今日のサマリー
2026年5月8日(金)の東京株式市場は、「前日の急騰の反動で小幅反落。ただし下値は堅く、高値圏は維持」という一日でした。
日経平均は前日に3,000円超上昇して最高値を更新していたため、今日は利益確定売りが優勢でした。朝方から前場にかけては一時700円近く下げる場面もありましたが、後場は好決算銘柄への買いなどで下げ渋りました。
トヨタの決算がありましたが、米国関税の影響が大きく、大幅減益でした。27年3月期も減益予想でした。
💡 米国関税の影響:トランプ政権の自動車関税により、米国向け輸出車に追加関税が課されています。トヨタのような輸出依存度が高い日本の自動車メーカーは利益を直接圧迫されます。一時的な要因とも見られますが、政策の長期化次第で来期以降にも影響が続く可能性があります。
また、本日5/8は5月SQ(ミニSQ)算出日でした(前日の記事でSQの解説を記載)。寄り付き直後の急落(一時-700円)はSQ起因の値動きが含まれていた可能性があります。
主要指数とポートフォリオの比較
| 指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 私のポートフォリオ | 31,898,035円 | -329,643円 | -1.02% |
| 日経平均 | 62,713.65円 | -120.19円 | -0.19% |
| TOPIX | 3,829.48 | -11.01 | -0.29% |
今日もAI半導体メモリ関連が強く、わたしが持っている銘柄じゃないところに資金が流入しました。
そのため、日経平均・TOPIXともに大きくアンダーパフォームしています。
本日の購入銘柄
本日は全体的に下げていたので、買いたい銘柄がたくさんありましたが、現金にも限りがあるので、少しだけ購入しました。
現金比率がだいぶ低くなってしまっていて、暴落時に買えない状態になってしまっています。
💡 現金比率とは:ポートフォリオ全体(株式評価額+現金)に占める現金の割合のこと。例えば株式3,000万円・現金300万円なら現金比率は約9%です。長期投資家にとって現金比率は「暴落時に追加投資できる弾薬」であり、市場が大きく下落したときに優良銘柄を安く仕込むための原資になります。詳細は本記事末尾の解説セクションをご参照ください。
| 銘柄(コード) | 約定株数 | 約定単価 | 平均取得単価 |
|---|---|---|---|
| 大末建設(1814) | 2 | 3,340 | 3,600 |
| DIC(4631) | 2 | 3,653 | 3,670 |
| 日本製鉄(5401) | 10 | 570.9 | 577 |
| オカダアイヨン(6294) | 4 | 2,191 | 2,264 |
| 東リ(7971) | 10 | 632 | 713 |
| 東京建物(8804) | 2 | 3,475 | 3,672 |
| イエローハット(9882) | 4 | 1,497 | 1,364 |
大末建設、DICはナンピン買いです。どちらも高配当銘柄です。
日本製鉄はいつの間にか600円を切っていたので買い増しました。今日決算発表があったJFEホールディングスの状況がよくなかったからでしょうか。USスチール関連で赤字になっていたと思いますが、持ち直すと思います。
オカダアイヨンは連続増配銘柄として有名です。下がっていた場合には購入したいです。
東リもだいぶ下げていたので買い増しました。
いつもの東京建物も買い増しました。
イエローハットはいつの間にか1,500円を切っていたので買い増しました。こちらは200株まで買い増したいです(現在192株)
昨日は、日経平均最高値を更新するような全体的に強い相場でした。
やはりああいう相場では、買い増さないほうが良い(今日のほうが安く買える)ということを学びました。
また、今日は金曜日で、おおむね週末の金曜は下げる傾向があります。
それを考えると昨日買い増すべきではなかったなと反省しています。
私の高配当株ポートフォリオ実績
下落TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本ライフライン(7575) | 6 | 1,263 | -138(-9.85%) | -846 | 4.28% |
| 東京きらぼしFG(7173) | 10 | 1,890 | -630(-5.20%) | +96,000 | 1.48% |
| 住友林業(1911) | 240 | 1,308.5 | -66.5(-4.84%) | +26,520 | 3.82% |
| 日東富士(2003) | 100 | 1,755 | -89(-4.83%) | +11,600 | 3.99% |
