ぎゃっこうだか)とは

逆行高とは、相場全体(日経平均・TOPIX等)が下がっている中で、特定の銘柄が逆に上昇すること。今日の三菱UFJが上場来高値を更新したのは、まさに典型的な逆行高の姿です。

逆行高が発生する主な条件:

  1. 相場全体の下落要因が、その銘柄には該当しない(サムスンショック=半導体売り、でも銀行は影響薄)
  2. 相場下落で下げた資金の「受け皿」となる銘柄(=リスク資産→安全資産)
  3. その銘柄独自の好材料(=決算・M&A・株主還元)

三菱UFJが逆行高になった3つの理由

今日の三菱UFJ(8306)がプラス2.26パーセント・上場来高値更新を、逆行高の3条件でチェックすると:

  1. AI半導体売りの影響を受けない(むしろセクター的にはディフェンシブ)
  2. リスクオフの資金の受け皿(株安→安全性の高い高配当銀行株へ)
  3. 独自の好材料: 日銀の追加利上げ観測(=利ざや拡大)+バフェット氏の日本株買い増しの心理的援護

この3条件がそろった銘柄は、相場が下がる日にこそ本領を発揮——長期分散ポートフォリオを組む際、「相場が悪い日にも逆行高しやすい銘柄」を意識的に組み込むのは、リスク分散の意味で非常に有効です。

逆行高を長期投資に活かす3つのポイント

  1. セクター分散を徹底:銀行・不動産・電力・食品・通信などの「AI半導体以外」を必ずポートフォリオに入れる
  2. 銘柄の質を維持:単に「地味」なだけでなく、業績が安定していて配当も維持している銘柄を選ぶ
  3. 短期の逆行高で売らない:長期投資家なら、逆行高を「今の相場で強い銘柄」を再確認する機会として活用

わたしのポートフォリオが日経平均マイナス2.12パーセントの日にほぼマイナス0.07パーセントで済んだのは、8つ以上のセクターに分散していて、逆行高しやすい銀行・食品・内需の銘柄を必ず組み入れているから。「地味だけど強い」バリュー銘柄の底力を、今日も改めて実感した一日でした。

配当情報

7月7日は配当の入金はありませんでした。3月期決算配当は6月末で概ね一段落しました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事を公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 7/8(水)以降のAI半導体株の下げ止まりor続落。サムスンショックの余韻がどこまで続くか
  • キオクシア(285A)の7万円防衛ライン。今日一時11.75パーセント安、7万円割れの可能性
  • 銀行株(三菱UFJ・三井住友FG・みずほFG)の続伸。今日の上場来高値更新の勢いが継続するか
  • 決算発表シーズン本格化。信越化学(先週好感)vs 日本高純度化学(先週不評)の後を追うように、他の半導体・素材銘柄の決算が続々開示予定
  • **バローHD(9956)の公募増資発行価格決定日(7/8〜7/13)**。ついに明日から!
  • ドル円・米長期金利の動き。米雇用統計後の余韻とサムスンショックの合流点

まとめ

今日7月7日は「サムスンショック」の日として市場の記憶に残る一日となりました。サムスン電子の売上高・営業利益がともに過去最高という好決算にもかかわらず、「材料出尽くし」の利益確定売りで韓国株が急落、日本のキオクシアが一時マイナス11.75パーセント安、AI半導体株が総崩れとなり、日経平均はマイナス1,480.73円・マイナス2.12パーセントの大幅下落となりました。

7/7
日経平均 -2.12%
TOPIX -0.97%
わたしのポートフォリオ -0.07%

わたしのポートフォリオはマイナス0.07パーセント・マイナス22,206円——日経平均をプラス2.05パーセントポイント・TOPIXをプラス0.90パーセントポイントでアウトパフォーム含み損益率はプラス52.51パーセント、含み損益額プラス1,172万円台を維持しました。日経平均が1,480円下げた日に含み益をほぼ完全に守れた——これが「バリュー分散ポートフォリオの底堅さ」の証明です。

今日のヒーローは三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)——上場来高値を更新わたしのポートフォリオでも440株保有・含み益プラス1,092,960円・プラス258.21パーセントという主力銘柄がプラス2.26パーセントで上昇TOP3にランクイン。サムスンショックでAI半導体売りが加速する中、銀行株が「逆行高」の代表格として買われた構図は、「セクター分散の意義」を実感させてくれます。

下落TOP5は大同メタル(マイナス13.86パーセント)・ツガミ(マイナス10パーセント・ストップ安)・ニレコ・PILLAR・トーカロ——半導体・精密機械・素材関連が5銘柄すべて、サムスンショックの直撃を受けました。ただし全銘柄が含み益プラス66〜191パーセントの分厚いクッションがあるため、長期保有には全く影響なし。

今日の取引はカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)の損出しクロス取引——同じ日に同じ価格で買って売るという一見奇妙な取引で、移動平均法の計算により約5,560円の実現損を計上。上半期の実現益との通算材料として活用できました。

バリュー株優位相場は4営業日連続で継続、対日経通算プラス7.18パーセントポイントという歴史的なアウトパフォーム。明日以降はサムスンショックの余韻銀行株の続伸有無、そして**バローHDの公募増資発行価格決定日(7/8〜7/13)**が焦点。

含み益プラス1,172万円台を維持しつつ、下げ相場でこそ強いバリュー分散の恩恵を受ける——長期投資家として理想的な週明けの2日でした。明日も、地味に、着実に。


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免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月6日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|バリュー株優位3日連続、含み益率52.57%到達、インソース(6200)損出しも成功(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月6日(月)の東京株式市場は、日経平均がマイナス6.38円・マイナス0.01パーセントの69,737.69円でほぼ横ばい(小反落)、TOPIXはプラス37.36・プラス0.92パーセントの4,101.96と大きく上昇し6連騰で史上最高値を更新——「日経平均は動かないのにTOPIXは史上最高値」という、バリュー株優位の3営業日連続の相場が今日も明確に続きました。

背景は、米国市場が独立記念日(7/4金)の振替休日(7/3木・7/4金)で休場だったことで手掛かり材料難となり、韓国株市場の動向に連動する動きになったこと。韓国の半導体関連株の下落に引きずられて、東京市場のAI半導体関連(ソフトバンクグループ・東京エレクトロン・アドバンテスト)が軒並み売られ、日経平均は前場で一時マイナス824円(マイナス1.18パーセント)まで下落しました。ただしその後、「これまで出遅れていたバリュー株への買いが継続」して相場全体を下支え、後場にかけて日経平均はV字回復——TOPIXにいたっては終値プラス0.92パーセントで史上最高値まで上げました。値上がり銘柄数はプライム全体の7割超——AI半導体株の下落を、幅広いバリュー・出遅れ株の上昇が完全にカバーした、まさに理想的な循環物色の一日でした。

為替も追い風でした。先週金曜の米雇用統計後の円高が一服し、ドル円が162円台までドル高が戻したことで、自動車株(トヨタ・ホンダ)が上昇。加えて、防衛装備品工場の国有化を巡る報道を受けて、三菱重工業・川崎重工業などの防衛関連銘柄も買われた——わたしのポートフォリオでもIHI(7013)がプラス7.02パーセントで上昇TOP1にランクインしたのは、まさにこの流れの恩恵でした。

わたしのポートフォリオはプラス1.54パーセント・プラス517,438円——日経平均をプラス1.55パーセントポイント・TOPIXをプラス0.62パーセントポイントでアウトパフォーム含み損益率は先週金曜のプラス50.09パーセントから、さらにプラス52.57パーセントまで上昇含み損益額は初のプラス1,174万円台に到達しました。バリュー株優位相場3日連続で、対日経平均の通算アウトパフォームはプラス5.19パーセントポイント——バリュー集中ポートフォリオが本格的に真価を発揮する期間に入ってきた印象です。

そして今日の日本市場のもう一つのトピックは信越化学(4063)の決算好感による大幅上昇でした。先週金曜大引け後に発表された2026年3月期(第1四半期)の決算内容が予想を上回り、本日プラス6.57パーセントで上昇TOP2にランクイン。一方で同じ半導体素材の日本高純度化学(4973)は決算内容の反応が分かれ、マイナス3.63パーセントで下落TOP4——同じセクター内でも決算の中身次第で株価反応が真逆になる、決算シーズンの醍醐味を体現する一日となりました。

そして今日の個人的な成功事項は、先週金曜7/3に持ち越しになったインソース(6200)の損出しが成功したこと。朝方621.2円まで上昇したところで100株を売却——先週金曜の611.4円の買値より9.8円高い水準でしたが、移動平均法による平均取得単価との差で「実現損」を計上できました(詳細は📚解説で)。7/1日本製鉄→7/2NTT→7/3インソース(持ち越し)→7/6インソース売却——下半期スタートの4日連続の損出し挑戦、無事に完結しました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 34,074,667円 +517,438円 +1.54%
日経平均 69,737.69円 -6.38円 -0.01%
TOPIX 4,101.96 +37.36 +0.92%

日経平均とTOPIXの差はマイナス0.93パーセントポイント——「TOPIXだけが上がる、しかも6連騰で史上最高値更新」という、先週金曜まで続いた「日経平均だけが上下する」相場とは真逆の展開。バリュー株中心の市場全体が買われる=わたしのポートフォリオに追い風、という理想的な流れです。値上がり銘柄数はプライム全体の7割超に達し、「AI半導体一極相場からの脱却」+「バリューへの資金回帰」という構造的な変化がはっきり見えます。

バリュー株優位3日連続のパフォーマンス累積

日付 日経平均 TOPIX ポートフォリオ 対日経差
7/2(水) -2.47% +0.09% +1.50% +3.97ppt
7/3(木) +1.47% +1.24% +1.08% -0.39ppt
7/6(月) -0.01% +0.92% +1.54% +1.55ppt
累計 -1.03% +2.26% +4.16% +5.19ppt

3日間累積で対日経平均プラス5.19パーセントポイント対TOPIXでもプラス1.90パーセントポイント——バリュー集中の方針が完全に報われている期間と言えます。

本日の取引

本日はインソース(6200)を100株・621.2円で売却、7/3から持ち越していた損出しを実行しました。新規買い増しはゼロです。

インソース(6200)の損出し成功

取引 株数 単価 金額
インソース(6200) 現売 100 621.2円

先週金曜7/3に611.4円で100株を買い増し、当日中に売却する予定でしたが寄り付き後に下げてしまい売却を持ち越し。今日は朝方に621.2円まで上昇したところで100株を売却成功——買値より9.8円高く売れた形になりました。

「先週買った価格より高く売れた=利益じゃないの?」と思われるかもしれませんが、特定口座の平均取得単価計算(移動平均法)の仕組み上、これは「損失」として計上されます。具体的な計算は📚解説で詳しくお伝えしますが、結論だけ言うと約3,100円の実現損を計上することができ、上半期の実現益との通算材料として無事に成立しました。

4日連続の損出し挑戦の総括:

日付 銘柄 結果
7/1(火) 日本製鉄(5401) ✓ クロス取引成功
7/2(水) NTT(9432) △ 売却のみ、終値で戻され部分後悔
7/3(木) インソース(6200) ⨯ 買った後下げて売れず持ち越し
7/6(月) インソース(6200) ✓ 持ち越し分を売却成功

