今日のサマリー
5/20の日経平均は59,804.41円、前日比-746.18円(-1.23%)で取引を終えました。
朝の段階から日経平均、TOPIXともに弱くかなり下げてのスタートでしたが、その後は上下を繰り返して横ばいでした。
わたしのポートフォリオは朝方はそれほど下がらず-0.60%ほどでしたが、後場に入るとどんどん下落し、結果-1.37%でした。
NVIDIAの決算を控えて様子見なのか、AI半導体関連株は比較的売られて、日経平均指数を押し下げる形となりました。
原油高、インフレ懸念による金利上昇の思惑で、地銀は上昇しました。一方で、金利上昇メリットがあるはずのメガバンクは上がりませんでした(この理由は後ほど深掘りします)。
米30年物国債(長期金利)の利回りが、一時5.19%を記録し、世界金融危機直前の2007年7月以来、約19年ぶりの高水準に達しました。
金利上昇自体は株価に追い風にはならないと思いますので、早く戦争が終結して原油価格も安定すると良いなと思っています。
主要指数とポートフォリオの比較
| 指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 私のポートフォリオ | 32,308,047円 | -447,651円 | -1.37% |
| 日経平均 | 59,804.41円 | -746.18円 | -1.23% |
| TOPIX | 3,791.65 | -59.02 | -1.53% |
日経平均はソフトバンクGなどが売られ、指数を押し下げました。ですが、AI半導体関連株はすべてが売られたわけではなく、キオクシアやイビデンは上昇しました。
逆にフジクラは-8.5%と大きく下げました。
バリュー株は全体的に売られていました。金利上昇が予想される中で地銀は買われましたが、メガバンクは上がりませんでした。
本日の購入銘柄
今日はバリュー株が安かったので、買いたい銘柄がたくさんあったのですが、購入資金が足らずにあまり買えませんでした。
こういう機会はもったいないと思い、少し株を売ることにしました。こういった現金余力を持たずに、全部株にベットするのをフルポジ(フルポジション)といいます。
💡 フルポジションとは:投資資金のほぼ全額を株式などに投じ、現金(キャッシュ)の余力をほとんど持たない状態のこと。略して「フルポジ」とも呼ばれます。相場が上昇しているときはリターンを最大化できますが、暴落時や今日のような押し目のチャンスで「買いたいのに資金がない」状態に陥ります。さらに、急落時に精神的な余裕を失い、底値で狼狽(ろうばい)売りしてしまうリスクも高まります。一定の現金比率を保つことは、チャンスを掴むためだけでなく、心の安定のためにも大切です。
購入した銘柄はこちら
| 銘柄(コード) | 約定株数 | 約定単価 | 平均取得単価 |
|---|---|---|---|
| 安藤ハザマ(1719) | 4 | 1786.5 | 1,870 |
| 合同製鐵(5410) | 2 | 2,675 | 3,534 |
| 明和地所(8869) | 10 | 801 | 756 |
建設関連は全体的に売られている印象でした。大林組も売られていましたが、最近買って含み損に見えている安藤ハザマを買いました。
合同製鐵はだいぶ下げています。PBR0.27倍はすごいですね。下がった時は買おうかと思っています。
東京建物と同じくらい推している明和地所も買いました。
売却した銘柄はこちら
| 銘柄(コード) | 約定株数 | 約定単価 | 平均取得単価 |
|---|---|---|---|
| 日置電機(6866) | 1 | 11,660 | - |
| 三菱鉛筆(7976) | 5 | 2,547 | - |
日置電機は1株しか持っていなかったですが、めちゃくちゃ上がってしまったのでなかなか買い足せないなと思っていました。
なので思いきって売ることにしました。また、三菱鉛筆も下がった時に買ってから買い足せなかったので、売りました。少しですがどちらも利確です。
現金余力がなさすぎて、少しずつ売るしかないですね。
私の高配当株ポートフォリオ実績
下落TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| PILLAR(6490) | 5 | 8,820 | -740(-7.74%) | +27,475 | 2.13% |
| AREHD(5857) | 100 | 3,465 | -225(-6.10%) | +158,200 | 3.90% |
| インフロニアHD(5076) | 14 | 2,338.5 | -132.5(-5.36%) | +2,443 | 4.28% |
| クボタ(6326) | 200 | 2,662.5 | -144(-5.13%) | +163,700 | 1.95% |
| 住友化学(4005) | 100 | 578.6 | -31.1(-5.10%) | +10,460 | 2.77% |
PILLARはあまり持っていない半導体関連株です。最近AI半導体関連株が弱いため売られています。
インフロニアHDは、疑惑があって売られているのでしょうか。配当利回りは上がってきています。
その他の株は昔から持っているものが多く、評価損益の含み益はなかなかな金額になっています。
上昇TOP5
| 銘柄(コード) | 保有数 | 終値 | 前日比(%) | 評価損益 | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| スカパーJSAT(9412) | 100 | 4,190 | +145(+3.58%) | +352,900 | 1.15% |