| リコーリース(8566) | 100 | 5,960 | -280(-4.49%) | +115,000 | 3.10% |
上昇TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| トーモク(3946) | 14 | 3,880 | +245(+6.74%) | +8,414 | 3.35% |
| スカパーJSAT(9412) | 100 | 3,690 | +205(+5.88%) | +302,900 | 1.30% |
| インフロニアHD(5076) | 14 | 2,272 | +116.5(+5.40%) | +1,512 | 4.05% |
| ツガミ(6101) | 2 | 5,460 | +230(+4.40%) | +4,690 | 1.32% |
| ムサシ(7521) | 2 | 2,920 | +120(+4.29%) | +736 | 2.60% |
ポートフォリオ全体
| 評価額 | 含み損益 | 含み損益(%) | 前日比 | 前日比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 31,898,035円 | +11,002,952円 | +52.66% | -329,643円 | -1.02% |
下げた銘柄で言うと、リコーリースは今日決算発表がありました。それほど悪くないかと思ったのですが、今期減益、配当も累進配当を宣言しましたが、今期の増配はほとんどが記念配当でした。
注目銘柄:インフロニア・ホールディングス(5076)の上方修正+大幅増配
上昇TOP5に入った インフロニア・ホールディングス(5076) は、本日(5/8)10:00に業績の上方修正と大幅増配を発表しました。発表直後から買いが集まり、+5.40%の上昇で取引を終えました。
業績予想の修正(2026年3月期)
| 指標 | 前回予想 | 今回修正 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆1,300億円 | 1兆1,250億円 | -0.4% |
| 事業利益 | 773億円 | 841億円 | +8.8% |
| 親会社所有者帰属利益 | 600億円 | 765億円 | +27.5% |
| 1株当たり当期利益 | 229円71銭 | 295円17銭 | +28.5% |
純利益が**+165億円(+27.5%)の大幅上方修正**となりました。建築・土木事業における設計変更の獲得や金融資産の評価益計上が要因です。
配当の大幅増額
| 前期実績 | 直近予想 | 今回決定 | |
|---|---|---|---|
| 期末配当 | 30円 | 62円 | 90円 |
| 年間配当 | 60円 | - | 120円(前期比2倍) |
直近予想(62円)から**+28円の増配、前期実績(60円)と比べると年間配当が倍増という大盤振る舞いです。中期経営計画『INFRONEER Medium-term Vision 2027』では「配当性向40%以上、下限配当60円**」を還元方針に掲げており、累進配当のスタンスが明確になっています。
本日の終値2,272円ベースで計算すると、**実質配当利回りは5.28%**(120円 ÷ 2,272円)と驚異的な水準。私のポートフォリオでは数少ない「決算で報われた」銘柄で、長期保有のモチベーションになります。
一方で、子会社をめぐるネガティブ報道にも注意
ただし、インフロニアHDについては前日5/7の16:00(引け後)に 子会社の前田建設工業の職員が、八代市発注工事に関して八代市議会議員に対し不正に金銭の提供を行った疑いがある旨の一部報道 に関するIRが出されました。同社からは「捜査機関による捜査に全面的に協力する」「現時点でのコメントは差し控える」とのコメントが公表されています。
つまり今日のインフロニアHDの値動きは、前日引け後のネガティブ材料(不祥事報道への対応)と、本日10:00のポジティブ材料(上方修正+増配)が交錯した結果ということになります。最終的に+5.40%まで上昇したことを考えると、市場は ファンダメンタルズの好転(増配・上方修正)を、不祥事疑惑の不透明感より重く評価 したと見られます。
開示タイミングから読み取れること
ここで興味深いのは、インフロニアHDの本決算発表は来週5/13に予定されていることです。通常、業績の上方修正や増配は本決算と同じタイミングで発表されることが多いですが、今回は本決算を5営業日も前倒しして、5/8朝に発表しています。