「思い通りにいかない日もあるが、粘り強く続ければ結果は出る」——という下半期スタートの4日連続の学びを、無事に完結できました。

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益
IHI(7013) 200 1,543円 3,071円 +201.5(+7.02%) +305,600円
信越化学(4063)【決算】 78 4,086円 7,415円 +457(+6.57%) +259,662円
パンパシフィックHD(7532) 90 867円 852.7円 +34.4(+4.20%) -1,287円
OKI(6703) 5 2,058円 3,550円 +125(+3.65%) +7,460円
商船三井(9104) 6 4,999円 5,379円 +186(+3.58%) +2,280円

上昇1位はIHI(7013)がプラス7.02パーセント——200株の含み益プラス305,600円・プラス99.03パーセント(!)、あと少しで含み益率100パーセントの大台に到達というところまで来ました。今日は防衛装備品工場の国有化を巡る報道を受けて、三菱重工業・川崎重工業などとともに防衛関連銘柄がまとめて買われた流れにIHIも乗った形。地政学リスクの高まりを受けた継続的な再評価が、こういうきっかけで加速する典型例です。

2位信越化学(4063)がプラス6.57パーセント【決算】——先週金曜7/3大引け後に発表された2026年3月期第1四半期の決算内容が予想を上回り、市場が好感して大幅上昇。含み益プラス259,662円・プラス81.47パーセントの重量級銘柄が「決算好感」で大きく上がったのは、ポートフォリオ全体への貢献も大きい一日でした。

3位パンパシフィックHD(7532)がプラス4.20パーセント——ドン・キホーテ運営の小売大手。7/1に10株買い増ししたばかりの銘柄で、まだ含み損マイナス1,287円と紙一重の状態ですが、押し目買いの成果が出始めています。

4位沖電気工業(OKI・6703)がプラス3.65パーセント——先週6/30に下落TOP1(マイナス7.17パーセント)だった銘柄が、今日は反発。5位商船三井(9104)プラス3.58パーセント——海運3社の一角で、先週の米雇用統計後のドル円162円台までの戻し(円安) + バフェット氏の三井物産・丸紅買い増し報道の相乗効果で、商社・海運といった円安メリット系が引き続き強含みです。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益
オプテックスグループ(6914) 6 2,498円 4,155円 -165(-3.82%) +9,942円
スカパーJSAT(9412) 100 661円 2,664円 -102(-3.69%) +200,300円
フジミインコーポレーテッド(5384) 30 1,905円 4,325円 -165(-3.67%) +72,600円
日本高純度化学(4973)【決算】 10 4,837円 5,310円 -200(-3.63%) +4,730円
PILLAR(6490) 5 3,325円 10,400円 -310(-2.89%) +35,375円

下落TOP4に日本高純度化学(4973)【決算】がマイナス3.63パーセントでランクイン——同じ半導体素材でも、信越化学(上昇TOP2、決算好感)とは真逆の反応という、決算シーズンの銘柄選定の重要さを実感する対比になりました。

下落TOP1オプテックスグループ(6914)マイナス3.82パーセント、下落TOP3フジミインコーポレーテッド(5384)マイナス3.67パーセント、下落TOP5PILLAR(6490)マイナス2.89パーセント——半導体・光学関連銘柄が調整局面に入っています。ただし全銘柄が含み益プラス66〜303パーセントの分厚いクッションがあるため、長期保有には全く影響なし。

スカパーJSAT(9412)マイナス3.69パーセントは、先週金曜に上昇TOP2だった銘柄が今日は反落——「行って来い」の典型パターン。含み益プラス303.03パーセントという驚異の水準は今日もキープしています。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
34,074,667円 +11,740,430円 +52.57% +517,438円 +1.54%

含み損益率がプラス52.57パーセントまで到達、含み損益額はプラス1,174万円という新記録に到達。わずか2営業日で含み損益率がプラス50.09%→プラス52.57%と2.48pptも上昇——バリュー株優位相場3日連続の恩恵をしっかり受けています。

📚 初心者向けワンポイント解説:「特定口座の移動平均法」と「買値より高く売っても損失になる仕組み」

今日のインソース(6200)の損出しが、「先週金曜611.4円で買って、今日621.2円で売った(=9.8円高く売れた)のに、税務上は”損失”扱いになる」——これは特定口座の「移動平均法(いどうへいきんほう)」による計算の結果です。長期投資家として、この仕組みを知っておくと「損出しの実効性が正しく計算できる」ようになります。

特定口座の「取得単価」の計算方法

日本の特定口座では、同じ銘柄を複数回買った場合、取得単価は「移動平均」で計算されます。これは以下のルール:

新しい平均取得単価 =(既存の取得コスト合計+今回の購入コスト) ÷ 合計保有株数

たとえば、こんなイメージ:

時点 取引 株数 単価 累計コスト 平均取得単価
過去 買い 300 666円 199,800円 666円
7/3 買い増し 100 611.4円 +61,140 → 260,940円 652.35円
7/6 売り 100 621.2円 (100株分の取得原価を控除) 変わらず652.35円

7/3に安く買った(611.4円)ことで、平均取得単価が666円→652.35円まで下がった——ここまでは直感的です。

「買値より高く売っても損失」のカラクリ

さて、今日の売却の税務計算は以下のとおりです:

項目 金額
売却額 100株 × 621.2円 = 62,120円
取得原価(移動平均から算出) 100株 × 652.35円 = 65,235円
実現損 62,120 - 65,235 = -3,115円

「先週金曜611.4円で買って、今日621.2円で売って、9.8円 × 100株=980円の”利益”に見える」のは間違いです。特定口座では、その株が”どの時点で買った”かは追跡されず、”平均取得単価”だけが計算に使われる——だから、平均652.35円に対して621.2円で売れば、約3,100円の実現損という扱いになります。

これが「安く買い増した後に売却する」損出しの実効性の秘密でもあります。

損出しに移動平均法を活用するテクニック

移動平均法を理解しておくと、以下のような損出しの応用戦略が可能になります。

① 「株価上昇時の損出し」を可能にする

含み損銘柄の平均取得単価が現在の株価より少し高い場合、あえて買い増しして平均を下げてから売却——これで現在の株価が下がっていなくても、実現損を出せることがあります。今日のインソースがまさにこのパターンでした。

② 「一気に売却しなくても損出しできる」

損出しは保有株の一部だけ売るでも成立します。全部売る必要はないので、目標の実現損金額に達したところで売却を止められる——柔軟な運用ができます。

③ 「配当利回りの計算に注意」

平均取得単価が下がると、取得簿価ベースの配当利回りが上昇します。たとえば1株配当30円で、平均取得666円→652.35円なら、配当利回りが4.50%→4.60%に上昇——配当再投資の実質利回りが上がる副次効果もあります。

損出しの成立条件を再整理

改めて、「損出しが成立する」条件を整理すると:

  • 売却時の株価 < 平均取得単価 の状態で売却する
  • 特定口座(源泉徴収あり)なら、自動的に実現損として計上・通算される
  • 買戻しは翌営業日以降が安全(同日中の売買は特定口座の計算上「実現損なし」扱いになるケースあり)

今日のインソースは、「先週買値611.4円 < 今日売値621.2円」だけど「平均取得単価652.35円 > 今日売値621.2円」という状態だったので、きちんと約3,100円の実現損が計上されました

移動平均法のデメリット・注意点

移動平均法にもデメリットがあります:

  1. 「安く買った特定の株」だけを売って利益確定、ということができない(常に平均取得単価が基準)
  2. 含み損の把握が”銘柄全体”でしかできない——個別の買いポジションが今どうなっているかが見にくい
  3. 買い増しが多い長期投資家は、平均取得単価が「実勢に近い」水準に収束する傾向

わたし自身も、「あの時安く買った株だけを売って利益確定したい」と思っても、それはできない仕組み——特定口座の宿命として受け入れる必要があります。

配当情報

7月6日は配当の入金はありませんでした。3月期決算配当は6月末で概ね一段落しました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事を公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 決算発表シーズンの本格化。信越化学の決算好感 vs 日本高純度化学の決算不評という対比を見つつ、他の半導体・素材銘柄の決算内容を注視
  • **バローHD(9956)の公募増資発行価格決定日(7/8〜7/13)**。今週いよいよ本格化、需給悪化の可能性に要注意
  • バリュー株優位相場の継続有無。3日連続で続いているが、AI半導体株の反発があれば流れが変わる可能性
  • 住友商事(8053)500株の配当タイミング。9月末までの中間配当を待つ
  • NTT・インソース以外の損出し候補の再検討
  • 米長期金利・ドル円の動き。米雇用統計後の余韻がどこまで続くか

まとめ

バリュー株優位相場が3営業日連続で継続——日経平均マイナス0.01パーセント・ほぼ横ばい、TOPIXは6連騰でついに史上最高値を更新(プラス0.92パーセント・4,101.96)。「日経平均だけが動かない、TOPIXは上がる」というバリュー投資家にとって理想的な展開が続いています。米国市場が独立記念日振替休日で休場という手掛かり材料難の中、韓国株の下落に連動して日経平均は前場一時マイナス824円まで下げる場面もありましたが、バリュー株への継続買いで後場にかけてV字回復——値上がり銘柄数はプライム全体の7割超という広範な物色でした。

7/6
日経平均 -0.01%
TOPIX +0.92%
わたしのポートフォリオ +1.54%

わたしのポートフォリオはプラス1.54パーセント・プラス517,438円で、日経平均をプラス1.55パーセントポイント、TOPIXをプラス0.62パーセントポイントでアウトパフォーム含み損益率はプラス52.57パーセントまで上昇含み損益額は初のプラス1,174万円台に到達しました。3日連続で対日経通算プラス5.19パーセントポイントという強いアウトパフォーム、バリュー集中ポートフォリオが本領を発揮しています。

上昇TOP5はIHI(プラス7.02パーセント、含み益率あと少しでプラス100パーセント)・信越化学(プラス6.57パーセント、決算好感)・パンパシフィックHD(プラス4.20パーセント)・OKI(プラス3.65パーセント)・商船三井(プラス3.58パーセント)。特に信越化学の決算好感による大幅上昇は、保有含み益プラス259,662円の重量級銘柄として今日のポートフォリオ全体を大きく押し上げました。

下落TOP5はオプテックスグループ・スカパーJSAT・フジミインコーポレーテッド・日本高純度化学【決算】・PILLAR——半導体・光学関連が調整局面。**同じ半導体素材でも信越化学(決算好感で上昇)vs 日本高純度化学(決算内容不評で下落)**という対比が、決算シーズンの銘柄選定の重要さを物語ります。

今日の取引は先週金曜7/3に持ち越したインソース(6200)を621.2円で100株売却して損出し完了買値611.4円より9.8円高い売却だったのに、移動平均法の仕組みで約3,100円の実現損を計上——これで下半期スタートの4日連続の損出し挑戦(日本製鉄→NTT→インソース→インソース)、無事に完結しました。「思い通りにいかない日もあるが、粘り強く続ければ結果は出る」という学びを得た1週間でした。

今週はバローHD(9956)の公募増資発行価格決定日(7/8〜7/13)と、決算発表シーズン本格化が焦点。短期の値動きに振り回されず、バリュー株の追い風が続く相場を、淡々と楽しんでいきます