| SPK(7466) | 220 | 1,247 | +43(+3.57%) | +43,340 | 3.29% |
| オリックス(8591) | 178 | 6,052 | +138(+2.33%) | +574,406 | 3.1% |
| 大末建設(1814) | 32 | 3,210 | +60(+1.90%) | -12,480 | 5.79% |
| 太平洋セメント(5233) | 48 | 3,970 | +55(+1.40%) | +18,048 | 3.02% |
スカパーJSATは宇宙関連プラス防衛関連銘柄です。ずっと強くて、PERは44倍になってしまっています。6倍くらいになっていますが、売り時は分かりません。
SPKは安定の連続増配銘柄ですね。ずっと持ち続けます。
オリックスは金利上昇がプラスに働く形かと思います。だいぶ株価も上がってしまっていますが、配当利回りは3%を超えていて素晴らしいです。
建設関連でも大末建設は上昇していました。利回りは5.79%と高い水準です。下がった時に買いたいです。
太平洋セメントもセメント首位ですが割安です。下がった時に買いたいと思っています。
ポートフォリオ全体
| 評価額 | 含み損益 | 含み損益(%) | 前日比 | 前日比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 32,308,047円 | +11,291,288円 | +53.73% | -447,651円 | -1.37% |
🔍 今日の深掘り:金利上昇でもメガバンクが上がらなかった理由
「金利上昇=銀行株は買い」が投資のセオリーです。ところが今日は、地銀は上昇したのに、金利上昇メリットが大きいはずのメガバンク(三菱UFJ・三井住友FG・みずほ)は上がりませんでした。同じ銀行株でなぜ明暗が分かれたのか、考えられる理由を整理します(その日の値動きの真因は断定できないため、あくまで仮説です)。
① メガバンクは「材料出尽くし」
三菱UFJは前日5/19に上場来高値を更新したばかり。三井住友FG・みずほも5月中旬の好決算(大幅増配・自社株買い)で買われ尽くしました。「いい話」はすでに織り込み済みで、新規の買い材料が乏しい状態です。一方、地銀は出遅れていて「これから金利メリットを織り込む」余地がありました。
② 金利上昇の「質」が悪い
ここが一番重要な視点です。今日の金利上昇は「景気が強い→金利上昇」(良い金利上昇)ではなく、「原油高・インフレ・米財政懸念→金利上昇」(悪い金利上昇)でした。
悪い金利上昇は、銀行にとって「利ザヤ拡大」のメリットより先に「景気悪化→信用コスト(貸し倒れ)増加」の懸念を呼びます。特にメガバンクは国内外に巨大な企業向け融資を抱えるため、スタグフレーション(不況下のインフレ)懸念に弱いのです。
③ 地銀は「国内金利正常化」の純粋な恩恵を受けやすい
地銀の収益は「国内の預金・貸出の利ザヤ」がほぼすべて。日銀の利上げ=国内金利上昇は、地銀の利ザヤ改善にダイレクトに効きます。
一方メガバンクは、手数料収入・海外事業・トレーディング・投資銀行業務(三菱UFJのモルガン・スタンレーなど)と収益が多様化しているため、国内金利上昇の「効き目」が相対的に小さいのです。
④ グローバル銀行(G-SIB)への連想リスク
「米30年債が2007年7月以来の高水準」という枠組み自体が、世界金融危機(2008年)を連想させます。メガバンク3行はすべてG-SIB(グローバルなシステム上重要な銀行)で、海外債券の含み損や世界的な信用不安に巻き込まれやすい立場です。地銀はG-SIBではなく、グローバルなシステミックリスクから相対的に隔離されています。
⑤ 資金のローテーション(キャッチアップ買い)
上がり切ったメガバンクから、出遅れの地銀へ資金が回る動きです。地銀はPBRが低い銘柄も多く、バリュー妙味があります。
この現象から学べること
「金利上昇=銀行買い」というセオリーも、①金利上昇の理由(良い上昇か悪い上昇か) ②その銀行の収益構造(国内中心か、海外・手数料も多いか)によって効き方が変わります。昨日まとめた「金利上昇下でも不動産株が上がる」現象と同じで、教科書的な相関を鵜呑みにせず、実際の値動きから市場の本音を読み解くことが大切だと、今日も実感しました。
📚 初心者向けワンポイント解説:「システム1」と「システム2」(速い思考・遅い思考)
システム1とシステム2とは、行動経済学者ダニエル・カーネマンが著書『ファスト&スロー』で提唱した、人間の2つの思考モードのことです。
- システム1(速い思考):直感的・自動的・瞬間的な思考。努力を必要とせず、感情に流されやすい。「株価が下がった→安い→買おう」と反射的に判断するのがこれ。
- システム2(遅い思考):論理的・分析的・熟慮的な思考。エネルギーを使うため、意識的に起動しないと働かない。「なぜ下がったのか?業績は?財務は?本当に割安か?」と検証するのがこれ。
投資における「速い思考」の罠
わたしの稚拙なナンピン買いは、まさにシステム1の典型例だと反省しています。「下がったから安い」と反射的に買い増してしまうのですが、株価が下がるのには理由があります。その理由が一時的なものなのか、構造的な悪材料なのかを確認しないまま買うと、いわゆる「ナンピン地獄」(下がるたびに買い、含み損が膨らみ続ける状態)に陥りやすくなります。
そこで意識したいのが、買う前に一度立ち止まり、システム2を起動して「この下落は買う理由になるか?」を検証することです。具体的には、
- なぜ今日この銘柄は下がったのか(決算?セクター全体?市場全体?)