直前の5/7引け後に不祥事報道のIRが出ていることを踏まえると、「翌営業日の寄り付きで売り込まれるのを防ぐため、好材料を前倒しで発表した」可能性が考えられます。これは典型的なIRダメージコントロールの手法で、企業として株主の動揺を最小限にしたい意図が読み取れます。
もちろん公式にそう発表されたわけではなく、あくまで開示タイミングからの推測です。ただ、こういった「発表タイミング」を読むことは、投資家として企業のIR姿勢を見極める上で重要です。インフロニアHDの場合、結果として株価は+5.40%上昇しており、IR的には成功したケースと言えそうです。
💡 覚えておきたいポイント:適時開示の内容だけでなく「タイミング」にも意味があることが多いです。本決算前の上方修正・増配、ネガティブニュース後の好材料発表、金曜引け後のサプライズ発表など、開示の時期を読み解く目を養うと、企業の本当の状況が見えやすくなります。
投資家としてのスタンス
現時点では不祥事疑惑は「疑い」の段階で確定情報ではありません。捜査の進展次第では業績や株価への影響も否定できないため、長期保有を続ける投資家としては今後の続報も注視が必要です。
特に来週5/13の本決算発表時には、経営陣からの説明(質疑応答含む)でこの問題に触れられるかが大きな注目ポイントになります。
私としては、上方修正・増配の事業ファンダメンタルズを評価し、当面はホールド継続の方針です。ただし、不祥事の全容が明らかになった段階で改めて判断したいと思います。
📚 初心者向けワンポイント解説:「現金比率(キャッシュポジション)」とは
現金比率(キャッシュポジション) とは、自分の投資ポートフォリオ全体に占める現金(待機資金)の割合のこと。長期投資家にとって、これは単なる「使い残し」ではなく、戦略的に保持すべき資産です。
なぜ現金比率が重要なのか
長期で高配当株投資をしていると、「相場全体が下落して、優良銘柄が割安になる瞬間」が必ず訪れます。リーマンショック級の暴落でなくても、年に数回は「この銘柄をこの値段で買えるなら買い増したい」というチャンスがあります。
そのときに 現金が枯渇していると、せっかくのチャンスを取りに行けません。これが「現金は投資の弾薬」と呼ばれる理由です。本日の私はまさにこの状態に陥っていて、買いたい銘柄が複数あったのに少額しか動かせませんでした。
一般的な現金比率の目安
| 投資スタイル | 現金比率の目安 |
|---|---|
| 積極的(フル投資型) | 5〜10% |
| バランス型(一般的) | 10〜20% |
| 保守的(暴落待機型) | 20〜30% |
絶対的な正解はありませんが、高配当バリュー株の長期投資家であれば10〜20%程度を維持するのが一般的とされています。私の場合、配当再投資の流れで現金がすぐに株式に流れてしまい、結果として現金比率が低くなりがちです。
今日の反省と今後の方針
昨日のような 歴史的上昇相場のあとは、しばらく売らずに現金を貯める期間 とすべきでした。買い増しの誘惑に勝ち、暴落時に動けるようにキャッシュポジションを意識的に積み上げていきたいと思います。
💡 覚えておきたいポイント:上昇相場では「買いたい衝動」、下落相場では「売りたい衝動」が湧きます。長期投資家にとって、現金比率の維持は感情に流されない仕組みづくりでもあります。
来週の注目ポイント
来週も決算発表ラッシュが続きますが、特に注目される大型決算は以下の3つです。
- インフロニア・ホールディングス(5076)の本決算発表(5/13)(本日発表の上方修正・増配の詳細説明、子会社・前田建設工業の不祥事疑惑への経営陣のコメントに注目)
- オリックス(8591)の本決算発表(高配当株として人気、株主還元策の動向に注目)
- ソフトバンク(9434)の本決算発表(通信事業の安定収益と配当政策、高配当株として個人投資家に人気)
その他、来週の注目イベントは以下のとおりです。
- 中堅企業を含めた決算発表ラッシュの継続
- 米国市場の動向(ハイテク株の調整有無)
- 為替(ドル円)と原油価格の推移
- 中東情勢の続報
まとめ
金曜日はやはり下がりやすい印象です。昨日が大きく上げたのであれば、なおさらでした。
今日の最大の学びは「昨日のような上昇相場で買いたくなる衝動を我慢する」ことです。今日のほうが間違いなく安く買えたわけで、長期投資家としては「相場を追わない」「現金比率を維持する」という規律が重要だと改めて感じました。
来週はオリックス・ソフトバンクの大型決算もあります。引き続き、相場全体に振り回されず、配当再投資と銘柄分散を粛々と続けていきます。
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免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。