含み益プラス1,174万円、バリュー株投資家として、地味に、着実に。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月3日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|含み益率50.09%突破!米6月雇用統計「予想下回る」で利上げ観測後退、日経平均+1,010円で循環物色(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月3日(金)の東京株式市場は、日経平均がプラス1,010.92円・プラス1.47パーセントの69,744.07円で大幅反発、TOPIXもプラス49.62・プラス1.24パーセントの4,064.60と、昨日の急落からしっかり戻す一日となりました。ただし前場は米国ハイテク株安を受けて一時マイナス1,100円超まで下げ、そこからキオクシアHDが50日移動平均線を支えに押し目買いされ、後場にかけて指数を大きく引き上げるという波乱の展開でした。

背景は、7月2日(米国時間)に発表された米6月雇用統計の結果。非農業部門雇用者数が予想プラス11.3万人に対して結果プラス5.7万人と大きく下振れ、失業率は4.2パーセント(予想4.3パーセント)と少し改善という内容。「強すぎず・弱すぎず、ちょうど良い労働市場の減速」と受け止められ、FRBの年内利上げ観測がさらに後退——ドル安・株高の材料になりました。

そして今日わたしのポートフォリオにも大きな節目が。含み損益率がプラス50.09パーセントを突破して、含み損益額は初のプラス1,121万円台に到達しました。ポートフォリオ全体としては前日比プラス1.08パーセント・プラス358,541円——絶対値では良いパフォーマンスですが、日経平均プラス1.47パーセント・TOPIXプラス1.24パーセントと比較すると、若干のアンダーパフォームでした(TOPIX比マイナス0.16ppt)。

今日の相場のもう一つの特徴は、「循環物色(じゅんかんぶっしょく)」の継続AI半導体株が反発しつつも、これまで買われなかった出遅れバリュー株にも資金が広く流入——住友化学(4005)プラス6.17パーセント・スカパーJSAT(9412)プラス5.98パーセント・太平洋セメント(5233)プラス3.84パーセントといった、地味だが優良なバリュー銘柄が上昇TOPに並びました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 33,618,229円 +358,541円 +1.08%
日経平均 69,744.07円 +1,010.92円 +1.47%
TOPIX 4,064.60 +49.62 +1.24%

日経平均とTOPIXの差はプラス0.23パーセントポイント——ほぼ差がない「素直な上昇日」でした。今週前半の連日「日経平均だけが大きく動く」極端なねじれ相場から一転、指数間の関係が正常化した週末となりました。

含み損益率50パーセント突破の意味

節目 含み損益率 達成日
ゼロ回復 0% (投資開始時)
プラス10% +10% (省略)
プラス30% +30% (省略)
プラス40% +40% (省略)
プラス50% ← 今日達成! +50.09% 2026/7/3

含み損益率プラス50パーセント——これは「元本の1.5倍まで資産が育った」ということ。評価額33,618,229円に対して、含み損益額プラス11,218,792円取得原価ベースの元本は約2,240万円——ここまで株式投資でじわじわと1,120万円超の含み益を積み上げてきたわけです。

もちろん含み益は「未実現」で、明日以降の相場次第で変動します。しかし、節目の50パーセントを一度突破したという事実は、「長期投資が着実に機能している」ことの証明でもあります。派手さはないですが、地味に積み上げる高配当バリュー株投資の勝利、と言っていいでしょう。

本日の取引

本日は新規買い1銘柄・61,140円のみを実施。ただし当初は「損出し」を狙っての購入でしたが、思惑通りにいかず来週に持ち越しとなりました。

インソース(6200)の損出し狙い→持ち越し

銘柄 取引 株数 単価 金額
インソース(6200) 現買 100 611.4円 61,140円

インソース(6200)は企業研修/ビジネスサービスの中堅企業で、既存で300株保有(平均取得666円・6/30時点)。今日100株を611.4円で買い増して合計400株にした後、既存の高値取得分を売却して損失を確定させる、というシナリオを描いていました。

ところが、狙った売却タイミングでは想定した価格より下げてしまい、「損失を大きく確定すると再購入コストとのバランスが悪くなる」と判断して、売却は来週に持ち越し7/1の日本製鉄・7/2のNTTと合わせて、下半期スタートは「損出しの試み」が続いていますが、思い通りにいかないのが相場の妙味です。

損出しの「反省点」

先週の日本製鉄はうまくクロス取引を成立させた一方、今週のNTTは終値で戻され、今日のインソースは寄り付き後に下げた——損出しの実行は思うほど簡単ではないというのが正直な感想です。ポイントは以下の3つ:

  1. 「株価が上がった局面で売却」が原則だが、当日の株価の動きは読めない
  2. 手数料や信用取引の金利負担も含めて、実質的な節税効果を計算する必要がある
  3. 無理して損出しをするより、そもそも売る必要のあるタイミングまで待つのも一つの手

来週以降、市場の動きを見ながら、インソース・NTTの損出しの再検討を行っていきます。

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
住友化学(4005) 100 474円 554円 +32.2(+6.17%) +8,000円 2.89%
スカパーJSAT(9412) 100 661円 2,766円 +156(+5.98%) +210,500円 1.74%
アドソル日進(3837) 40 967円 1,459円 +77(+5.57%) +19,680円 3.29%
ツガミ(6101) 2 3,115円 8,120円 +310(+3.97%) +10,010円 1.21%
太平洋セメント(5233) 48 3,594円 4,088円 +151(+3.84%) +23,712円 2.94%

本日の上昇1位は住友化学(4005)がプラス6.17パーセント——化学最大手の一角で、長らく「安値放置」だったバリュー株の代表格100株を平均取得474円で保有、終値554円で含み益プラス8,000円・プラス16.88パーセント——地味ですが押し目買いを長く続けた成果が出始めました。「循環物色」で買われなかった業種にお金が回ってきた典型例です。

2位スカパーJSAT(9412)はプラス5.98パーセントで、含み益プラス210,500円・プラス318.46パーセントの大台維持。連日の下落・上昇を繰り返しても、大きな含み益クッションのおかげで慌てない銘柄の代表です。

3位アドソル日進(3837)がプラス5.57パーセント——中堅ソフトウェア/システムインテグレーター。40株保有・含み益プラス19,680円・プラス50.88パーセントと、地味系IT銘柄も反発の波に乗りました。

4位ツガミ(6101)がプラス3.97パーセント——2株保有だけの工作機械で、含み益プラス10,010円・プラス160.67パーセントの超優良銘柄。5位太平洋セメント(5233)プラス3.84パーセントは、48株を平均取得3,594円で保有——セメント大手も久しぶりに大きく上昇しました。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
サンコーテクノ(3435) 20 1,171円 1,424円 -40(-2.73%) +5,060円 3.23%
日本高純度化学(4973)【決算】 10 4,837円 5,510円 -80(-1.43%) +6,730円 4.17%
エクシオグループ(1951) 40 1,312円 2,696円 -33(-1.21%) +55,360円 2.97%
信越化学(4063)【決算】 78 4,086円 6,958円 -66(-0.94%) +224,016円 1.52%
日東富士(2003) 100 1,639円 1,734円 -16(-0.91%) +9,500円 4.04%

今日の下落TOP5は5銘柄すべて下落率が3パーセント未満という、穏やかな下落日でした。上位2銘柄には【決算】マークが付いていて、日本高純度化学(4973)と信越化学(4063)は本日大引け後に決算発表——短期的な様子見売りの動きが見られます。両銘柄とも半導体素材の主力銘柄なので、来週以降の決算内容の市場評価が焦点。

信越化学(4063)は含み益プラス224,016円・プラス70.29パーセントエクシオグループ(1951)は含み益プラス55,360円・プラス105.49パーセント——含み益のクッションは分厚いので、マイナス1パーセント程度の調整では全く問題ありません。

日東富士製粉(2003)——実は「KFCの大手フランチャイジー」でもあります

下落TOP5の5位の日東富士製粉(2003)は、社名の通り製粉業(パン用/麺用小麦粉)が主力ですが、意外と知られていないのが日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の大手フランチャイジーでもあること。2003年に富士コカ・コーラボトリング(当時)からKFCの運営子会社を継承し、2006年に日東製粉と富士製粉が合併して現在の日東富士製粉となりました。全国で60店舗以上のKFC店舗を運営(2022年時点で全KFC店舗の約5.7パーセント)している、三菱商事系フードグループの一員です。

わたしがこの銘柄を購入した理由も、実は「うちの子どもがKFC(ケンタッキー)が大好き」だから。「自分の家族が愛用しているサービスの運営会社の株を持つ」——ピーター・リンチが提唱した”Buy What You Know(自分が知っている会社を買う)”の実践例とも言えます。長期投資家として、こういう日常生活から発見できる優良なバリュー銘柄は貴重です。今日はマイナス0.91パーセントの調整ですが、100株を平均取得1,639円で保有・含み益プラス9,500円・プラス5.80パーセントと、まだ調整余地は十分にあります。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
33,618,229円 +11,218,792円 +50.09% +358,541円 +1.08%

含み損益率がプラス50パーセントを突破含み損益額はプラス1,121万円台に達しました。「派手さはないが、地味に積み上げる」バリュー投資の真骨頂です。

📚 初心者向けワンポイント解説:米雇用統計と日本株の関係

昨日7月2日(米国時間)に発表された米6月雇用統計が、今日の日本市場の反発を後押ししました。米雇用統計と日本株がどうつながっているのか——長期投資家として知っておくと、日々のニュースの意味がぐっとクリアになります。

米雇用統計とは

米雇用統計は、米労働省が毎月第一金曜日に発表する経済指標です。主な項目は以下の4つ:

指標 内容
非農業部門雇用者数(NFP) 農業以外の産業で新たに雇用された人数(月次増減)
失業率 労働人口のうち失業状態にある人の割合
平均時給 労働者一人あたりの時給水準(前年同月比・前月比)
労働参加率 労働人口が総人口に占める割合

今回(2026年6月分)の結果

項目 予想 結果 評価
非農業部門雇用者数 +11.3万人 +5.7万人 大きく下回る
失業率 4.3% 4.2% 予想より改善
平均時給(前年比) +3.5% +3.5% 予想通り
平均時給(前月比) +0.3% +0.3% 予想通り

非農業部門雇用者数が予想を大きく下回ったのが最大のポイントですが、失業率は逆に予想より改善した——という強弱入り混じった内容でした。

なぜこの結果が日本株に影響するのか

雇用統計と日本株の関係を、シンプルに整理すると以下のとおりです。

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米雇用が想定以下に減速

FRBが「利上げを急がなくていい」と判断される

米長期金利が低下

① 米ドル安 → 円高だが、"適度な"円高
② 米株高(特にグロース株が上昇しやすい)

日本の輸出関連株はやや不利、AI半導体株には好材料
バリュー株にも押し目買いが入りやすい

日経平均・TOPIXが総じて上昇

今回のポイントは、「強すぎず・弱すぎず、ちょうど良い減速」だったことです。強すぎればFRBが利上げを続ける懸念弱すぎれば景気後退懸念——どちらも株式にとってマイナスです。「無難」「ゴルディロックス(適温)」という言葉で市場に受け入れられ、リスク資産に資金が回帰する好条件になりました。

「ドル円」との関係

雇用統計後、ドル円は161円台から下落中——円高ドル安の方向に動いています。長期バリュー株投資家として、円高が自分のポートフォリオに与える影響を意識するポイントは以下の通り。