- 下落の理由は一時的か、構造的か
- 自分の投資ルール(PER・PBR・配当利回り・財務)に照らして本当に割安か
- 現金余力は足りているか(フルポジになっていないか)
この4点を確認するだけで、衝動的なナンピンをかなり防げます。
暴落時こそシステム2が重要
特に暴落時は、システム1が暴走しやすい場面です。恐怖に駆られて底値で投げ売りしてしまったり、逆に「安い!」と興奮して一気に資金を投じてフルポジになってしまったり——どちらも感情(システム1)に支配された行動です。
暴落は「優良株を安く買えるチャンス」であると同時に、「判断を誤りやすい危険な局面」でもあります。だからこそ、あらかじめ投資ルールを決めておき、暴落時はそのルール(システム2であらかじめ考えた基準)に従って機械的に動くのが理想です。感情が高ぶっているその場でゼロから考えるのではなく、平常時に作ったルールに判断を委ねる。これが、わたしのような感情に流されやすいタイプが暴落を乗り切るコツだと考えています。
明日以降の注目ポイント
- 米FOMC議事録(5/21):前回会合でのメンバーのスタンスが焦点。インフレ警戒のタカ派的な内容なら、米長期金利がさらに上昇し、日本株にも波及します。逆にハト派的なら、金利低下で株式市場全体に追い風。
- NVIDIAの決算:AI半導体相場の最大の試金石。今日もNVIDIA決算を様子見する形でAI半導体関連株が売られました。好決算なら巻き戻し上昇、失望ならフジクラなどの一段安リスク。日経平均寄与度の高い銘柄が多いため、指数全体への影響も大きい。
- 日本の全国CPI・4月分(5/22発表予定):日銀の追加利上げ観測に直結する重要指標。市場予想を上回るインフレなら、金利上昇→銀行・保険にプラス、不動産・REIT・グロースにマイナスの流れが強まります。
- 米長期金利・原油価格の動向:米30年債利回りが約19年ぶりの高水準(一時5.19%)。原油高が続けば「インフレ→金利上昇」の連鎖が止まりません。ここが落ち着くかどうかが相場全体のカギ。
- 日経平均60,000円割れ後の値動き:心理的節目を割り込んだことで、次の下値メドを探る展開に。GW前の水準まで戻したことで、押し目買いが入って反発するか、一段安かの分岐点です。
- 5月権利付最終日(5月決算銘柄):5月決算銘柄の配当・優待を狙うなら、権利付最終日までの保有が必要。権利落ち後の値動きにも注意したいタイミングです。
まとめ
本日は日経平均-1.23%・TOPIX-1.53%とそろって下落し、ポートフォリオも-1.37%と5月の調整局面が続いています。日経平均はついに60,000円の心理的節目を割り込み(終値59,804円)、ゴールデンウィーク前の水準まで逆戻りしました。原油高→インフレ懸念→金利上昇という連鎖に、NVIDIA決算を控えたAI半導体株の様子見売りが重なった一日でした。
利上げ局面で相対的に強いセクター
原油高・インフレによる金利上昇が続く場合、相対的に強いとされるセクターを整理しておきます。
- 銀行・保険・証券(金融):金利上昇で利ザヤが拡大し、運用利回りも改善する典型的な「金利上昇メリット」セクター。
- エネルギー・資源・商社:原油・資源価格の上昇がそのまま収益に直結。インフレに最も強い業種。
- 食品・日用品などディフェンシブ株:価格転嫁力のある優良企業は、インフレ下でも利益を確保しやすい。
- 高配当バリュー株全般:将来利益を割り引いて評価されるグロース株に比べ、足元の利益・配当で評価されるバリュー株は金利上昇に相対的に強い。
ただし注意したいのは、「金利上昇メリットセクター」でも、相場全体がリスクオフのときは一緒に売られるということ。今日のように地合いが悪い日は理屈どおりに動かないこともあるので、セクターの方向性は「中期のトレンド」として捉えるのが現実的です。
5月の権利取りと今後の方針
来週末にかけては5月決算銘柄の権利付最終日が近づきます。配当・優待を狙う場合は権利付最終日までの保有が条件になるので、保有銘柄の権利確定日を確認しておきたいところです。
5日続落で気持ちが折れそうになる場面ですが、こういう全体が売られる局面こそ、優良バリュー株を安く仕込むチャンスでもあります。一方で、わたしは今フルポジションに近く現金余力が乏しいため、今日のように「買いたいのに買えない」もどかしさも味わいました。来週から始まる配当の入金(最初はトヨタで5/26予定)も活用しつつ、現金比率とのバランスを取りながら、慌てず拾っていく方針です。日経平均60,000円割れが「底」になるのか「通過点」になるのかは分かりませんが、長期目線で配当を積み上げる戦略は変えずにいきたいと思います。
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免責事項:本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。