  • 円高マイナス: 輸出企業(自動車・電機・機械)、資源関連(商社・INPEX)
  • 円高プラス: 輸入企業(石油/電力/食品/小売)、内需・インフラ、円建て資産の目減り回避

わたしのポートフォリオはバリュー中心で、輸出関連(自動車・機械)と内需(建設・電力/水道/小売)の両方に分散しているため、円高の総合的な影響は比較的中立——だからこそ、今日のような「マクロ好条件」の日は、幅広く恩恵を受けられました。

長期投資家としてのマクロ指標の見方

「米雇用統計だから今日買う/売る」という短期売買判断は、初心者は避けたほうがよい——というのが、わたしのスタンスです。理由は以下の通り:

  1. 指標発表後の値動きは短時間で吸収される(数時間で織り込み完了)
  2. 予想を上回るか下回るかは事前には読めない(ランダム性が高い)
  3. 翌月・翌々月の指標で流れが変わる(一時点のデータで動くのは危険)

大事なのは「マクロ指標が、自分のポートフォリオにどう影響するか」を理解しておくこと。「利上げ観測後退→バリュー株にも押し目買いが入る」という因果関係を理解していれば、今日のような日は「循環物色の波に乗れる」という判断ができます。

配当情報

7月3日は配当の入金はありませんでした。3月期決算配当は6月末で概ね一段落しました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事を公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 来週の米国市場再開後の動き。7/4(金)は米独立記念日で市場休場のため、月曜7/7の反応が本格的な相場材料になります
  • 信越化学(4063)・日本高純度化学(4973)の決算発表内容。本日大引け後に開示、来週の株価反応が焦点
  • **バローHD(9956)の公募増資発行価格決定日(7/8〜7/13)**。バローHDの需給イベントが本格化
  • 住友商事(8053)の分割後株価。7/2にプラス反発したが、来週も継続するか
  • NTT・インソースの損出し再挑戦。来週のタイミングを見て判断
  • 米長期金利・ドル円の動き。雇用統計後の余韻がどこまで続くか

まとめ

日経平均がプラス1,010.92円・プラス1.47パーセントの69,744円で大幅反発——前場に一時マイナス1,100円超まで下げた後、キオクシアHDが50日移動平均線を支えに押し目買いされ、後場にかけて指数を大きく引き上げるダイナミックな展開でした。

7/3
日経平均 +1.47%
TOPIX +1.24%
わたしのポートフォリオ +1.08%

わたしのポートフォリオはプラス1.08パーセント・プラス358,541円——絶対値では順調な上昇ですが、日経平均を若干アンダーパフォーム。それでも含み損益率は初のプラス50.09パーセントを突破含み損益額は初のプラス1,121万円台という大きな節目に到達しました。「派手さはないが、地味に積み上げる」というバリュー投資の醍醐味を体現する一日となりました。

背景は米6月雇用統計の「予想を大きく下回る5.7万人増」——「強すぎず・弱すぎず、ちょうど良い減速」と評価され、FRBの年内利上げ観測がさらに後退。ドル安・株高を後押ししました。今日の日本株は「循環物色」が続き、AI半導体株の反発だけでなく、これまで買われなかった出遅れバリュー株にも資金が広く流入——上昇TOP5に**住友化学(プラス6.17パーセント)・アドソル日進(プラス5.57パーセント)・太平洋セメント(プラス3.84パーセント)**という、地味な優良バリュー銘柄が並びました。

今日の取引はインソース(6200)を100株×611.4円で買い増しした一手のみ当初は損出しクロス取引を狙っていましたが、狙った売却タイミングでは想定より下がってしまい、来週に持ち越し7/1の日本製鉄はうまくクロス取引成立、7/2のNTTは終値で戻される、7/3のインソースは寄り付き後に下げる——「損出しのタイミングは思うほど簡単ではない」という下半期スタートの3日連続の学びを得ました。

来週は信越化学・日本高純度化学の決算内容バローHDの公募増資発行価格決定日(7/8〜7/13)インソース・NTTの損出し再挑戦——など見どころが盛りだくさん。短期の値動きに振り回されず、含み益率50パーセント突破という節目を大切にしつつ、淡々と長期投資を続けていきます

来週も、地味に、着実に。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月2日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|日経平均-1,741円・-2.47%の急落もポートフォリオは+1.50%、AI半導体崩壊でバリュー大逆転(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月2日(木)の東京株式市場は、日経平均がマイナス1,741.81円・マイナス2.47パーセントの68,733.15円と7万円台割れ、TOPIXはプラス3.48・プラス0.09パーセントの4,014.98でほぼ横ばい——「日経平均だけが極端に売られ、TOPIXは変わらず」という、これまでとは真逆のねじれが発生した一日でした。

わたしのポートフォリオは、プラス1.50パーセント・プラス489,125円の大幅上昇。日経平均をプラス3.97パーセントポイントでアウトパフォーム、TOPIXもプラス1.41パーセントポイントで上回りました。含み損益額はプラス1,086万円まで大きく膨らみ、上半期の下落分をあっさりと取り戻しました。

背景は明確で、AI半導体・値嵩株の急落と、バリュー・大型株への資金回帰が同時に発生したセクターローテーションの典型例。下落TOP5にはPILLAR(マイナス8.42パーセント)・ツガミ(マイナス4.52パーセント)・フジミインコーポレーテッド(マイナス3.57パーセント)・NGK(マイナス3.50パーセント)・トーカロ(マイナス3.39パーセント)と、5銘柄すべてが半導体・素材関連。一方、上昇TOP5は東京海上HD(プラス5.61パーセント)・IHI(プラス4.79パーセント)・前澤HD(プラス4.66パーセント)・高速(プラス4.57パーセント)・ホンダ(プラス3.70パーセント)と、保険・防衛・自動車・鉄鋼といったオールドエコノミー/バリュー銘柄がずらり。「AI半導体一極相場が完全に崩れた瞬間、バリュー集中ポートフォリオが真価を発揮する」——先週金曜6/26に続く、まさにその典型日となりました。

そして今日のバリュー・商社株への強力な追い風となったのが、米バークシャー・ハサウェイ(ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社)が日本の大手商社株を段階的に買い増しているという報道。特に三井物産(8031)と丸紅(8002)の保有比率をそれぞれ10パーセント超まで引き上げたことが明らかになりました。バフェット氏は2020年に「5大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅)への投資」を発表して以来、日本の商社株を長期保有していますが、今回の10パーセント超え報道は「バフェット氏が日本のバリュー・高配当株を評価し続けている」という強いメッセージとして市場に受け止められました。わたしのポートフォリオは三井物産・住友商事(500株達成済み)・伊藤忠エネクスなど5大商社系を複数保有しているため、この追い風も含み益拡大に貢献しています。

そして今日の唯一の取引は、NTT(9432)の損出し(100株×2回=計200株を144.6円で売却)のみ。詳細は📚解説で述べますが、終値は146.1円まで戻したため、「もう少し待てば1.5円高く売れた」という少しの後悔も残る一日となりました。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 33,198,488円 +489,125円 +1.50%
日経平均 68,733.15円 -1,741.81円 -2.47%
TOPIX 4,014.98 +3.48 +0.09%

日経平均とTOPIXの差はマイナス2.56パーセントポイント——TOPIXがほぼ横ばいなのに日経平均だけがマイナス2.47パーセントも下げたのは、日経平均の寄与度上位のAI半導体株(ソフトバンクG・東京エレクトロン・アドバンテスト)が集中的に売られた証拠。プライム市場全体で見れば、実は今日は「そこまで悪くない一日」だった、というのがTOPIXの数字から読み取れます。

本日の取引

本日は新規買い増しはゼロNTT(9432)の損出し売却のみを実施しました。

NTT(9432)の損出し(現売200株)

銘柄 取引 株数 単価 金額
NTT(9432) 現売 100 144.6円 14,460円
NTT(9432) 現売 100 144.6円 14,460円
合計 200 28,920円

売却前の平均取得単価は約151円なので、推定実現損は約1,280円((151-144.6)×200株)。少額とはいえ、上半期の実現益と通算するための布石として、無事に損失を確定できました。

「もう少し待てば良かった」——NTTの後悔

正直に告白すると、今日はタイミングを外しました売却時の144.6円に対して、終値は146.1円——200株×1.5円=300円分、含み評価額としては損した形に。売った直後にじわじわ戻り始めるNTTを見ながら、「今日でなくて明日にしていれば」「もう少し引き付けて売れば」という気持ちが正直あります。

ただ、損出しは「株価が上がってから売る」がセオリーとはいえ、当日中の株価変動は誰にも読めないもの。100パーセントのタイミングは実現不可能なので、「実現損の絶対額はきちんと計上できたのだから、税務戦略としては成功」と割り切ります。

なお、昨日7/1の日本製鉄の損出しは現売+現買のクロス取引で保有株数を維持しましたが、今日のNTTは現売のみで、買い戻しはしていません。理由は、NTTを最近1週間で計300株(6/25に100株、7/1に200株)積み増したばかりで、200株分の保有株数を減らすことに抵抗がなかったから。買い戻すかどうかは、明日以降の株価動向を見つつ判断します。

私の高配当株ポートフォリオ実績

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
東京海上HD(8766) 100 4,207円 7,511円 +399(+5.61%) +330,400円 3.26%
IHI(7013) 200 1,543円 2,801.5円 +128(+4.79%) +251,700円 0.82%
前澤HD(575A) 108 1,658円 1,481円 +66(+4.66%) -19,116円 2.03%
高速(7504) 20 2,071円 3,545円 +155(+4.57%) +29,480円 3.39%
ホンダ(7267) 160 1,358円 1,527円 +54.5(+3.70%) +27,040円 4.58%

上昇1位は東京海上ホールディングス(8766)がプラス5.61パーセント——メガ損保の代表格で、100株の含み益プラス330,400円・プラス78.54パーセントという驚異的な水準を維持しつつ、今日も勢いよく上昇しました。金融セクター、特に損保業界は日銀の金利上昇政策の恩恵を最も受けるセクターの一つ。

2位IHI(7013)プラス4.79パーセントは、防衛・航空エンジンの重工大手。200株で含み益プラス251,700円・プラス81.56パーセント——地政学リスクの高まりで防衛関連への評価が続いています。

3位前澤HD(575A)プラス4.66パーセントは、6/26にも購入した銘柄。108株を平均取得1,658円で保有していて、まだ含み損マイナス19,116円ですが、今日の上昇で損の幅がかなり縮小しました。

5位ホンダ(7267)プラス3.70パーセントは自動車大手。160株を平均1,358円で保有、含み益プラス27,040円・プラス12.44パーセント——AI半導体一極相場の反動で、自動車株にも見直し買いが継続しています。

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
PILLAR(6490) 5 3,325円 10,330円 -950(-8.42%) +35,025円 1.82%
ツガミ(6101) 2 3,115円 7,810円 -370(-4.52%) +9,390円 1.25%
フジミインコーポレーテッド(5384) 30 1,905円 4,455円 -165(-3.57%) +76,500円 1.73%
NGK(5333) 20 1,976円 7,392円 -268(-3.50%) +108,320円 1.43%
トーカロ(3433) 30 1,619円 3,275円 -115(-3.39%) +49,680円 2.63%

下落TOP5は5銘柄すべて半導体・素材関連というすさまじい統一感です。1位PILLAR(6490)がマイナス8.42パーセントで、半導体製造装置向けシール材の高シェア企業。それでも含み益プラス35,025円・プラス210.68パーセントという驚異的な水準は維持。

2位ツガミ(6101)マイナス4.52パーセントは工作機械、3位フジミインコーポレーテッド(5384)マイナス3.57パーセントは半導体研磨剤の世界トップシェア、4位NGK(5333)マイナス3.50パーセントは化学素材(自動車触媒/電池)、5位トーカロ(3433)マイナス3.39パーセントは溶射加工——すべてAI半導体テーマの中核銘柄です。

面白いのは、下落TOP5の全銘柄が含み益プラス100パーセント以上の超優良銘柄ばかりだということ。長く保有してじわじわ積み上げたポジションなので、1日マイナス3〜8パーセントの調整程度では全く動じません。PILLARのプラス210.68パーセント・NGKのプラス274.04パーセント・トーカロのプラス102.29パーセント・ツガミのプラス150.72パーセント・FUJIMIのプラス133.86パーセント——長期保有の醍醐味を体現する銘柄群です。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
33,198,488円 +10,860,051円 +48.62% +489,125円 +1.50%

含み損益率がプラス48.62パーセントに大きく回復。含み損益額は初のプラス1,086万円台に到達し、ポートフォリオの含み益が過去最高水準まで戻ってきました。

📚 初心者向けワンポイント解説:「セクターローテーション」とは

今日の相場を語る上で欠かせないキーワードが、「セクターローテーション(Sector Rotation)」です。長期投資家として理解しておくと、日々の値動きの背景が驚くほどクリアに見えてきます。

セクターローテーションとは

セクターローテーションとは、市場の資金が、業種(セクター)を渡り歩くように移動していく現象のこと。「あるセクターの株が売られ、代わりに別のセクターの株が買われる」——これが典型的な形です。

今日の相場は、まさにその典型例:

売られたセクター 買われたセクター
AI半導体・素材 保険・銀行・商社
グロース株(値嵩) バリュー株(大型)
東京エレクトロン・アドバンテスト 東京海上HD・トヨタ・ホンダ

短期の資金は「AI半導体一極」から「大型バリュー」へ、一斉に移動した——という景色です。

なぜセクターローテーションが起こるのか

セクターローテーションが起こる主な要因は、以下の3つです。

  1. 相対的なバリュエーション: あるセクターが買われすぎ(PER・PBRが割高)、別のセクターが売られすぎ(PER・PBRが割安)になると、資金が割安側に流れる
  2. 金利・為替の変化: 金利上昇で銀行株が買われ、円安でグロース株が売られる、といった連動
  3. 経済サイクル: 景気拡大期には景気敏感株(素材・機械)、景気減速期にはディフェンシブ株(食品・電力)、と局面で選好が変わる

今日の場合は、「AI半導体株のバリュエーションが伸びすぎた反動」と、「日銀の追加利上げ観測でメガバンク・保険株が買われた」という要因が重なった結果と見ています。

セクターローテーションを長期投資に活かす3つのポイント

セクターローテーションは「予測」するのではなく、「受け入れる」のがコツです。ローテーションを長期投資に活かすため、わたしが意識している3つのポイントを紹介します。

① 業種分散を必ずする

セクターローテーションは「どのセクターが今日買われるか」を事前に読むのはほぼ不可能。ゆえに、複数のセクターに分散して保有することで、どのローテーションが来ても取りこぼしを最小化できます。わたしのポートフォリオは、金融・商社・素材・自動車・通信・不動産・食品・機械など8以上のセクターに分散しており、これが今日のような大逆転日に効果を発揮しました。

② 極端に売られたセクターは押し目買いのチャンス

今日の下落TOP5(PILLAR・ツガミ・FUJIMI・NGK・トーカロ)は、いずれも「AI半導体テーマの中核」銘柄。今日のような日は「AI半導体を安く仕込むチャンス」にもなります。長く保有していれば、次のローテーションでまた買われる日が必ず来ます。

③ セクターの偏り(バリュー集中/グロース集中)は覚悟の上で

「バリュー集中」ポートフォリオは、AI半導体一極相場では置いていかれるが、セクターローテーションが起きた瞬間に強い——という特性を持ちます。逆に「グロース集中」ポートフォリオは、AI半導体相場では強いが、ローテーションでは弱い。「自分がどちらに寄せるか、寄せないか」の設計を最初にしておくことが、日々の値動きに振り回されない鍵です。

💡 今週の相場から学ぶ: 6/23〜7/2の8営業日で、わたしのポートフォリオの対日経平均の差は -4.79ppt(6/25)→+4.54ppt(6/26)→+0.11ppt(6/29)→-1.11ppt(6/30)→-0.91ppt(7/1)→+3.97ppt(7/2)——極端な振れ幅が続きました。これがセクターローテーションの現実で、「1日単位の勝ち負けに一喜一憂しない」ことの重要性を改めて実感します。

今日の相場から見る「バリュー集中」の強み

今日のポートフォリオがプラス1.50パーセントで日経平均をアウトパフォームできたのは、わたしのポートフォリオが「大型バリュー中心」だからです。上昇TOP5にランクインした東京海上HD(100株×平均4,207円)・IHI(200株×平均1,543円)・ホンダ(160株×平均1,358円)は、いずれもわたしのポートフォリオでも大きなポジションを持つ主力銘柄——長く積み上げてきた甲斐がありました。

配当情報

7月2日は配当の入金はありませんでした。

なお、6月中の3月期決算配当のピークは概ね終了したと考えられます。今週4営業日(6/25〜6/30)だけで61銘柄・税引き後合計83,510円という大型入金があり、3月期決算配当としては歴代最大規模の受取月となりました。近日中に3月期決算配当の全体集計記事も公開予定です。

明日以降の注目ポイント

  • 7/3(金)の続落/反発。今日の日経平均マイナス2.47パーセントの反動で反発するか、それともAI半導体売りが継続するか
  • NTT(9432)の株価動向。今日146.1円まで戻したが、明日以降さらに上昇するか、押し目を作るか。買い戻しのタイミングを見極める
  • AI半導体株(ソフトバンクG・東京エレクトロン・アドバンテスト)の下落幅と反発余地。今日の売りが調整の入口か、本格的な高値売りか
  • メガバンク・保険株の続伸。日銀利上げ観測が背景にあるので、来週も強い可能性
  • バローHD(9956)の需給イベント。公募増資の発行価格決定日(7/8〜7/13)がいよいよ来週。売り圧力vs増配材料のバランスに要注意
  • **米雇用統計(7/4金)**。米国は独立記念日で市場休場ですが、指標としては注目

まとめ

日経平均がマイナス1,741.81円・マイナス2.47パーセントの急落で68,733円台——先週の乱高下を彷彿とさせる大幅な下落となりました。TOPIXはプラス0.09パーセントでほぼ横ばい、日経平均との差はマイナス2.56パーセントポイント——今週は連日「日経平均だけが激しく動く」日が続き、株価加重指数の偏りが極端に表面化した週になりました。

7/2
日経平均 -2.47%
TOPIX +0.09%
わたしのポートフォリオ +1.50%

わたしのポートフォリオはプラス1.50パーセント・プラス489,125円の大幅上昇——日経平均をプラス3.97パーセントポイントでアウトパフォーム、TOPIXもプラス1.41パーセントポイントで上回り、含み損益額は初のプラス1,086万円台に突入しました。「AI半導体一極相場が崩れた瞬間、バリュー集中ポートフォリオが真価を発揮する」——先週金曜6/26に続く典型日となりました。

上昇TOP5は東京海上HD(プラス5.61パーセント)・IHI(プラス4.79パーセント)・前澤HD(プラス4.66パーセント)・高速(プラス4.57パーセント)・ホンダ(プラス3.70パーセント)——保険・防衛・鉄鋼・自動車という「典型的なオールドエコノミー」が並びました。加えてバフェット氏率いる米バークシャー・ハサウェイが三井物産・丸紅の保有比率を10パーセント超まで買い増したとの報道が、日本のバリュー・商社株全体への追い風となり、5大商社系を複数保有するわたしのポートフォリオにも波及効果がありました。

下落TOP5はPILLAR(マイナス8.42パーセント)・ツガミ(マイナス4.52パーセント)・フジミインコーポレーテッド(マイナス3.57パーセント)・NGK(マイナス3.50パーセント)・トーカロ(マイナス3.39パーセント)——5銘柄すべて半導体・素材関連という徹底したセクターローテーションの姿。ただし全銘柄が含み益プラス100パーセント以上なので、長期保有の観点では全く動じるレベルではありません。

今日の取引はNTT(9432)の損出し200株のみ平均取得151円→売却144.6円で実現損約1,280円を確定、上半期の実現益との通算材料になりました。ただ終値は146.1円まで戻したので、「もう少し引き付ければ良かった」という小さな後悔も。とはいえ、当日の株価の完璧なタイミングは誰にも読めないので、税務戦略としては成功と割り切ります。

来週からバローHD(9956)の公募増資に関わる需給イベントが本格化し、AI半導体株の反発有無も気になるところ。短期の指数動向に振り回されず、業種分散されたポートフォリオを淡々と維持する——その基本方針を、明日以降も続けていきます。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年7月1日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|下半期スタート、日本製鉄で「損出し」実施、16銘柄合計128,987円を仕込み(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日7月1日(水)は2026年下半期の初日。東京株式市場は、日経平均がプラス412.64円・プラス0.59パーセントの70,474.96円、TOPIXがプラス16.74・プラス0.42パーセントの4,011.50と、AI半導体株の続伸を背景にそろって続伸しました。米国市場が独立記念日(7/4)前のリスクオン地合いで、ドル円もやや円安に振れたことも追い風です。

ところが、わたしのポートフォリオはマイナス0.32パーセント・マイナス105,676円——日経平均をマイナス0.91パーセントポイントでアンダーパフォーム、TOPIXもマイナス0.74パーセントポイントで下回りました。下落TOPはバローHD(9956)がマイナス13.99パーセント——昨日6/30の取引終了後に4件の適時開示(公募増資+第三者割当+株式分割+コーナン商事(7516)との資本業務提携)が同時に発表されたことで、発行済株式総数の約10パーセントに相当する新株発行による希薄化懸念が直撃した形です。他にもスカパーJSAT(9412)マイナス4.67パーセント、パンパシフィックHD(7532)マイナス3.57パーセント、商船三井(9104)マイナス3.49パーセントと、内需・海運系が売られました。

そんな中で今日の最大の戦術的トピックは、日本製鉄(5401)で「損出し(そんだし)」のクロス取引を実施したこと。100株を533円で売却して意図的に損失を実現、直後に100株を532円で買い戻し——保有株数はほぼ変わらないのに、税務上の損失を確定させて、他の実現益と通算する準備を整えました。NTT(9432)も同じ損出しを検討しましたが、こちらは午前中の値動きが弱かったため見送り、代わりに200株を142.8円で純粋な買い増しに切り替えました。

そして下半期初日らしく、本日は16銘柄合計128,987円という今週最大の仕込み。安藤ハザマ・東鉄工業・ライト工業・ビックカメラ・ライオン事務器・合同製鐵・前澤HD・オカダアイヨン・FPG・全国保証・パンパシフィックHD・SBI・東京建物・商船三井・NTT・バローHDと、業種を横断した大規模な分散買い増しになりました。特にNTT 200株×142.8円=28,560円が本日最大の買い玉。今日のバローHD下落TOP1(マイナス13.99パーセント)も、終値3,350円で2株を仕込んでいる、まさに教科書通りの押し目買いです。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 32,737,923円 -105,676円 -0.32%
日経平均 70,474.96円 +412.64円 +0.59%
TOPIX 4,011.50 +16.74 +0.42%

日経平均とTOPIXの差はプラス0.17パーセントポイントで、今日は指数のねじれはほぼなし。純粋にAI半導体株と一部のグロース株が続伸した形です。それでもわたしのポートフォリオがマイナスなのは、バローHDの決算失望売りという個別要因が大きいと分析しています。

本日の購入銘柄

本日は下半期スタートの日として、16銘柄合計128,987円を分散買い増し。加えて日本製鉄(5401)で「損出しクロス取引(現売100株@533円+現買100株@532円)」を実施。

純粋な新規/買い増し(16銘柄)

銘柄(コード) 約定株数 約定単価 約定金額 平均取得単価
安藤ハザマ(1719) 4 1,769.5円 7,078円 1,787円
東鉄工業(1835) 2 4,200円 8,400円 4,272円
ライト工業(1926) 2 4,070円 8,140円 2,834円
ビックカメラ(3048) 4 1,606円 6,424円 1,613円
ライオン事務器(423A) 10 301円 3,010円 318円
合同製鐵(5410) 2 2,545円 5,090円 3,267円
前澤HD(575A) 4 1,415円 5,660円 1,658円
オカダアイヨン(6294) 4 1,992円 7,968円 2,094円
FPG(7148) 4 1,531円 6,124円 1,932円
全国保証(7164) 2 3,022円 6,044円 3,026円
パンパシフィックHD(7532) 10 793.6円 7,936円 867円
SBI(8473) 2 2,662.5円 5,325円 1,735円
東京建物(8804) 2 3,233円 6,466円 3,532円
商船三井(9104) 2 5,031円 10,062円 4,999円
NTT(9432) 200 142.8円 28,560円 151円
バローHD(9956) 2 3,350円 6,700円 2,616円
合計 128,987円

損出しクロス取引(日本製鉄・5401)

銘柄(コード) 取引 株数 単価 金額
日本製鉄(5401) 現売 100 533円 53,300円
日本製鉄(5401) 現買 100 532円 53,200円

保有株数は実質変わらず(現売100株→現買100株で相殺)、税務上の含み損を確定損に転換することが目的。詳細は後述の📚解説で。

今日のNTT(9432)が本日最大の買い玉

NTT(9432)を200株・142.8円で28,560円分——本日最大の買い玉になりました。6/25にも100株×143.6円=14,360円で仕込んでいるので、直近1週間で計300株を積み増したことになります。株式分割で1株143円台まで下がったNTTは、少額から積み上げやすく、配当利回りも3〜4パーセント台と安定。わたしのポートフォリオの通信ディフェンシブの中核として、これからも押し目でコツコツ拾っていく方針です。

下落TOP1のバローHD(9956)を押し目買い(適時開示4件同時発表による希薄化ショック)

本日の下落TOP1バローHD(9956)マイナス13.99パーセント——昨日6/30(火)取引終了後に4件の適時開示が同時発表され、その中の公募増資+第三者割当による約540万株の新株発行(発行済株式総数の約10パーセント相当)が最大の下落要因となりました。わたしはこの希薄化ショックのタイミングで2株を3,350円(終値ぴったり)で仕込み。既存の10株(平均2,469円相当)と合わせて12株保有・新しい平均取得2,616円となりました。

バローHDの4件の適時開示(2026年6月30日発表):

  1. 公募増資 4,694,600株(発行済53,987,499株の約8.7パーセント、大和証券が全株買取引受)
  2. 第三者割当 704,100株(オーバーアロットメント関連、大和証券宛て、払込期日8/13)
  3. 1株→2株の株式分割(基準日9/30、効力発生日10/1)
  4. 配当予想の増配(年間76円→80円、分割前換算、前期比プラス6円)
  5. 株主優待の変更(分割後の株数対応、100株以上200株未満への新設)
  6. コーナン商事(7516)との資本業務提携(相互に約30億円の株式取得、アレンザHD共同運営)

わたしの判断: 短期的には発行済株式総数が約1割増える希薄化ショックが売り材料ですが、中長期では:

  • 調達資金の使途が明確(関東エリアの本羽田店・本牧店など新規出店、ドラッグストア・ホームセンター事業拡大、食品工場設備投資に約181億円)
  • 累進配当継続方針の中で増配発表(過去3年で65円→68円→74円→80円と着実に増配)
  • DOE(株主資本配当率)2パーセント下限の株主還元方針を明示
  • コーナン商事とのシナジー(PB相互供給、関東・関西圏の共同出店)
  • 株式分割で流動性向上・優待新設で個人株主層拡大

——これらのポジティブ材料も同時に発表されていることから、短期の希薄化ショックによる下落は「長期投資家にとっての押し目買いチャンス」と判断して2株を仕込みました。発行価格決定は7/8〜7/13、払込期日は7/15〜7/21なので、来週以降の株価動向はしばらく需給主導になりそうです。

NTTの損出しは見送り

「NTTも損出ししようと思ったが、上がってこなかったので売らなかった」——損出しは「株価が上がってから売却して損を確定させる」のがセオリー(そうしないと単に安値で売って高値で買い戻す=マイナスクロスになる)。今日のNTTは寄り付きから軟調で反発しなかったため、損出しではなく純粋な買い増しに戦術変更。ここのしなやかな判断が、長期投資家としてのプチ・スキルです。

私の高配当株ポートフォリオ実績

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
バローHD(9956) 12 2,616円 3,350円 -545(-13.99%) +8,808円 2.39%
スカパーJSAT(9412) 100 661円 2,552円 -125(-4.67%) +189,100円 1.88%
パンパシフィックHD(7532) 90 867円 793.6円 -29.4(-3.57%) -6,606円 1.07%
商船三井(9104) 6 4,999円 5,031円 -182(-3.49%) +192円 4.07%
日本ゼオン(4205) 20 1,679円 2,276.5円 -78.5(-3.33%) +11,950円 3.47%

本日下落TOP1のバローHD(9956)マイナス13.99パーセントは、中部地盤のスーパーマーケット中堅。昨日6/30取引終了後の適時開示4件同時発表(公募増資+第三者割当で発行済株式総数の約10パーセント相当の希薄化+株式分割+コーナン商事(7516)との資本業務提携)による希薄化ショックが直撃した形。ただし同時に配当予想は年間76円→80円に増配、株式分割(1株→2株)、株主優待の変更(100株未満対応)、コーナン商事とのシナジー(PB相互供給・共同出店)というポジティブ材料もセットで発表されており、中長期の企業価値向上を狙ったパッケージと評価しています。それでも平均取得2,616円に対して終値3,350円、含み益プラス8,808円・プラス28.06パーセントは維持。今日拾った2株分は含み損寄りですが、既存のクッションで全体はプラスです。

2位スカパーJSAT(9412)マイナス4.67パーセントは、SpaceX上場以降の換金売りが継続。それでも含み益プラス189,100円・プラス286.08パーセントと超絶リターンは維持。

3位パンパシフィックHD(7532)マイナス3.57パーセントは、ドン・キホーテ運営の小売り大手。平均取得867円・終値793.6円で唯一の含み損マイナス6,606円——本日10株買い増ししたばかりですが、押し目買いのタイミングとしては悪くありません。

4位商船三井(9104)マイナス3.49パーセントも、本日2株買い増しした銘柄。海運3社の一角として、原油・地政学リスクに敏感な景気敏感バリューです。

5位日本ゼオン(4205)マイナス3.33パーセントは、化学素材の大手。

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
日本高純度化学(4973) 10 4,837円 5,650円 +380(+7.21%) +8,130円 4.07%
信越ポリマー(7970) 14 2,055円 2,540円 +139(+5.79%) +6,790円 2.44%
大同メタル工業(7245) 20 910円 1,771円 +95(+5.67%) +17,220円 2.03%
PILLAR(6490) 5 3,325円 11,280円 +510(+4.74%) +39,775円 1.67%
三井倉庫HD(9302) 60 1,165円 3,541円 +157(+4.64%) +142,560円 1.41%

本日の上昇1位は日本高純度化学(4973)がプラス7.21パーセント——AI半導体の素材関連の代表格で、6/30には下落TOP3(マイナス3.83パーセント)だったのが今日は一気に反発、まさに「行って来い」の逆パターン。

2位信越ポリマー(7970)プラス5.79パーセント、3位大同メタル(7245)プラス5.67パーセント——化学素材と自動車部品の中堅で、こちらもバリュー寄りの銘柄が続伸。

4位PILLAR(6490)プラス4.74パーセントは、半導体製造装置向けシール材の高シェア企業。5株だけ保有で含み益プラス39,775円・プラス239.25パーセント——長く持ち続けた成果が結晶化した銘柄です。

5位三井倉庫HD(9302)プラス4.64パーセントは、物流倉庫大手。60株で含み益プラス142,560円・プラス203.75パーセントという、こちらも屈指の含み益ゲインを持つ銘柄です。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
32,737,923円 +10,369,286円 +46.36% -105,676円 -0.32%

含み損益率はプラス46.36パーセント。昨日6/30(プラス47.07%)からは若干低下。含み損益額はプラス1,036万円を維持。

📚 初心者向けワンポイント解説:「損出し(そんだし)」「クロス取引」とは

今日わたしが日本製鉄(5401)で実施した「損出し(クロス取引)」——聞き慣れない言葉かもしれませんが、特定口座で株式投資をする人が「知っておくと得をする」節税技の一つです。

損出しとは何か

損出しとは、含み損を抱えている保有株を意図的に売却して、税務上の「実現損」に転換する行為のこと。**含み損は税金の計算対象にならないが、確定した売却損は、他の実現益と相殺できる(=通算できる)**というルールを利用します。

たとえば、こんなケースを想像してください:

状況 内容
保有Aの含み益 100万円(未実現)
保有Aの一部売却 50万円分売却して50万円の実現益が発生
保有Bの含み損 マイナス30万円(未実現)

このままだと、Aの実現益50万円に対して税金(20.315パーセント)=約10.2万円を払う必要があります。

しかし、Bを一度売却して30万円の実現損に転換しておけば:

状況 内容
Aの実現益 +50万円
Bの実現損 -30万円(損出し実施)
通算後の課税対象 +20万円
税金 約4.1万円(元の10.2万円から6.1万円節税)

節税効果は約6万円——これが損出しの威力です。

クロス取引とは

クロス取引とは、同じ銘柄を売却と同時(またはほぼ同時)に買い戻す取引のこと。損出しではよく使われる手法で、「株価を変えずに、税務処理だけ切り替える」目的で使います。

わたしの今日の日本製鉄のケース:

取引 株数 単価 金額
現売 100株 533円 53,300円
現買 100株 532円 53,200円
  • 売却で実現損を確定(平均取得単価より安く売る=損失計上)
  • 買い戻しで保有株数はほぼ変わらず
  • 平均取得単価だけが売却前の高値から新しい買値(532円)に下がる

結果として、税務上は損失を計上しつつ、実体としては保有継続——という「一石二鳥」の状態が実現できます。

損出しのタイミング

損出しは「株価が上がったタイミング」で売却するのがコツ。理由は、あまりに安値で売却すると、買い戻す時の値段も同水準になり、実質的なメリットが小さくなるから。今日のわたしのNTT(9432)の判断もこれで、「NTTは午前中の値動きが弱かったので損出しは見送り、代わりに純粋な買い増しに切り替えた」というのはこのセオリーに沿っています。

損出しの注意点

損出しには、以下の3つのリスク・制約があります。

  1. 同日中の売買は損出しにならない可能性: 特定口座での取得単価の計算方法(移動平均法)により、同日中に売買した場合、実現損が計算上ほぼゼロになることも。原則として、売却の翌営業日以降に買い戻すのが安全。ただし証券会社によっては同日OKのケースもあり、要確認。
  2. 手数料コスト: 売買手数料が2回分かかる(ネット証券なら国内現物は無料が多いので影響は小さいが、取引所税・スプレッドはある)
  3. 株価変動リスク: 売却後に株価が急騰すると、同じ株数を買い戻せなくなる/高値で買い戻す羽目に

わたしの下半期の税務戦略

上半期(1〜6月)で実現した益と損を、下半期に入る今この時点で確認し、必要な損出しを実施する——というのは、長期投資家として毎年恒例のタスクです。特にわたしは特定口座(源泉徴収あり)なので、実現益は自動的に源泉徴収され、確定申告不要ですが、それでも通算した結果、税金を還付してもらえるメリットは大きい。

12月の年末に一気にやる人が多いですが、上半期・下半期の区切りで一度チェックしておくと、余裕をもって判断できるのがメリットです。今日の日本製鉄の損出しは、そんな下半期スタートの節目のアクションとして実施したものです。

配当情報

7月1日は配当の入金はありませんでした。
3月期決算企業の配当入金は一旦昨日で終わったかと思います。
明日以降のどこかで2026年3月期の決算による配当収入についてまとめたいと思います。

明日以降の注目ポイント

  • 7/2(木)以降のAI半導体株の続伸有無。今日の勢いが続くのか、利益確定売りに押されるのか
  • バローHD(9956)の続落/リバウンド。公募増資の発行価格決定日(7/8〜7/13)、払込期日(7/15〜7/21)、コーナン商事による株式取得日(7/10)、バローHDによるコーナン商事株式取得日(7/16)、第三者割当払込期日(8/13)といった需給イベントが目白押しなので、7月中は需給主導の値動きに要注意
  • NTT(9432)の値動き。損出しを見送った銘柄が来週以降に上昇するようなら、それはそれで買い増しの成功
  • 米雇用統計(7/4金)。日本市場は開いているが、米長期金利の反応が翌週の日本株を左右
  • 3月期配当の入金継続。7月に入っても大型入金が続く見込み
  • 住友商事(8053)の分割後500株保有としての配当。次回の配当タイミングを注視

まとめ

2026年下半期の初日——日経平均はプラス0.59パーセントの70,474.96円、TOPIXはプラス0.42パーセントの4,011.50と、AI半導体株の続伸を追い風にそろって続伸しました。

7/1
日経平均 +0.59%
TOPIX +0.42%
わたしのポートフォリオ -0.32%

ところが、わたしのポートフォリオはマイナス0.32パーセント・マイナス105,676円と、両指数をアンダーパフォーム。原因はバローHD(マイナス13.99パーセント、公募増資+第三者割当で発行済株式総数の約10パーセント相当の希薄化ショック)を筆頭に、スカパーJSAT・パンパシフィックHD・商船三井・日本ゼオンといったバリュー・内需系の銘柄が下落TOP5に並んだことです。

今日の最大の戦術的トピックは、日本製鉄(5401)で「損出し(クロス取引)」を実施したこと。100株を533円で売却して意図的に含み損を実現、直後に100株を532円で買い戻すことで、保有株数はほぼ変わらず税務上の損失だけを確定——下半期スタートの節目として、通算節税の準備を整えました。NTT(9432)も損出しを検討しましたが、午前中の値動きが弱かったため見送り、代わりに200株を142.8円で純粋な買い増しに戦術変更しています。

そして下半期初日らしく、本日は16銘柄合計128,987円という今週最大の仕込み。特にNTT 200株×142.8円=28,560円が本日最大の買い玉バローHD(下落TOP1)も終値3,350円で2株、まさに教科書通りの押し目買いを実行できました。

上昇側では、**日本高純度化学(プラス7.21パーセント)・信越ポリマー(プラス5.79パーセント)・大同メタル(プラス5.67パーセント)・PILLAR(プラス4.74パーセント)・三井倉庫HD(プラス4.64パーセント)**と、化学・素材・物流などの銘柄がプラス。長く保有してきた高含み益銘柄(PILLARプラス239.25パーセント、三井倉庫HDプラス203.75パーセント)が今日も存在感を発揮しました。

下半期スタートは「戦術的な損出しと、戦略的な仕込み」の両輪でスタート——短期の指数比較に振り回されず、税務も含めた総合的なポートフォリオ運用を、明日以降も淡々と続けていきます。


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免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

【2026年6月30日】エンジニアの高配当株ポートフォリオ記録|上半期最終日、日経平均70,062円回復、住友商事(8053)が分割後500株達成(vs 日経平均・TOPIX)

今日のサマリー

今日6月30日(火)は2026年上半期の最終取引日。東京株式市場は、日経平均がプラス594.21円・プラス0.86パーセントの70,062.32円で3営業日ぶりに7万円台を回復、TOPIXもプラス12.76・プラス0.32パーセントの3,994.76と、半期末特有のドレッシング買い(機関投資家が運用成績を良く見せるために期末に株を買い上げる動き)が入った穏やかな上昇の一日となりました。

ところが、わたしのポートフォリオはマイナス0.25パーセント・マイナス82,242円——日経平均をマイナス1.11パーセントポイントでアンダーパフォーム、TOPIXもマイナス0.57パーセントポイントで下回りました。原因は明確で、昨日6/29の上昇TOP1だった沖電気工業(6703)が今日マイナス7.17パーセント・上昇TOP2だった東京きらぼしFG(7173)がマイナス4.61パーセント——昨日の主役がそろって「行って来い」の急落となり、ポートフォリオ全体を押し下げました。

そんな中で今日の最大のハイライトは、住友商事(8053)が4分割後の1,549円で4株購入、ついに目標の分割後500株(分割前125株相当)に到達したこと。6/26に1株買い忘れて124株(分割後496株)で確定してしまい悔やんでいましたが、4営業日後の今日、分割後の価格で4株を追加して無事500株を達成できました。

そして、3月期決算の配当もまだまだ続きます。東京海上HD 100株・税引き後8,966円、リコーリース 100株・7,571円、大林組 34株・1,275円、NGK 20株・670円、キャリアリンク 3株・287円——5銘柄合計・税引き後18,769円が入金されました。これで今週4営業日累計で61銘柄・税引き後83,510円の配当キャッシュが積み上がったことになります。

主要指数とポートフォリオの比較

指標 終値 前日比 騰落率
私のポートフォリオ 32,711,823円 -82,242円 -0.25%
日経平均 70,062.32円 +594.21円 +0.86%
TOPIX 3,994.76 +12.76 +0.32%

日経平均が再び7万円台に乗せたものの、TOPIXとの差はプラス0.54ppt——先週金曜のマイナス2.83ppt、月曜のプラス0.32pptと並べると、今週は「日経平均だけが大きく動く」極端なねじれが目立つ週でした。

本日の購入銘柄

本日は11銘柄合計73,271円を分散買い増し。特筆すべきは住友商事(8053)の500株達成で、その他にも先週末から連日のナンピン買いの継続(日本製鉄・ツムラ・栗本鐵工所・GMOFHD・前澤給装工業など)が中心の構成です。

銘柄(コード) 約定株数 約定単価 約定金額 平均取得単価
大末建設(1814) 2 3,280円 6,560円 3,557円
東鉄工業(1835) 2 4,215円 8,430円 4,290円
アサヒグループHD(2502) 4 1,548円 6,192円 1,608円
ビックカメラ(3048) 4 1,653円 6,612円 1,614円
ツムラ(4540) 2 3,719円 7,438円 3,799円
日本製鉄(5401) 10 536.1円 5,361円 573円
合同製鐵(5410) 2 2,577円 5,154円 3,309円
栗本鐵工所(5602) 4 1,376円 5,504円 1,503円
前澤給装工業(6485) 4 1,496円 5,984円 1,548円
GMOFHD(7177) 10 984円 9,840円 995円
住友商事(8053) 4 1,549円 6,196円 756円
合計 73,271円

住友商事(8053)が分割後500株達成!

今日の最大のニュースは、住友商事(8053)を分割後の1,549円で4株購入、保有株数が496株→500株となり、目標達成したこと。4株×1,549円=6,196円——分割前換算では「1株6,196円相当」に当たる金額です。

時系列で整理すると:

日付 イベント 株数
6/25まで 分割前で各タイミング買い増し 122株(分割前)
6/25 6,130円で2株追加 124株(分割前)
6/26 1株買い忘れ、権利付き最終日終了 124株(分割前) ← この時点で500株未達確定
6/27〜29 株式4分割、保有株数が4倍に 496株(分割後)
6/30 分割後1,549円で4株追加 500株(分割後)達成!

長期投資家として、節目の「キリのいい株数」を達成するのは精神的にとても気持ちが良いものです。500株という単位は、議決権・株主優待・配当の管理の上でも区切りやすく、これからも長く保有していくモチベーションになります。

その他10銘柄

その他10銘柄は、先週末からの連日ナンピン買いの継続と、新規銘柄の打診買いを組み合わせています。

  • 大末建設(1814)・東鉄工業(1835): ゼネコン2銘柄。東鉄工業は6/26の配当受領銘柄でもある(税引き後128円)
  • アサヒグループHD(2502): 飲料・食品最大手のディフェンシブ銘柄
  • ビックカメラ(3048): 家電量販店、配当利回り中程度
  • ツムラ(4540): 6/25・6/29に続く連続買い増し、漢方の最大手
  • 日本製鉄(5401)・合同製鐵(5410): 鉄鋼2銘柄、AI半導体の反動でバリュー回帰の典型例
  • 栗本鐵工所(5602)・前澤給装工業(6485): 水道・インフラ系、6/29にも栗本鐵を購入済み
  • GMOFHD(7177): 6/26に続く連続買い増し、相場のボラティリティが追い風

業種分散はゼネコン/インフラ・素材・鉄鋼・食品・家電・医薬品・金融と幅広く、「派手さはないが配当と業績が安定している銘柄」を継続して積み増す基本戦略は変わりません。

私の高配当株ポートフォリオ実績

下落TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
沖電気工業(6703) 5 2,058円 3,495円 -270(-7.17%) +7,185円 1.86%
東京きらぼしFG(7173) 80 237円 1,800円 -87(-4.61%) +125,040円 1.67%
日本高純度化学(4973) 10 4,837円 5,270円 -210(-3.83%) +4,330円 4.36%
大同メタル工業(7245) 20 910円 1,676円 -51(-2.95%) +15,320円 2.15%
日本紙パルプ商事(8032) 120 602円 1,068円 -30(-2.73%) +55,920円 3.37%

今日の下落TOP1-2が、昨日6/29の上昇TOP1-2と完全に同じ顔ぶれだったのが今日最大の特徴です。

銘柄 6/29 6/30 2日トータル
沖電気工業(6703) +5.25%(?) -7.17% マイナス約2%
東京きらぼしFG(7173) +5.07% -4.61% プラス約0.2%

ちなみにOKIの動きは6/25のプラス9.99パーセント(ほぼストップ高)から、6/30のマイナス7.17パーセントまで含めて見ると、5営業日で完全に「行って来い」してしまった、ジェットコースターのような値動きでした。短期で熱しやすい値動きの銘柄は、戻り売り・押し目買いを繰り返しながら、結局元の位置に戻る——というのは長期投資家としてよく経験する現象です。

下落TOP3の日本高純度化学(4973)もマイナス3.83パーセントで、こちらは半導体素材で「6月期決算の権利落ち」の影響を引きずっている形。日本紙パルプ商事(8032)もマイナス2.73パーセントは、昨日税引き後1,913円の配当を受け取ったばかりの銘柄で、配当落ちの遅効的な調整かもしれません。

上昇TOP5

銘柄(コード) 保有数 平均取得単価 終値 前日比(%) 評価損益 配当利回り
楽天グループ(4755) 100 752円 753.4円 +38.9(+5.44%) +140円 0.00%
ツガミ(6101) 2 3,115円 8,030円 +410(+5.38%) +9,830円 1.22%
スカパーJSAT(9412) 100 661円 2,677円 +84(+3.24%) +201,600円 1.79%
サンセイランディック(3277) 200 473円 651円 +19(+3.01%) +35,600円 3.92%
アドソル日進(3837) 40 967円 1,400円 +34(+2.49%) +17,320円 3.43%

上昇1位は楽天グループ(4755)がプラス5.44パーセント——6/23(月)に100株を752円で打診買いした銘柄が、わずか1週間で含み益に転換。先日購入したばかりの銘柄が即上昇TOPに入ってくるのは、エントリーが良いタイミングだったことの証拠です。配当はゼロですが、楽天モバイル黒字化やフィンテック事業の評価で、グロース寄りの位置付けで保有。

2位ツガミ(6101)はプラス5.38パーセント——昨日下落TOP1だった工作機械の中堅が、早速戻り買い。これも「行って来い」の好例ですが、2株だけ保有で平均取得3,115円・終値8,030円・含み益プラス9,830円・プラス157.78パーセントの超優良銘柄。長く持っているとこういう銘柄が利益を引っ張ってくれます。

3位スカパーJSAT(9412)はプラス3.24パーセントで、含み益がプラス201,600円・プラス304.99パーセントの大台超え。SpaceX上場以降の換金売りの圧力を跳ね返して、今日は反発しました。

4位サンセイランディック(3277)もプラス3.01パーセントで、こちらも昨日下落TOP5入りからの戻り。不動産再生のニッチ企業として、含み益はプラス37.63パーセントと安定推移。

ポートフォリオ全体

評価額 含み損益 含み損益(%) 前日比 前日比(%)
32,711,823円 +10,470,202円 +47.07% -82,242円 -0.25%

含み損益率はプラス47.07パーセント。3日連続でプラス1,047万円超の含み益を維持しています。

📚 初心者向けワンポイント解説:「株式分割」とは

今日の最大のイベント「住友商事(8053)が4分割で、わたしの保有が496株→500株達成」にちなんで、株式分割を解説します。長期投資家としては必ず経験することになる重要な制度です。

株式分割とは

株式分割とは、1株を複数株に分割する企業のアクションのこと。「1株を4株に分割する(=4分割)」「1株を3株に分割する(=3分割)」のように比率が示されます。住友商事の今回のケースは「1株を4株に分割」で、わたしの保有も124株 × 4 = 496株になりました。

分割しても、価値は変わらない

ここで初心者の方が陥りやすい誤解が、「分割で株が増えたから儲かった!」というもの。残念ながら違います。分割前と分割後で、理論的には保有している株式の合計価値は同じです。

分割前 分割後(4分割)
株価 6,000円 1,500円
保有株数 124株 496株
評価額 744,000円 744,000円

つまり、株価が4分の1になる代わりに、株数が4倍になる——全体の経済価値は変わらないわけです。家計簿で「1万円札1枚」が「千円札10枚」に両替されたようなものです。

じゃあ、なぜ企業は株式分割するのか?

分割で価値が変わらないなら、なぜ企業はわざわざ分割するのでしょうか。理由は主に3つ。

  1. 流動性を上げる: 1株あたりの株価を下げることで、より多くの個人投資家が買いやすくなる。住友商事は分割前に6,000円台だったので、最低単元(100株)を買うのに60万円必要でしたが、分割後は15万円程度で買えるように。
  2. 投資家層の拡大: 単元価格が下がることで新規投資家が入りやすくなる。特にNISA成長投資枠を意識した企業の分割が最近増えています。
  3. 東証の「望ましい投資単位水準」(50万円未満): 東証が推奨する投資単位水準は5万円〜50万円。これを超える銘柄は分割を推奨されることがあります。

分割後に株価はどう動く?

理論上は変わらないとはいえ、実際の分割後の株価は需給で動きます。多くの場合、以下のような動きが見られます。

  • 分割発表時: 流動性向上の期待で株価が上昇しやすい
  • 権利落ち日: 株価が分割比率に応じて理論調整される(住友商事の場合、6,000円→1,500円)
  • 分割後しばらく: 新規投資家の参入で需給が良くなり、上昇傾向になることも

今日のわたしの「500株達成」の意味

わたしが住友商事を500株保有することにこだわった理由は、「キリのいい株数で長期保有したい」という心理的な区切りです。商社株はわたしのポートフォリオの中核セクターの一つで、住友商事は5大商社の中でも長く保有してきた銘柄。

達成意義 内容
配当の積み上げ 500株×1株配当(中間+期末で年間100円超)で年間配当5万円超え
議決権 株主総会で1単元(100株分割後も1単元100株)あたり1票×5単元の議決権
株主優待 商社の株主優待は限定的だが、長期保有の特典がある場合あり
心理的な節目 キリのいい株数で、長期保有のモチベーションUP

分割と配当の関係

分割しても配当の総額(1株あたり配当×株数)は変わらないのが原則。たとえば、

  • 分割前: 1株配当100円 × 124株 = 12,400円
  • 分割後: 1株配当25円 × 496株 = 12,400円

ただし、企業によっては「分割後も同水準の配当を維持する」(つまり実質的に増配する)ケースもあります。住友商事は還元強化方針なので、分割後の配当方針については、IRや決算資料を引き続き注視していきます。

配当情報

6月30日の配当情報です。今日は5銘柄・税引き後合計18,769円(税前換算約23,554円)の入金がありました。

受渡日 銘柄名 株数 受取額(税引き前) 受取額(税引き後)
2026/06/30 大林組(1802) 34 1,598円 1,275円
2026/06/30 NGK(5333) 20 840円 670円
2026/06/30 キャリアリンク(6070) 3 360円 287円
2026/06/30 リコーリース(8566) 100 9,500円 7,571円
2026/06/30 東京海上ホールディングス(8766) 100 11,250円 8,966円
合計 23,548円 18,769円

今日の主役は「東京海上HD」

東京海上ホールディングス(8766)が100株・税引き後8,966円(1株あたり112.51円配当)——本日の上昇TOP5には入らなかったものの、配当のほうではしっかりと存在感を発揮した銘柄です。6/29時点で含み益プラス304,100円・プラス72.28パーセントという驚異的なリターンを持つこの銘柄から、年間でこれだけの配当が積み上がるのは、長期保有の真骨頂です。

2番手のリコーリース(8566)も100株・税引き後7,571円(1株95円配当)——リース業界の中堅で、配当利回りが高く、長期保有に向いた銘柄です。

大林組(1802)が34株・1,275円は、6/26の上昇TOP2にも入っていた銘柄。ゼネコン大手として、堅実な配当を続けています。

今週4日累計の配当

6/25 6/26 6/29 6/30 4日累計
銘柄数 10 21 25 5 61銘柄
税引き後 6,226円 17,823円 40,692円 18,769円 83,510円

3月期決算企業の配当ピーク週で、今週だけで61銘柄・税引き後83,510円の配当キャッシュが入金されました。1ヶ月の配当としてみても圧倒的、ましてや4営業日だけでこれだけの金額——「長期高配当株投資の真髄」を改めて実感する一週間となりました。

明日以降の注目ポイント

  • 7/1(水)からの新四半期の地合い。半期末ドレッシング買いの巻き戻しで、寄り付きが弱含む可能性
  • 3月期配当の入金継続。7月に入っても断続的に大型入金が続く見込み
  • AI半導体株の動向。ソフトバンクG・東京エレクトロン・アドバンテストの値動きが日経平均を引き続き左右
  • 住友商事(8053)の分割後の値動き。500株保有達成後、引き続き配当・優待を着実に取りに行く方針
  • OKI・東京きらぼしFGのリバウンド有無。今日急落した昨日の主役が、明日また反発するか
  • 米雇用統計(7/4金)・FOMC議事要旨。米長期金利の動きが日本の金融セクターに影響

まとめ

2026年上半期最終日の東京株式市場は、日経平均がプラス0.86パーセントの70,062.32円で3営業日ぶりに7万円台を回復、TOPIXもプラス0.32パーセントの3,994.76と、半期末ドレッシング買いが入った穏やかな上昇日となりました。

6/30
日経平均 +0.86%
TOPIX +0.32%
わたしのポートフォリオ -0.25%

ところが、わたしのポートフォリオはマイナス0.25パーセント・マイナス82,242円のアンダーパフォーム。下落TOP1-2が**昨日の上昇TOP1-2と完全に同じ顔ぶれ(OKIマイナス7.17パーセント・東京きらぼしFGマイナス4.61パーセント)**——昨日の主役が今日の足を引っ張る、まさに「行って来い」の典型例でした。

そんな中、今日のメインイベントは住友商事(8053)が分割後500株達成したこと。6/26に1株買い忘れて124株(分割後496株)で確定してしまい悔やんでいましたが、本日分割後の1,549円で4株を追加して、無事500株に到達。長期投資家として、500株というキリのいい株数を達成できたのは、心理的にも大きな節目となりました。

そして、本日も11銘柄合計73,271円(住友商事含む)を分散買い増し。ゼネコン・素材・鉄鋼・食品・家電・医薬品・金融と幅広い業種を継続的に積み増し、ナンピン買い銘柄も多数。

配当のほうも5銘柄・税引き後18,769円が入金され、東京海上HD 8,966円・リコーリース 7,571円・大林組 1,275円・NGK 670円・キャリアリンク 287円と、今日も大型入金。今週4営業日累計で61銘柄・税引き後83,510円——3月期決算企業の配当ピーク週で、現金キャッシュフローが大きく積み上がった一週間となりました。

明日からは2026年下半期。短期の評価額に振り回されず、配当キャッシュフローを着実に育てる——その地味な作業を、明日も淡々と続けていきます。

上半期、大変な相場の上下動も含めて、毎日の記録を続けてこられたことに、まずは自分自身に「お疲れさま」と言いたい気持ちです。


📌 関連記事

免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。